・ n.1 べヴァーニャ ・ 紀元前からの歴史が残る、ウンブリアの町

今日のご案内は、ちょっとした「落穂ひろい」ともいえる、
ウンブリアの珠玉の町べヴァーニャ・Bevagnaです。

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ですが改めて訪問したわけではなく、最近新しく描き始めた絵のモチーフが
この町の教会の入り口扉にある事や、
以前のブログ記事にも登場した事があり、何となく頭の中に留まっており、

13年前に初めて自分で運転して旅行した時に訪問したまま、纏められず、
へへ、そのまま残っていた写真を改めて整理したり、あれこれ読んだりで、
今もう一度訪問したら、もっと大きな収穫があるのではないかと、
新しく頭の中に浮かび上がって来た町の姿を自分なりに咀嚼したものです。

という事で、あれこれサイトからも写真を拝借してご案内致しますね。

上は、町の中心広場のピアッツァ・シルヴェストリ・Piazza Silvestriに
面するサン・ミケーレ教会・San Michele.



べヴァーニャの町はどこにあるか、地図をどうぞ。
ウンブリア州のペルージャ県、フォリーニョ・Folignoの西、10km程に。

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べヴァーニャの南に見えるモンテファルコ・Montefalcoの町も、大変良かった
記憶があるものの、ここも纏めておらずのままで! いつか再訪したい想いが
どこかに残っていたのが、今回なんとべヴァーニャから8km足らずなのを知り、
ちこっと血が騒いでいます。
フォリーニョの町も見たままで!



その西に見えるバスタルド・Bastardoには笑いました! ははは、だってこれは
雑種(犬)の意味で、悪口を言う言葉で、こんなのを町の名にする勇気!
どんな町か見に行きたくなりません?!

と書いた所で町の写真を探しにグーグルに行くと、やはりshinkaiだけが
喜ぶのでなく、こんなのが! 町の名の可笑しく凄いやつで、がはは。
それぞれの意味は到底書けず、皆さんが翻訳ツールで調べて下さいね!

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アッシジのご案内はこちらから
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/460871638.html

スペッロ ・ Spello ・ 穏やかな、小路の町
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461551769.html




べヴァーニャの町はこんな風に平野にあり、

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多分皆さんもよくご存じと思うのは、このアッシジのサン・フランチェスコ聖堂の
下院の壁画、ジョット作とされている、「小鳥に説教するサン・フランチェスコ」で、
このべヴァーニャで起こった、と伝えられていて、

6-Giotto_di_Bondone_-_Legend_of_St_Francis_-_15._Sermon_to_the_Birds_-_WGA09139.jpg

べヴァーニャから北にあるカンナーラ・Cannaraに向かう道筋と。



そしてこの町が有名なのは、6月下旬に毎年行われる中世回顧の「ガイテの市・
Mercato delle Gaite」。

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6月最終の日曜を2度挟んで10日間にわたって繰り広げられる、中世の市や
職業の再現等など、4つの区域に分かれた地域がそれぞれ競う物で、

みんな、広場へ ・ ウンブリア紀行 3
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462901061.html

で見た写真にとても惹かれ、この町に出かけた、という訳でした。



町の地図をどうぞ。 緑の枠で囲った枠の、町の中心が、最初の写真にあった
シルヴェストゥリ広場周辺で、ここには教会が3つ、サン・シルヴェストロと、
サン・ミケーレ・San Michele、そしてサン・ドメニコ・エ・サン・ジャコモ・
San Domenico e San Giacomo、とパラッツォ・コンソリ・Palazzo Consoliが。

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緑枠から外れて右下にあるのが、ローマ期の川の港脇にあった税関の建物。
右側に見える3つは、上の小さいのが、素晴らしいモザイクが残るテルメ・ロマーノ・
Terme Romano、左側の上にテンピオ・ロマーノ・Tempio Romano、
左に曲線を描いて残る建物類が、かってのアンフィ・テアトロ跡、
一番下がフォロ・ロマーノ跡、という訳で、

左下の川沿いを囲ったのが、かっての共同洗濯場で、こちらでご案内を。
n.1 イタリアで一番美しい橋30 ・ ローマ期 中世、近世の
http://www.italiashiho.site/archives/20190704-1.html



という訳で、町の内部のご案内に。

shinkaiが行ったのは、4月初旬でしたが、確かフォリーニョの郊外に泊まり、
そこから出かけた筈で、川を渡って町に入ろうとした所で、P⇒ の印に引かれ、
町の周囲をぐるっと回り、反対側、多分町の北に今も見えた広い野外駐車場に。
そして多分このカンナーラの門をくぐって町に入ったと。これは町中からの眺めですね。

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で、こちらが町の中心広場サン・シルヴェストゥリで、泉と、その後ろに
見えるのがサン・シルヴェストロ教会で12世紀建設の物。

