・ シエナのパリオ 2018.7.2 TV中継から


今日はこの2日に行われたシエナのパリオの様子を、皆様に。
久し振りにTV中継を見ながら写真を撮りましたので、
あれこれ話題を交えながらご覧頂きますね。
今回は写真が多くなりましたので、ご覚悟の上、はは、どうぞ!

まずはシエナのカンポ広場の様子を。
広場周囲の桟敷席のお値段は、今年は確か490エウロとかでして、
shinkaiが見た10年前は400と記憶しておりますが、値上がり!

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広場の真ん中の囲いの中は無料ですが、一旦入ってしまうと、
パリオが済む迄出れません!
この写真では、コースは既に時代衣装を纏った各コントラーダ・地区の
行列が済み、いよいよ始まる馬の疾走を待つ状態のもの。

シエナのパリオ、のパリオ・Palioとは優勝した地区に与えられる
絹の幟の事でして、パリオと名の付くお祭りは各地にたくさんありますが、
余りにも「シエナのパリオ」が有名で、他が霞んでいますね。




所で各コントラーダの騎手と馬は毎年クジ引きで決まり、
これが馬のクジ引きの写真で、

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ガラガラを回し、こんな風に各コントラーダの馬が決まるのですね。

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で、パリオの当日までに、6回だったかな、試走が行われ、
馬と騎手が相通じる様に。




この7月2日のTV中継は18時45分からという事で、ほんの少し早く
晩御飯を食べ、何年かぶりに中継を楽しみました。

以前は5時頃から中継が始まっていたのに、この時間となると既に
殆どのコントラーダの行進が済み、最後の行進の時間でしたが、
それでも、なんとも早、いつもの様にゆっくりとゆっくりと進みます。

オンダ・波、のコントラーダ

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アクイラ・鷲

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これは多分、パンテーラ・豹

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セルヴァ・林

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ブルーコ・青虫

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ジラッファ・キリン

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現在のコントラーダは全部で17ありますが、かって存在したものの
今はないコントラーダも6つかあり、その甲冑姿の騎士たちも。

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こんな風にゆっくりと、旗振りの演技も繰り広げながら行進を。

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こちらはカンポ広場の北東側にある建物の内の一室から中継放送の
お二人で、暫く見ないうちに長年知った中継係も変わっておりました。

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4頭の大きな素晴らしいキアニーナ種の白い牛に惹かれた牛車の上、
この7月2日用の「パリオ」が掲げられ、この牛車が行進の殿を務め、

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これは牛車上の、旗竿の飾り。

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今ガイアの泉の横を通り、後ろ一列に手をつないで歩く子供達の後ろ、
既に箒を持って掃除して歩く係りが続きます。

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今回の中継を見て驚いたのが、このパラッツォ・コムーネの傾き具合。
これは少し遠近がきつく写っているとは思いますが、
正面側はまっすぐ、と思っていたのに、カーヴが付いているのを知った事!

訂正:これはパラッツォ・コムーネではなく、広場の東北側にある建物、
RAI中継のお二人が居た建物でした。
そしてやはりパラッツォ・コムーネも、左右両側への広がり部分が 
幾らかカーヴしているのを確かめました。

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そして、ちらっと見えますが、このレース飾りと呼ばれる後ろの通路に
たくさんの報道陣がいるのですね、上がれるんだね、あそこも!




そして早速に「カーナペ」と呼ばれる、馬のゲート用の2本のロープが
張られます。

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サン・マルティーノの礼拝堂前で牛車を降りたパリオは、こうして運ばれ、

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出走・ゴール場所の斜め前、広場への通路の上に設けられた臨時の
通路、市長などの臨席場所、の横の壁に掛けられ、

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この「パリオ」は毎回、描き手が指名され、絹地に手描きの物。




パラッツォ・コムーネの前では、各コントラーダの旗手達が並び、
一斉に旗を振り始め、
最後はどのコントラーダの旗が一番高く投げられるかを競います。

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市庁舎の隣の扉、マンジャの塔への登り口のある四角い中庭で、
出番を待つ馬たち。

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広場の物音がシンと静まり、そして牛の筋肉の筋を干して作ったという
ムチを受け取りつつ、馬と騎手が登場!

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コムーネ宮の右側の桟敷は、各コントラーダの行進に参加した人々の席で、
その前を通り、各コントラーダの声援を受け、

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スタート地点に。

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こちらが今年のモッシコーネ・スターターで、

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2本のロープ、カーナペで仕切られた中に入る順番は
出走直前のクジ引きで決まり、モッシコーネに届けられ、
それによって一つづつコントラーダの名前が呼び上げられます。

今年のゲート順は、内側から 1.オーカ・家鴨  2.タルトゥーカ・亀
3.ルーパ・雌狼  4.ニッキオ・貝殻  5.イーストゥリチェ・針鼠
6.ジラッファ・キリン  7.レオコルノ・一角獣  8.ドラーゴ・竜 
9.ヴァルディモントーネ・雄羊  
そして外から走り込んでスタートを決める10.キオッチョラ・カタツムリ
だったのですが、



今後ろ向きになっている薄いピンク色の9.ヴァルモントーネと、
一番左にいる2.のタルトゥーカが、今年は散々にかき回し・・!!

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こんな風にモッシコーネが馬たちの緊張をほぐす為にも、
一旦ロープから出すのが、4回もあり!!

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すると騎手同士の駆け引きがこんな風に行われ、
赤、黄、青色は、今年のスタートを切る役の10.キオッチョッラ。

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そして取り消しスタートが2度もあり!!

