・ ヴェンゾーネ ・ 2017年イタリアで一番美しい村、 古い写真で


2017年も後10日ほどでお終いになる時期に、今年の一番美しい村、
というのも少しおかしいですが、へへ、
何と古いヴェンゾーネの写真が、1996年10月1日、スキャンして
残っているのに気が付き、整理しましたので見てやって下さい。

このヴェンゾーネ・Venzoneの村は、2017年度のイタリアで一番美しい村々
の一位に選ばれた、というのを知っていましたが、(2位はアルカ・ペトラルカ
2度ほど訪ねた時の写真があるのも忘れておりましたので、その意味でも懐かしく、
改めてサイトを読んだり、写真を拝借したりのご案内で、

写真にブログ名の入ってないのが、サイトから拝借の物で、

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この蔦ですっかり覆われた城門は、町をぐるっと囲む市壁の門の一つ。




上空からの写真をどうぞ。
右上斜めに伸びるのが鉄道線で、ウーディネから北へ、そしてオーストリアとの
国境タルヴィーシオ・Tarvisioに行く線。 この写真では右が北です。

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1996年当時、まだ駅前はまるで整備されておらず、広い草原が広がり、
町に行くには草原の中の細い獣道みたいな道を通り抜けて行きましたっけ!

今はさすが広い道路が通っているのが見えますが、
町を囲む城壁はそのまましっかり残っているのも良く分かります。




ヴェンゾーネはどこにあるか、地図をどうぞ。
ウーディネ・Udineから車で40㎞弱、35分程の距離ですが、

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ウーディネからヴェンゾーネまでは電車だと30分程で行けるものの、
殆どバスでの代行運転になっていて、それだと1時間から1時間半かかる事も
発見しましたので、行かれるおつもりの方、どうぞお調べを!

地図に見える場所のご案内それぞれ


駅を出て歩いて行くうちに見えてくるドゥオーモ。

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町はぐるっと城壁に囲まれ、壁越しの鐘楼。

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ウィキペディアから拝借の写真で、城壁と町の関係を。
背後の山が凄いでしょう?!

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城壁は各辺の長さが違うものの、大体6角形に町を囲み、
高さは約8m、厚みは約1,5mで、物見の通路があり、塔が15と。
外側を堀が巡り、近くの川からの水が流れていたのだそう。

町の名が最初に記録に出てくるのは932年、がその町名は1001年まで
次々と変わり、現在のヴェンゾーネとなったのは流れるヴェンゾナッサ川・
Venzonassaに由来するのであろうと。

上の地図に見える町の西を流れる広い川はターリアメント河・Tagliamentoで、
多分ヴェンゾナッサ川もこれに合流するフリウーリの重要な大河で、
全長170kを越え、アドリア海に注ぎます。




町の中心広場にあるコムーネ宮・Palazzo Comune.

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広場の泉と、コムーネ宮横。

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時計とヴェネツィア共和国シンボルの、サン・マルコのライオン君。

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ヴェンゾーネは上記したように1000年以前からこの一帯の中心として
開けた様子ですが、あちこちの封建領主の元にあったのが、
1420年にヴェネツィア共和国の下に入り、この時代に一番栄えたのだそう。

が、その後トルコの何度もの襲撃に遭い、ドイツからの蛮族の襲撃と続き、
そして再びヴェネツィア共和国の下に1797年まで。




コムーネ宮の窓。

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コムーネ宮の下、ロッジャが見えますが、そこにあった壁画。

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これは町の門の一つ、多分東側の物と。

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そして、門から見える町の中。

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こちらは1976年の地震で倒壊したままになっている教会サン・ジョヴァンニ。

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最初見た時はなぜこんな姿のままほって置くのかと驚いたのでしたが、
今思うのは、きっとあの酷い地震災害を忘れない様に、という気持ちもあると。




こんな素晴らしい彫りのある柱も残っておりました。

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これらの写真を見ながら思い出した事。
この1996年10月1日はかなり大きな日蝕があった日で、
この教会辺りを見ている時に、じわ~っと太陽が曇り、
本当に周囲が暗くなったのを驚いて見つめた記憶があります。
その薄暗さに、そうだった、今日は日蝕があると言ってたっけ、と。

先にニュースで知っていたので、そうか!でしたけど、
まるで知らずの中世の人々は、突然の暗さに驚愕したのでしょうねぇ。




教会横のお家の窓。

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ヴェンゾーネ、そしてこのフリウリ一帯は、1976年5月6日夜21時に
マグニチュード6,5の大地震に襲われ、壊滅的な被害を受けました。

