・ サンタンティモ修道院再訪 ・ Abbazia di Sant'Antimo n.1

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  トスカーナはオルチャの谷の西の山上にあるモンタルチーノの町。
  そこから南に9kmほどにあるサンタンティモ修道院

  9年前に訪問した時は修復の最中で、入り口脇、とりわけ後陣部分が
   覆われていて見ることが出来なかったのですが、
  3年前の春の再訪時は修復後で、じっくりと見ることが出来ました。

  今回はたくさん撮っていた写真を漸くに整理したので、細部をご覧下さい。

       
  トップは、モンタルチーノから朝早く出かけ、遠くに修道院が見えてきた所。




  隣接のカステルヌオーヴォ・デッラバーテ・Castelnuovo dell'Abateの村。

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  この村もサイトで見てなかなか良い趣の村で、見たいと思い寄ったのですが、
  村の下には駐車場があったのを、うっかり車で入り込み、何せ村の中も坂道!
  全然駐車できる隙間がなく、漸くにターンして村の下に戻り駐車。
  で、そのまま修道院の方に歩き、戻りには忘れており、へへへ、 
  通り過ぎただけ!という・・、に過ぎましたぁ。





  地図をどうぞ
  モンタルチーノ・Montalcinoの町から南に9kmほどで、

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  以前調べた時はカステルヌオーヴォ・デッラバーテまでバスの便があるのを
  見つけたのでしたが、今回はまるで時刻表が見つからず!!
  行ってご覧になりたい方、どうぞお調べを!

  オルチャの谷の町ご案内、
  サン・クイリコ・ドルチャ・San Quirico d'Orcia
  バーニョ・ビニョーニ・Bagno Vignoni
  カスティリオーネ・ドルチャ・Castiglioe d’Orcia
  ピエンツァ・Pienza





  駐車場から舗装された道が遠回りに修道院を見る位置についており、
  様子を眺め楽しみながら、徐々に近づきます。

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  この道は以前は舗装されておらず、今回は道脇に駐車スペースも並び、
  多分観光客がかなり多くなっているのではないかと・・!

  以前の修道院訪問ご案内はこちらに。
  創設の由来、歴史の中での変遷等も書いてあります。





  行ったのは5月7日、朝の8時半頃で、まだ一人も見かけず、
  まだうす曇りの空で、それが少し残念でしたが、

  脇を通って、入り口前に来た所。

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  入口上部と、上部の2つ窓にはすでに鳩のカップル! 

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  入口向かって左脇、円柱状の動物。 先回は覆いがあって見えなかった、
  犬ではないと思うのですが、何の動物でしょうか?

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  そして今回は、向かって右脇の円柱状も見ていないのです!! あほ!
  サイトで見つけた写真には鳥のようなものが見えており・・。





  入口のごつい石組の張り出し部

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  扉上、まぐさ石の彫り模様と、

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  右側の飾り

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  脇にこんな表示がおいてあり、
   教会は終日開いています。
   教会すべての訪問はこの時間帯に、と。

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  となると、内部は写真禁止だし、祈りを捧げるわけでもないので・・、と
  大人しいshinkaiはつい入るのを躊躇い、表からこの1枚のみ!       

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  という事で、内部の写真はサイトで見つけたものを何枚か。
  光の入りようが大変美しい内部ですので、白黒写真2枚をまず。

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  脇廊上部はかっての婦人参拝客用・matroneo・マトゥロネーオと言い、
  そこからの内陣、後陣部分。

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  最初に建設されたのは8世紀頃とみられますが、12世紀に大きな繁栄期を。
  そして以前の小さな教会の周囲に一回り大きな教会が作られ
  その差が、珍しい内陣をめぐる通路に利用されているのも良く分かります。


◆ 追記 ◆
        
  ブログの引っ越しで頂いたコメントが消えてしまいましたので、
  のす爺ィ様、そしてクリスさんから教えて頂いた事も含め記します。

  かっての婦人参拝客用の側廊2階部分ですが、
  これはカトリックにおいては婦人席を分けるという事は余りなかった様子で、
  単に建築用語として残っている部分が多い、という事。