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馬は鞍なしの裸馬ですので、長い待ち時間の間に汗をかきますから、
外に出た時に世話係が呼ばれ、汗を拭いたりしますが、

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右の緑のポロシャツの女性にご注目を。 
8.ドラーゴの世話係が女性でして、この役の女性は初めて拝見!




これは4.ニッキオの旗手ですが、ほらね、多分下着のランニングの所以外、
汗でぐっしょりになっているのが分かります。

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それに裸馬の為、馬の肌に当たるパンツは、馬に良いようにビロード
なんですって! そりゃぁ、暑いですよねぇ!!




そんなこんなで馬たちが登場してから約1時間!待ちまして、
8時半過ぎ、遂にやっとスタートが切られましたが、長かったぁ!!

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ほら、8.のドラーゴが良い走りだしを。

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カンポ広場の地図が見つかりましたので、どうぞ。

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左上に見えるモッサ・Mossaの、大小のテントが見えますが、
その中間位にスタート・ゴール位置があり、
時計回りに回って来た右下のサン・マルティーノ・San Martinoのカーブ、
ここが下り坂の上に直角に曲がるので、ここが一番の難所で、
左下のカーブは上りのカザート・Casato. 
一周が333mのこれを3周、つまり1㎞の競争ですね。




サン・マルティーニのカーヴはいつも問題の難所でして、
厚いマットをびっしりと貼ってありますが、
今年も1周目に既に3人の旗手、ニッキオとヴァルディモントーネ、
そしてキオッチョラが落馬!

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この3人落馬の内の10.キオッチョラの旗手は、肋骨を3本折ったとかで
かなり重体の様子ですが、命に別状はないと。




で最初から飛び出したドラーゴが先頭のまま逃げ切り、

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今3周目、パラッツォ・コムーネの桟敷前を通り、

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カザートのカーヴを回り、ゴール!!

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最初に駆け寄ったのは、ドラーゴの馬ロッコ・ナイス・Rocco Niceの
世話係の女性!!

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騎手はニック・ネームがブリオ・Brioという、今回6度目のパリオの優勝者。

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実は彼は中継番組中に流されるインタヴューにも出ていましたから、
最強の旗手だったのかも。
お馬ちゃんの方は、今回がパリオに最初の参戦だったそう。

今回の疾走のヴィデオは 
https://www.youtube.com/watch?v=WuFt882fXE4

馬達がコムナーレ宮から登場してからの疾走迄の様子、ゲート内への
順番籤の様子なども、2013年8月のヴィデオで。 38分ありますぞ!
https://www.youtube.com/watch?v=iC_V0KfuqRk

この時のは馬の並びが大変に素直で、ははは、
旗手を統制するスターターの声も良く聞こえます。
オンダ・波が勝ち、それからも延々と広場での熱狂が続きますが、
歌っているのが聞こえるのは、オンダのコントラーダの歌。

パリオは2番目以下はまるで話題にも上りませんですが、ははは、
今年の2着はオーカ、shinkaiが好きで何度か通ったあの道の
コントラーダでした。




馬と騎手を囲んで盛り上がる、ドラーゴの地区の人々。

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上から降ろされた今年の「パリオ」の幟が、全コントラーダの旗振りに
囲まれ祝福を受け、2018年7月2日のパリオは終わりに。

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が、この後8月16日に、もう1回パリオがある、という、シエナの夏!!

お馬ちゃんたちの疾走以外、カンポ広場全体の雰囲気を味わうのに、
2014年8月のですが、こちらを




所で、パリオが始まる前に恒例の、カラビニエーリ・軍警察の騎馬団の、
抜き身の剣を突き出した突撃体制で走る行事がありますが、

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これは実際に目の当たりに見た時のみならず、TV中継で見ても、
すっと鳥肌が立つくらい素晴らしいのですが、




実はこの7月2日、最初の1周目の緩やかな行進の時に、最後列にいた
カラビニエーリの1人が馬が棹立ちになり振り落とされ、おまけに体の上を
馬がゴロンと転がった、という事件があったそうで!

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このカラビニエーリは意識朦朧のまま病院に運ばれ、命に別状はないものの、
右の肩甲骨に怪我をしたそう。




このニュースはネットで読んだのですが、様子を読んでいる内に、
こんな写真も見つかり、ちょっと不謹慎ながら可笑しく、ご覧に入れますね。
いつのパリオのか分かりませんが、どちらも怪我が酷くないと良いのですが・・。

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突撃行進は全速で走り、サン・マルティーノのカーブの手前の出口から
退場していくのですが、下り坂で勢いが付いたまま、前の馬との関係で
出口の位置を誤った様子で、
・・つい笑ってしまうほど、写真の瞬間迫力は凄いものですねぇ!!




で、もひとつ話題が続きますが、昨年7月2日のパリオから、
この騎手団団長に未だかってなかった女性団長が任命され、
中尉のファビオラ・ガレッロ・Fabiora Garelloさんが務めているそうで、

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本番前日のリハーサルはどうやら市民に開放されている様子で、
コムーネ宮前の桟敷には子供達が招待されているので、違いが分かります。

で、白いお馬ちゃんのお尻にご注目を!
カラビニエーリのシンボルである、羽の付いた帽子が見えます。


という様なシエナの夏、7月2日のパリオの様子でした。
久し振りにあの熱狂を思い出し楽しみましたが、
それにしても今回は、あのスタートまでが長かったぁ!!


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