これが多分町の中心広場、コムーネ宮の横と思うのですが、
まさに町全部が全崩壊状態だった様子で、

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皆が気を取り直し、何とかと再興に取り掛かった9月11日、15日に
再びかなりの地震が襲ったと言います。




これが1944年とあった、フリウリの古い農家の中庭。

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そして、こちらがドゥオーモ前の古い町の様子。

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で、この地震で1300年代の古い教会はほぼ全壊し、天井も横壁も
殆ど崩壊の姿の写真があり、
現在のこのドゥオーモはその後に再建されたもの。

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広い広い広場に、崩壊した場所から運び出された石が全部番号を付けられ、
きちんと再建に向け列を作って並べられた写真を見ました。

フリウリの人々の勤勉さはつとに有名ですが、ヴェンゾーネより南に位置する
ジェモーナ・Gemonaもほぼ全壊の状態から見事に復興しており、
人々のその熱意と根強い力に感嘆せざるを得ません。

なので、今のイタリア中部地震からの復興が遅れている事に、
何とかならないものかと、いささかの歯がゆさを感じます。
もう2度目の冬なのですものね、地元の人々は大変でしょう。




こちらは写真から見て、ドゥオモの前に新しく再建されたと見える
元のサン・ミケーレ礼拝堂で、
ここには有名な「ヴェンゾーネのミイラ」が5体展示されていると。

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shinkaiが行った時にはこの礼拝堂には気が付かずで、再建中だったのかも、
が戻ってからヴェンゾーネに行ったというと、ミイラを見たか、と・・!

余りミイラには興味が無いので、知っても見なかったと思うのですが、
最初に発見されたのは1647年だそうで、これは人間の手を加えてミイラに
したものではなく、
温度と湿度、そして土地のカルシウムの硫酸塩の作用、と分からずに書きますが、
つまりドゥオーモの墓地の菌が遺骸を1年ほどで脱水状態にし、
皮膚が羊皮紙のようになるのだそう!

見つかったミイラは14世紀から19世紀の物で、全部で約40体あったそうですが、
現在ヴェンゾーネにあるのは21体で、その内の5体が展示されていると。
中には1811年に見つかった貴族の名の分かっている人物のもあるそう!

ナポレオン軍が来た時に、あれこれ一部をトロフィーの様に持ち帰ったり、
ナポレオン自身も見に訪れたそうで!
毎年2万人もの人々が見に訪れるそうですが・・。

マルケ州のウルビーノに近いウルバーニア・Urbaniaでも、
ミイラを展示した教会があるとインフォメーションで知りましたが、見に行かず。
どうもこういうのを好奇心で見るには不敬な気持ちがして・・。




という所で、サンタンドレア・アポストロ教会・Sant'Andrea Apostolo、
が正式名ですが、通常はヴェンゾーネのドゥオーモと呼び習わしている内部を。

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元は1308年建設の教会なんだそうで、




shinkaiが撮っている写真の中に、多分崩壊を免れた扉上の半円や、
アーチの一部がありました。 素晴らしいでしょう?!

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こちらは内部のフレスコ画、サン・ジョルジョのドラゴン退治ですが、

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他にもこんなフレスコ画や、

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これはオリジナルの磔刑図の彫りで、彩色されていたのも分かる見事なもの。
一部が欠けていて、現在は新しくコピーが収められている様子。

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町の中の通りも再建され、古いままの町並みが残ります。

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これは多分町の名の由来となったヴェンゾナッサ川。
薄いエメラルド色の、本当に透明な流れでした。

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お家の生垣の花を見たり、ワンちゃんに挨拶したりで駅に戻りますが、

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夕暮れの陽射しの中の教会を見納めに。

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という、2017年イタリアで一番美しい村のヴェンゾーネのご案内、
21年前の写真によってでしたが、はは、
でもサイトで見つけた写真も同じような様子で、
ほんと、イタリアの町は、村は、変わらないのが嬉しいです。
思い出の中にあるのと同じ姿、ですものね。



   
所で分家の方で、暫く前にご紹介した「ボブの愛しの猫たち」のピンタですが、
新しいピンタの写真が届きましたので、ご紹介を。

ピンタ、クリスマスを待つ・Pinta attende il Natale 

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ボブの息子フランチェスコが現在スイスのジュネーヴにいるので、素晴らしく優秀!
それも待っているのだと。

という事で、私からも皆さんと、ボブ、ピンタにも、
ブオン・ナターレ!!
Buon Natale a Bob e Pinta! E grazie Bob.



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