・ クリスマスも間近、 「生きたプレゼーピ」の話題を 「追記を」

既に12月10日。 あっという間にクリスマス・ナターレが来ますね!

という事で今日の話題はプレゼーピオ・Presepio、
ほら、こちらイタリアではキリストの誕生を人形でかたどったのが街角に飾られたり、
お家の中に飾れる小さなものがクリスマス前に現れますが、
こんな形ですね。

1-PRESEPIO.jpg

これはどこかの大きく立派なプレゼーピオの一部の様ですが、



ナポリのプレゼーピオが有名なのですけど、クリスマス近くに出かけたナポリで
サン・マルティーニのお城の中で物凄く大きな、何百人もが登場の物を見ましたっけ!
ナポリの歳末風景 ・ プレゼーピオ、そして下町
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462598189.html



そしてヴァティカンの広場でも大きなプレゼーピオが見られるそうですが、

2-VATICANO_presepe-vaticano.jpg

キリストが誕生する25日の夜までは、飼い葉桶の中は空、になっています。



で、このキリスト誕生を単にお話のみでなく、実際に目に見える形にしたのが
サン・フランチェスコで、最初のプレゼーピオが登場したのが1223年のクリスマス!
場所はラツィオ州の北、ウンブリアとの境に近いグレッチョ・Greccioで。

3-1-eremo-di-greccio-001.jpg



現在このグレッチョの町では毎年当時のサン・フランチェスコが再現したプレゼーピオを
回顧再現する一種の舞台劇が行われている様子。

3-2-presepe-greccio.jpg

町自体もなかなか素晴らしい景観の様ですが、「イタリアで一番美しい村々」にも
選ばれていますね。



で、最初にサン・フランチェスコが「キリスト生誕」を再現する最初のプレゼーピオを
皆の前に登場させた、というか、見せた時の様子が、

アッシジのサン・フランチェスコ聖堂の上院の壁画、ジオット作と言われている壁画に
描かれている様子がこちら。

4-Presepe-di-Greccio-Giotto-analisi.jpg

クリスマスの祭礼に、人形のキリストを飼い葉桶から抱き上げるサン・フランチェスコが
一番手前に膝まづき、その手前には羊と子牛も参加しています。

この時、実際は人形だったキリストが、ミサに参加の騎士、また何人かの証言に
よると、一瞬本当の子供のキリストになった、というお話も見つけましたが、

上部に見える十字架が向こう側に倒れているように見えるのは、中の壁を挟んでの
向こう側が女性達がいる身廊で、そちらに向いている、という表現なのだそう。

境の壁の手前、左に2人、右に1人が上を見上げ驚いたように口を開けていますね。
今回これが気になり、何を現すのかあれこれ検索したのでしたが分からずでした。
どなたかご存知の方、お教え願います。

追記:mitsuさんに頂いたコメントが切っ掛けとなり、改めてあれこれ検索し、
   何とかどういう事か分ったようですのでここに。

ええとつまり、大口を開けた僧侶たちが見ているのは、書見台というか、
譜面が載っている台で、ミサの進行につれて譜面を見ながら歌っているという
場面だというのですね。

と、彼らの頭が一段と高いのは、床から一段高い台の上に立っている、
つまり合唱団の僧たちである、という事が分かるので、
何かを発見して驚いた顔ではなく、上の譜面を見ながら歌っている描写、
という説明でOKなのだろうと思います。

mitsuさんが考えられた様に、赤い蝋燭が垂れて、というのでは無かったですが、
再検索のきっかけを頂き、有難うございました!

