・ n.3 シーレ川の航行 最終回 ルギニャーノ~、そしてブログのお休みを


先回に続き、シーレ川の航行のご案内3回目、今回が最後で、

地図右寄りに見えるルギニャーノ・Lughignanoから、
左下カジエール・Casierの先、錨の印の見える辺りまで行き引き返し、
カジエールの港で我らは下船、シーレ川の航行約3時間半が終了の様子を。

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右側にまた整備された庭が見えて来て、

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こちらはヴィッラ・バールバロ・ガッビアネッリ・Villa Barbaro Gabbianelli、
地図の9番。
川岸の木立に遮られ、なかなか全体がすっきり見えなかったのですが、
ここはシーレ川沿いのヴィッラの中でも一番古く、15世紀終わりの建設と。

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で現在のヴィッラの名は多分後の持ち主の名が残っているのでしょうが、

建設したのはヴェネツィア共和国の養女としてキプロス王に嫁いだ
カテリーナ・コルナーロ・Carerina Cornaro(1454-1510).
  
嫁いだ王が直に亡くなり、生まれた息子も亡くなった後、キプロスを
ヴェネツィア共和国に献上し、
自分はヴェネトのアーゾロの女王として余生を過ごしたという彼女が、

お気に入りの侍女フィアンメッタ・ブッカーリ・Fiammetta Buccariの
結婚のお祝いに贈ったものだそう!!

こじんまりとした可愛いヴィッラで、ヴェネツィア・ゴシック様式を踏襲したもの。
それにしてもねぇ、お気に入りの侍女の結婚祝いにヴィッラとはねぇ・・!




トゥレヴィーゾから続くシーレ川畔の自転車道。あちこちで出会います。

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少し太陽が隠れた薄曇りとなり残念ですが、

横幅も広いヴィッラで、番号8、ヴィッラ・ファーニオ・チェルヴェッリーニ・
Villa Fanio Cervellini.

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18世紀の建設だそうで、上階の3つのアーチを持つ窓などもシックで重厚。
左にずっと続く煉瓦塀もなかなかの趣を添えておりました。




右奥にまだ上のファーニオ・チェルヴェッリーニ邸の煉瓦塀が続きますが、
こちらは手前、川沿いにあったヴィッラ。
歴史的に名の出ない建物ですが、こういうのもなかなか素敵でしょう?!

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川沿いを、ワンちゃんを連れて散歩中のシニョーラ達。

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そして見えて来たサンテーレナの岸壁。 番号8のヴィッラのすぐ先。
川の港として大いに栄えたのでしょうが、現在もかなりの船が接岸中で、

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川岸で憩うカップル、

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レストラン、

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釣りを楽しむ人々。 我らの船から誰か釣れたか?と声を掛けたのに、
大きく首を振るのが見え、ははは。  真ん中の方は女性ですよねぇ?

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川幅がまた一段と広くなるのが見え、

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白鳥はいつどこで見ても優雅ですよねぇ!

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サギも!

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頭に黒い長い羽根を持つのが、抱卵中。
他にもあれこれ抱卵中を見ましたが、巣の周囲にあれこれ見えるゴミがね・・。

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見えて来た、かなり大きな、そして如何にも田舎風ヴィッラという感じの、はは、
ヴィッラ・バールバロ・ロマン・Villa Barbaro Roman 地図6番。

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建設は17世紀最後、かってはカ・ヴェッキア・古い家と呼ばれていたそうで、
農作業用、管理用のバルケッサは離れて造られているそう。




ちょうど川の湾曲部に位置して、左にも建物が見え、
くすんだ緑色の丸いのが見えますね。
間に生垣が見えるので、上のヴィッラとは別だと思うのですが、

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説明のシニョーレが言った事に皆がどっと笑うので、何かと尋ねましたら、
家を建てる、と息子が言うのに、姑がじゃぁ、どこかその辺の隅にでも
居る事にしよう、というので、息子は角や隅のない丸い家を建てた、と!ははは。

角とか隅の言葉をヴェネト訛りで(カントンだったっけ?)言ったので、
shinkaiには分からなかったのでしたが、ははは、やるなぁ!!