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広場の名前のシルヴェストゥリ・複数形は、教会名のシルヴェストロ・単数とは
関係なく、はい、書き間違いではなく、この町出身のフィリッポ・シルヴェストゥリ、
19~20世紀の昆虫学者から来ているのだそう。

左に切れて見える建物と階段は、



真ん中に見えるパラッツォ・コンソリ、13世紀の建設、かっての執政官の館で、
1階がロッジャになっており、現在上階は19世紀の劇場になっているそう。

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パラッツォ・コンソリ脇の階段から見る広場と泉。 

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この時の旅行は運転免許を取って始めた出かけた旅で、まだまだイタリアの
町、村、歴史について知らずで、実際何を見たら良いのか、なにを撮りたいのか、
ははは、良く分からずだったのが、今こうして見ると良く分かります!



同じ広場の東端というか、コンソリ邸の階段と道を挟んでの、サン・ドメニコ・
エ・サン・ジャコモ教会、建物のこちら端に見えるのが入り口で、
ここは修道院を含む大きな建物。

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写真左端に見える円柱にご留意を。



これですね。「サン・ロッコの円柱」と呼ばれるローマ期の物と分かりましたが、
謂れについては分からず。 案外どこかのサン・ロッコ教会から持って来たものかも!

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こちらがサン・ドメニコ・エ・サン・ジャコモ教会の入り口上のルネッタの様子。
教会内部には、木製像と14世紀のフレスコ画の残りがあるそうですが・・。

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実際この時は町中の様子を殆ど撮っておらずで、ウンブリアの町というのに余りにも
平地あっけにとられたというか、拍子抜けした記憶が残ります。



という所で、素晴らしかったサン・シルヴェストロ教会の内部の様子を。

ご覧の様にロマネスク様式で、正面上は最終仕上げが欠けている水平の形で、
正面扉上に3連の窓とその両脇に2連の窓があり、

18-Bevagna_-_Chiesa_di_San_Silvestro.jpg

この教会と、広場を挟んであるサン・ミケーレ教会建設には、マエストリ・ビネッロ・
Binelloと、ロドルフォ・Rodolfoの名が残りますが、調べたものの、
ここに名前が残るのみで、詳細が分かりませんでした。

この泉、美しいでしょう? 周囲の枠もどこかペルージャの泉を思い出しますが、
中世風を模した19世紀の物なんですと。



で、どこで撮ったのか忘れていたこの写真の場所が判明、良かった、はは。

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教会入口扉の上部装飾と、

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入り口脇にある、AD MCXCV・アンノドミニ・1195 が読めますが、
他はERRICO IMPREREGNA?  いちばん下真ん中にBINELLI かな?

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上の3連の窓と、横水平に並ぶ線上の動物たち。 窓枠、円柱ともに新しいので、
修復され取り換えられたのかも、ですね。

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そして内部の様子。 正面外から見ると、そう大きな教会ではない様に
見えますが、実際の内部はかなり広い感じを受け、

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高い正面祭壇を挟んでの3廊式。

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右下に、祭壇下のクリプタへの降りる階段があり、

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教会全てが小さな石積み、少し煉瓦積み、という他は、円柱頭の装飾のみで、
その単純な力強さの威力に、実は圧倒されたのでした!

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私の他に誰も見学者がおらず、薄暗く、尚の事威圧感があったのかもですが、
見事だなぁ、と思ったものでした。

こんな壁、空間が描けたらねぇ・・!!



こちらはクリプタの様子。 光の入り方が美しいでしょう?

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サン・シルヴェストロ教会の扉から見る、向かいのサン・ミケーレ教会。

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そしてここで入ってきた管理人らしいシニョーレから、すぐこの前を
ヴィア・フラミーニアが通っていたんだよ、と教えて貰ったのでしたが、

ヴィア・フラミーニア・Via Flaminia、紀元前220年から建設が始まった
ローマからアドリア海のリミニを結ぶ210マイル・約338kmの執政官街道。

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ピンクの線が新しい街道で、合流する位置がフォリーニョ・Forum Flaminiiで
1つ手前のMevania・メヴァーニアというのが、ローマ期におけるべヴァーニャの名。
すぐこの前を通っていた、と聞いた時は、ゾクッとしましたっけ。



こちらはアドリア海近くに見えるフォッサンブローネ・Fossambroneに残る
フラミーニア街道の姿。

28-via_flaminia-_Fossombrone.jpg

南ラツィオに行った時アッピア街道が立派に残る姿を見て以来、改めてローマ人の
建設能力の高さに感嘆、ローマ期の街道にロマンを感じる様になりましたっけ。


テッラチーナ ・ ローマ期の遺跡と香りが色濃く残る街 n.1 
http://www.italiashiho.site/archives/20170209-1.html

テッラチーナ ・ ローマ期の遺跡と香りが色濃く残る街 n.2 
http://www.italiashiho.site/archives/20170210-1.html


という所で、次回のご案内をよろしくお願い致しま~す!

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