この聖堂上院の壁画についてはこちらに。 ジョット作ではない、という事も含め。
n.2 サン・フランチェスコ聖堂 ・ アッシジ
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/465045439.html


ついでにshinkaiもちょっと迷って調べた「プレゼーピオ・presepio」と
「プレゼーペ・presepe」のどちらが正しいのか、の答えを子供用のサイトで、はは、
見つけましたのでここに。

結論は「どちらも正しい」のだそうで、元々のオリジナルであるラテン語の
Praesaepeが指すのは単純に「飼い葉桶・生まれたキリストが置かれた場所」だそうで、
その後の世紀において、どちらの言葉も「キリスト誕生を現すものすべて」となったと。

という事で、既にサン・フランチェスコの再現以来800年近い歴史を持つ
プレゼーピオなるものの由来説明はお分かりと。



さて、今日の本題の「生きたプレゼーピ」ですが、つまりこの「プレセーピオ」を
現在の生きた人間が2000年前の当時の様子を現す、表現する、というもので、
各地あちこちで行われますが、その中でも有名な物のご紹介、ご案内を。

参考にしたサイトはこちら、トーリング・イターリアの2018年版、
「イタリアの、生きたプレゼーピで一番美しいもの」
リンクサイトは確かめた物を掲載しています。

州毎に取り上げられていますが、イタリア全体としてはやはり南イタリアの方が
伝統的にも断然多いようですが、近年徐々に北イタリアでも増えて来ているとの事で、

まずはロンバルディーア州から

サン・ビアージョ・San Biagio マントヴァ県
 既に27回目の開催になるそうで、

6_san_biagio.jpg

サイトはこちらに http://www.presepeviventesanbiagio.it/



ヴェネーゴノ・インフェリオーレ・Venegono Inferiore ヴァレーゼ県
 住民は6000人ほどの小さな村の様で、住民全体が参加すると。

サイトはこちらに。 ただし今年2019年分は見つからずで。
http://www.presepiovenegono.it/



トレンティーノ・アルト・アディジェ州

ロンツォ・キエーニス・Ronzo Chienis  トレンティーノ、ロヴェレート・
 Roveretoの近く
 100人以上が参加する公演の様子。

7-i-natali-della-vallagarina-_-ronzo-chienis-7.jpg



エミーリア・ロマーニャ州

モンテフィオーレ・コンカ・Montefiore Conca リミニ県  
 トーリング・クラブ・イタリアーノでオレンジ・フラッグ付き、ご推薦の町で、
 マラテスタ家によって造られた素晴らしい要塞が村を睥睨する。
 情熱をこめて町の人々が用意する一週間のお祭り。

8-864px-Montefiore_Conca_mattino.jpg



ファナーノ・Fanano モデナ県   山間の、人口640名の小さな村で、
 ここでのお祭りは2年毎に。

9_fanano.jpg

Youtubeはこちらに。 https://youtu.be/S_Z7f5-O7_w
こちらのサイトで2018年度の様子が見れます。

様子を見ると如何にも素朴そうな山の村の生活で、行って見たくなる程!



トスカーナ州

エクイ・テルメ・Equi Terme マッサ・カラーラ県 フィヴィッツァーノ市・
 Fivizzano ルニジャーナ・Luigiana
 トスカーナに於ける「一番伝統的な生けるペルゼーペ」として有名。
 狭い村の道を通り抜けてゆく灯が見事で、最後は洞窟の中の「誕生」場面に。

10_equi_terme.jpg

サイトはこちらに https://presepeviventeequi.com/



カプーリオ・Caprio マッサ・カラーラ県  上と同様ルニジャーナに。 
 フィラッテリーア・Filattiera市

11-filattiera_2015_16.jpg

興味深いのは、住人のみならず観光客も参加出来るそうで、開始1時間前に
申し込むとOKで、衣装は提供してくれるそう! 
素朴なクリスマスの雰囲気に浸れますね。

2018年度のサイトがこちらに。 

フェースブックでのご案内はこちら
https://www.facebook.com/Presepe-vivente-a-Caprio-316628348477373/



マルケ州

ジェンガ・Genga アンコーナ市
 多分一番イタリアで大きな「生きたプレゼーピ」で、人によると世界で一番、ともで、
 フラサッシの洞窟内で繰り広げられる。
 約300人もの登場で、土地の伝統的な仕事、生活の回顧が繰り広げられる。
 
12_genga.jpg

サイトはこちらに http://presepedigenga.it/



ラツィオ州

グレッチョ・Greccio リエーティ県  上記でご案内の、1223年に
 サン・フランチェスコが最初に「プレゼーペ」を取り上げた地で、
 「プレゼーペの町」として良く知られている。