カジエールの鐘楼の先が見えて来て、

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ボート溜まり、

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カジエールの港。

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そして鐘楼と教会が見え。  で、この辺りで、あれっ、これは見た事があると。

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港の岸からかなりの人々が船が通るのを見送ってくれ、

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このヴィッラが見えた時に、そうなんだ、ヴェネトのヘミングウェイ紀行の時に
来て見たヴィッラと鐘楼の姿なんだと気が付き!

ヴィッラの名はヴィッラ・バールバロ-ヴァリエール・Villa Barbaro-Valier.
番号4. 16世紀中頃の建設だそうで、川岸からずっと玄関先まで
階段が続く素晴らしいアプローチなんだそうで、

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階段上部の両側には、ヴェネツィアのドージェ宮のカルタ門から見える階段に
両巨人像がありますが、あれを模した像があるそうで、
壁には現在は殆ど見えなくなっているフレスコ画が、多分パオロ・ヴェロネーゼの
弟のベネデット・カリアリ・Benedetto Caliari(1538-1598)の作が
あったのだそう。

で、なんでこのヴィッラの前でヘミングウェイに関係があると、あの時のガイド氏が
話していたのかが分かったのは、今回のガイド氏が
戦時中は軍病院として使われていた、と言った事からなのでした。
ヘミングウェイが負傷した時ここに運ばれたのかどうかまでは分かりませんが・・。

あの時はガイド氏はマイクを使わずで、細い岸辺の道に長く続いていた我らには
まるで話の内容が聞こえず、景色を見て暇をつぶしていたのでしたぁ、へへへ。

「武器よさらば」 若きヘミングウェイの戦場体験 その1と2
http://www.italiashiho.site/archives/20170409-1.html
http://www.italiashiho.site/archives/20170410-1.html




ヴィッラに続く岸辺に残る大きな厳めしい建物跡はかっての製粉所で、
元々はトーゾ・デッラ・ストゥッキ・Toso della Stuky S.A  番号3.

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そうです、ヴェネツィアのジュデッカ島の西にある現在のヒルトン・ホテル、
ムリーノ・ストゥッキがこちらシーレ川にもあったのですね。
よく似た感じの建物なのがお分かりですね。

でその後1937年にキアーリ家、フォルティ家とモディオーリ家が買い取り、
イタリアで有数の製粉会社となったのだそうで、

現在は市との連携で、かってのこの地の工業の栄えた例としての博物館的
役割でここに残しているのだそう。




この辺りは大変広い川幅で、なぜか多数の白鳥が悠々と浮かんでいて、

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中にはヴェネツィア風景の様なカモメ君も杭の上におり、はは、

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少し先には、こんな風に土地のオステリーアもあり。
ガイド氏の話によると、かってシーレ川を使っての船の運搬に携わっていた
船員たちは、ここに家族を呼んで一緒に食事をしたのだそう。

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ヴェネツィアまでは2日の距離だったというので驚いたのですが、
帆を張り、所によっては馬などに曳かせ、時によっては10日から15日ほども
かかる事もあると聞いて、

陸の運搬よりも重量は大きいのが可能だったのでしょうけど、
やはりそれなりに大変だったんだろうなぁ、と。




そして番号2. かってシーレ川の運搬に使われていた船の墓場。

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1972年にシーレ川の運搬が終わりとされて以来、ここに古い船を
運んで来て放置、大きな運搬に使われた船の墓場なのですね。

上にご覧頂いたかっての大製粉所も、1970年代始めに船での運搬を止め、
陸上運搬にしたのだそうで、

ここに何世紀間も続いた、まさにアクイレイアの歴史もそうですが、
ローマ期からの川の港の遺跡が残っているのですが、
こうして川を航行する船での運搬が、20世紀に最後となったのでした。
  



まぁさか、と可笑しい、・・カモとアヒルのマンマとパパ?!

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だってね、この鴨のファミリーのマンマも、色が濃いでしょう?!
チビちゃんも柄のない黒いのがいるみたいだしねぇ、ははは。

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橋の上から見送ってくれるカップル。

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川船のクルージングも素敵だよ、やってみてぇ!!


という所で、長いお付き合い、有難うございましたぁ!
愉しんで下さいました様に!!


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しっかり、良い風景を見つけ、撮って、元気で戻れるよう、
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