  そして「以前の小さな教会の周囲に、一回り大きな教会が造られ、
  その差が珍しい内陣を巡る周歩廊となった」に関しては、

  サンタンティモ修道院で買って戻ったガイドブックに図があり、
  修道院の発展過程が良く分かると思うので、どうぞご覧ください。

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  外側のグレイの線は、現在の修道院の大きさ、形を示し、

  図1・水色の部分が一番最初の礼拝堂で、現在の祭壇の位置に。
  図2・赤色 現在も残るカロリンガ時代の教会、が加わり、
  図3・黄色 千年頃にベネデッティーノ派が造ったとみられる教会と鐘楼。
          これがちょうど現在の教会の周歩廊の内側の大きさで、
          鐘楼も今に残るもの。
  図4.黒色 鐘楼とカロリンガ期の教会を残し造られた、12世紀
          建設の現代の聖堂。

  という事から見て、前の教会をそのまま利用したというのではなく、
  大きさの差、そして周歩廊の建設アイディアが広まる事もあって、
  他にあまり類を見ない、(周歩廊を持つ教会はイタリアにも他に
  幾つかあるのですが、ここの様なすっきりのデザインではなく)、
  フランス風の素晴らしいデザインの周歩廊が出来たのでしょう。





  木製の十字架像のキリストのお顔

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  有名な円柱上の柱頭飾り。 ライオンに囲まれる預言者ダニエル。

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  クリスさんがコメントで、  
  カベスタニーの職人(巨匠)(Maître de Cabestany)。
  カタロニア、現在は仏領のペルピニャン近郊のカベスタニー工房の職人
  によるもの、と教えて下さいました。
  
  生没年不詳で、集団なのか個人なのかもはっきりしていないものの、
  ロマネスクの柱頭彫刻の中では異彩を放つ作品を残していると。





  他の柱頭飾り

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  クリプタ・地下礼拝堂の様子。

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  灯の灯った祭壇部。  美しい!

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  脇廊上部のマトゥロネーオからの写真といい、サイトでかなりの
  数の内部写真が見つかったので、確か写真禁止だった筈と 
  www.abbazia.com を見ましたら、
  写真は撮れるけれども、ミサの時はノー、とありました。 ん、もう!

  入口右脇の円柱上もですが、マトゥロネーオからの様子は見たいもの!
  カステルヌオーヴォ・デッラバーテの村も見残しだし・・、
  またのチャンスがありますように!
    




  中庭を挟んで見える奥の建物、修道僧たちの居住区と。

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  中庭の整理もされ、花も咲いていますが、
  以前はなかった柵が教会の横に出来ており、入れません!





  教会から続く建物。 壁の石が様々な色、形。

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  北側の壁の様子。
  多分古い教会時の石が脇廊上部に使われたのではないかと。

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  この修道院の建設に使われている石は、近くのカステルヌオーヴォ・
  デッラバーテからの石で、これは石灰華の層にアラバスター・雪花石膏の
  層が石目、縞目に入る石で、
  艶があり、周囲の色や季節によりその色が反映し、変化するのだそう。

  というのを読み、光の強い夏の写真や朝の曇った光により、
  ずいぶんと色が違って写っているのも分った様な・・。。





  入口側から脇に回ってすぐの壁、左上のはローマ期の物のリサイクル!
  コルヌコピア・豊穣の角笛を抱えた、近くのローマ期のヴィッラの物だろうと。

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  内庭に面した教会脇扉には、素晴らしいロンゴバルドの彫りの
  施された扉飾りがあるようですが、今回も見られずで、

  こちら側のは片面の柱と、扉上部の飾りのみで、

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  右側の下部分と、

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  上部、まぐさ石の装飾。 
  右端に、飾りをかぷっと咥える動物がいて・・!

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  という所で、ご案内の続きはその2に。



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