13-greccio.jpg



コルキアーノ・Corchiano ヴィテルボ県 
 音楽と語り部による、野外劇場での素晴らしいシーンが繰り広げられる。

14-corchiano.jpg

ご覧になるには予約が必要で、サイトからどうぞ。
サイトはこちらに https://www.prolocorchiano.com/eventi/presepe-vivente/

Youtubeはこちらで https://youtu.be/pic2JCwB_zc



タルクイニア・Tarquinia と スートゥリ・Sutri、 同じくヴィテルボ県、でも
 「生きたプレゼーピ」が繰り広げられるとの事。



カンパーニア州  多分イタリアの州で一番「生きたプレゼーピ」が行われる州

ヴァッケリーア・Vaccheria カゼルタ県
 約2kmの村の道を通り、隣接の森の中に至る行程で、たくさんのシーンが用意され、
 中には聖書に見つからないような、ナポリ風味付けの場面も!

15-_vaccheria.jpg




モルコーネ・Morcone  ベネヴェント県
 ベネヴェント県で有名な「生けるプレゼーピ」が行われる3つの内の1つ。
 シーンは2つで、村の生活、古くからの仕事の回顧と、キリストの生誕場面で、
 これは村から出てすぐの場所で行われ、美しい場面が繰り広げられる。

16-morcone.jpg

こちらも予約が必要で、サイトから出来ます。
サイトはこちら http://www.presepenelpresepe.org/#theteam



バゼリーチェ・Baselice ベネヴェント県
 2017年のサイト http://www.presepeviventedibaselice.it/
 が見つかりましたが、それ以降のは見つからず。



ピエトゥレルチーナ・Pietrelcina ベネヴェント県
 この村は「生きたプレゼーピ」でも有名ですが、とりわけイタリア庶民の間で
 熱狂的な信者を持つ「パードレ・ピオ・padre Pio」、手にキリストと同じ聖痕を
 受けた方として知られる、の生家もある村で、

17-Pietrelcina_-_Centro_Storico_-_Veduta_del__Morgione_.jpg

サイトには「パードレ・ピオの生涯・LA VITA DI PADRE PIO」の劇場ページもで、
どちらも予約が必要、サイトからどうぞ。
http://www.presepeviventepietrelcina.it/



プーリア州  ここも有名な「生きたプレゼーピ」が多くある州で、

トゥリカーゼ・Tricase レッチェ県
 イタリアで一番大きなピレゼーピ、で有名で、オルコ山と呼ばれる丘全部が
 2000年前のベツレヘムに変貌し、200人が登場、50のシーンで、当時の
 ローマ人の生活を回顧するが、35000もの灯に照らし出される光景は忘れがたい。

サイトはこちらに
http://www.presepeviventetricase.it/



アルベロベッロ・Alberobello  バーリ県  ここもトゥーリング・クラブの
 オレンジ・フラッグのみならず、皆さんもよくご存じの町ですね。
 特異なトゥルッリの町に繰り広げられる「生きたプレゼーピ」。

18_alberobello.jpg

ここも予約が必要で、サイトは https://www.dabetlemmeagerusalemme.it/



クリスピアーノ・Crispiano ターラント県 ファザーノ・Fasano市
 サイトに、ギリシャ語の欠片 というのがありました。 古くにギリシャからの移民の
 土地の様ですね。




バジリカータ州

マテーラ・Matera  マテーラ県
 メル・ギブソンの映画キリストの「パッション」でマテーラのサッシ群が
 背景に使われた通り、まさに2000年前のガリレーアはさもありなんという町で、
 8つのシーンが町のあちこちに予定されているとの事。

19_matera.jpg

予約が必要で、サイトはこちらに http://www.presepematera.it/



シチーリア   「生きたプレゼーピ」で有名な場所は3つ。

カスタネーア・デッレ・フーリエ・Castanea delle Furie メッシーナ・Messina
 の近く
 25年前から始まった「生きたプレゼーピ」は村の住民すべてが参加するもの。

20-castanea delle furie.jpg

サイトはこちらに http://www.giovannadarco.org/



ガンジ・Gangi パレルモ県 
 「ナザレからベツレヘムへ」というタイトルで、音楽と語り部の声で公演され、
 古いパレスティナが大勢の参加者により紹介される。

21_gangi.jpg

予約が必要で、サイトはこちら http://www.presepeviventegangi.it/



クストナーチ・Custonaci  トゥラーパニ県 
 シチーリアのクリスマスの催しで一番重要なものの1つで、シチーリアの伝統的な
 古くからの職業の価値を認める催しの1つでもあり、
 職人芸術、農業関係などなど160種の参加で、スクラーティ・Scuratiの洞窟内
 で繰り広げられる。

22-custonaci IMG_4318-e1435331940239.jpg

サイトは http://presepecustonaci.it/  で、
左のカテゴリから、L'Evento・催し  Foto・写真 をどうぞ!


あれこれご紹介してきましたが、これはホンの一部で、全国的に有名ではなくとも
その地方ではかなり有名で、冬の夜の催しの美しさを見に人が集まる場所は、
shinkaiの住むヴェネトでもあちこちにあります。

イタリアにお出での時は、クリスマス市のみでなく、こんな回顧的催しを
楽しみに近くの村にお出かけ、というのも如何でしょうか?!
きっと忘れられない思い出になる事と。


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この記事へのコメント

  • mitsu

    こんにちは!
    ジオット?の壁画ですが、口を開けた人々の上に照明用の細ーい蝋燭が立っていますね。それが赤い血の色に変化して、赤い蝋がまさに血のように下に垂れる奇跡に驚いているように見えますがいかがでしょう?テーブル
    の上の蝋燭はいち早く変化したようで周囲の人がびっくりしています。
    2019年12月13日 10:04
  • shinkai

    ★mitsuさん、こんにちは! コメント有難うございます。

    今朝コメントを頂いた後であれこれサイトを検索し、関係した記事をかなり読み、何とか意味がつかめたようです。

    で、分かった事は、サン・フランチェスコの後ろにあるテーブルの上に乗っているのは書見台というか、譜面を置いてある面が斜めになっていて、それにある譜面を見ながら歌っているのだ、という説明をいくつか見つけました。 

    それに口を開けている僧たちは一段と高い位置に立っていて、要するに合唱団の僧侶、という事で、驚いて口を開けているのではなく、上の譜面を見ながら歌っている、という事なんだそうです。

    僧侶3人が大きな口を開けていますが、はは、1人は正面を向き、普通の口の開け方ですしね。


    ロウソクが立っているのはですから譜面台を照らすもので、仰る通り、端から赤い蝋が垂れているように見えますが、あれは逸話には関係ないみたいですね。
    それに絵を拡大して見ると、まっすぐには垂れていませんで、何か紐か何かの様にねじれて垂れているのも分ったので、関係ないのでしょうね。

    仰る「テーブルの上の蝋燭はいち早く変化した様で・・」というテーブルというのは、サン・フランチェスコの右上に見える祭壇のオレンジ色の物でしょうか? 
    ちょっと形が複雑で何か分かり難いのですが、上が2つに分かれているので蝋燭ではなく、何か祭具なのかもですね。
    と、右手前の人はサン・フランチェスコを見つめていて、その後ろの2人も正面、つまり画面の左側の人々を見つめている視線ですね。

    でもあれこれもう一度きちんと調べるチャンスを頂けて良かったです。 有難うございましたぁ!

    2019年12月14日 00:44
  • mitsu

    お調べ上手なShinkaiさん、ありがとうございました。
    納得できました!
    最初、口を開けて驚くという漫画のような表現に、ジオットが⁇と違和感を持ったのです。その方が当たっていました。
    合唱なら納得納得です!!
    キリストの犠牲を表す血かと早とちりでした。(大笑い)
    2019年12月14日 09:45
  • shinkai

    ★mitsuさん、再度有難うございます。 そして譜面を見ながら歌っている、というのに納得頂き、良かったです。

    そうなんですよね、あの口の開け方が如何にもびっくりしているかのようで、私は引っかかったのでしたが、ははは、
    一生懸命歌っている、という表現なのでした。



    2019年12月15日 14:18