・ サンタルヴィーゼ教会 ・ ヴェネツィア

暫く前にふっと思い出したヴェネツィアのサンタルヴィーゼ教会・Sant'Alvise
そう言えばまだ写真がそのままだった、と落穂ひろいを思いつきました。

が、どんな教会だったっけ、とウィキを読み、サンタルヴィーゼ教会は
聖ルドヴィーコ・ダ・トローザ・San Ludovico da Tolosaに捧げられた教会で、
ヴェネツィアではサンタルヴィーゼ(教会)と言い慣わされている事を知り
少し驚き、というのも、

このサン・ルドヴィーコ・ダ・トローザという聖人の名はもう何年も前から
頭に残っており、いつかどんな聖人なのか知りたいと思っていたのですね。

という訳で、こちらがそのサンタルーヴィーゼ教会。

1-1-G31_2701_GF.jpg



ヴェネツィアはカンナレッジョのカンポ・サンタルヴィーゼに位置します。
Campo Sant'Alvise, 3205

1-2-Cattura.jpg

サイトはこちらに  http://www.santalvise.venezia.it



教会前はかなり広い広場になっていて、手前の運河を渡る橋も
サンタルヴィーゼ橋という名で、

2-G31_2702_GF.jpg



入口扉の上の像が、教会が捧げられている聖ルドヴィーコ・ダ・トローザで、
トローザというのは南仏トゥールーズの事で、ここの司教様だったのですね。

3-1-G31_2703_GF.jpg



こちらがピエロ・デッラ・フランチェスコが描いた聖ルドヴィーコ・ダ・トローザ。

3-2-San_Luigi_di_Toulouse_PieroDellaFrancesca.jpg

長年どんな聖人なのか、という疑問があったのですが、ウィキを読んでみると、
なんと1274年2月生まれ、亡くなったのが1297年8月19日、
つまり23世の若さで亡くなっている方で。

ナポリ・シチーリア王であるアンジュー家のカルロ2世の次男として生まれ、
戦争で負けた父王の自由を得るための人質として1288年から7年間、弟2人と
共にスペインのカタロニア地方の城をあちこちさせられながら過ごします。

この間の彼の教育はフランチェスコ会派の神学者が施し、秘密裏に
「小さき兄弟会」に入会したのだそう。

両親の元を離れ、弟たちと一緒とはいえ、14歳の時から7年間、青春を
人質生活でというのが、どんな感慨を彼の内に呼び起こしたものか、
想像に難くありませんね。

で、1294年にフランスはリオンの大司教に任命され、宗教界で働く様に
なりますが、1295年に父親の跡を継ぐべき長男が亡くなった時、
彼は兄の後を継ぐ権利、王の称号と領土を放棄し、そのまま宗教界に。

そして1297年8月に亡くなった兄の為のミサを捧げた後病気となり、
僅か14日間でこの世を去った、という方で、
自由となって後3年間の短い人生、精神世界の内に、という
その生い立ちと共に、周囲の人々に哀惜の思いを引き起こしたものと。


なぜ彼の名をしっかり覚えていたかと言うと、ウンブリアのナルニに行った時
ギルランダイオ描く「聖母被昇天」の素晴らしい祭壇画を見て、
その中に登場している聖ルドヴィーコ・ダ・トローザの横顔の美しさに、
本当に清潔な若さ漲る美しさに魅せられたからでして、はぁ、
いつか調べないと、と思っていたのでした。

という事で、これもチャンスという事で、「ナルニの祭壇画」と呼ばれる
素晴らしい画面も近いうちにご紹介いたしますね。



教会前にあるサンタルヴィーゼ教会の案内板、
設立14世紀、ジャン・バッティスタ・ティエポロの絵などなどがあると。

4-G31_2704_GF.jpg

教会は1383年に、アントーニア・ヴェニエール・Antonia Venier、
ヴェネツィア貴族の内でも有名なヴェニエール家の女性と思いますが、
夢の中に現れた聖人によって指示された通りに建設され、
隣接して修道院も一緒に。
修道院は修道女の為の物で、彼女自身もここに隠棲したそうで。



17世紀になり、内部の大きな改修が行われたそうですが、
内部の様子をどうぞ。

身廊のみの、そう大きな教会でもなく、何となく身近な教会のイメージで、
我々仲間3人が行った時は正面の内陣部分がすっぽりと隠され、修復中で、
こちら手前のみ拝観した、という様子でした。

5-57677_991105.jpg



これは上の写真の右手に見える壁、南側の壁の大きな素晴らしい色大理石の
祭壇で、やはり中央におられるのが聖ルドヴィーコ・ダ・トローザと。

6-1-G31_2742_GF.jpg



教会内、南側の作品展示の案内図で、中央が上の祭壇で、

6-2-G31_2746_GF.jpg



こちら2枚が(図のa、b)G.B.ティエポロのキリストの生涯最後を
描いた3枚の内の、左が「茨の冠の戴冠」と、右が「鞭打ち刑」。

7-G31_2738_GF.jpg



こちらが、覆われていた内陣の壁にある「カルヴァーリオの丘の上り道」

8-1-unnamed.jpg

ティエポロの絵を見るといつも思うのですが、なんとも勇壮で、
余計な部分を描かずに済ませるのが本当に上手いなぁ、と!
上の作品と共に、1737年から1740年の作品と。



北窓からの光りの入り方が強く、油彩画が光ってしまい、ご容赦を。
こちらはジローラモ・ダ・サンタクローチ、16世紀半ばの作品、
「最後の晩餐」

8-2-G31_2737_GF.jpg



そしてこのサンタルヴィーゼ教会の言わば一番の特徴というのか、目を引くのが
天井のフレスコ画で、ピエロ・アントーニオ・トッリ・Piero Antonio Torriと、
ピエトロ・リッチ・Pietro Ricciによる1674年の作と。
とりわけ水色が鮮やかで、騙し絵の構図で、天井いっぱいに広がります。

9G31_2734_GF.jpg

10-G31_2733_GF.jpg

11-1-G31_2748_GF.jpg

本当のフレスコ画、天井壁に描いたフレスコ画ではなく、板に油彩で描いた
物を繋げているのではないか、という気もしますが・・。



中央の部分など、下から見上げると、かなり凹凸がある様に見えるのですが、
こうしてサイトで見つけた内陣からの写真を見ると、天井が平らなのが分かります。

11-2-chiesa-di-sant-alvise_2461_1_zoom.jpg



教会入口側には、この様に2本の円柱に支えられた中2階部分があり、

12-G31_2741_GF.jpg



上部はこんな感じ。 つまりここにミサに修道院の尼僧たちが座ったそうで、

13-G31_2740_GF.jpg



尼僧たちの顔が見えない様に、こんな風に仕切りの鉄の柵が。
使用法はともかく、はは、美しいデザインでしょう?

14-G31_2745_GF.jpg



この作品は、図gの、ピエトロ・ダミーニ作のサン・ルドヴィーコが
トローザの司教に叙任された時、の様子と。

15-G31_2743_GF.jpg



この作品は、入り口扉の横並びにあった作品で、何を現しているのか、
説明が見つからず。

16-G31_2751_GF.jpg

とにかくそう大きくもない教会の壁に、あちこちいっぱいに作品が掲げられ、
ティエポロの作品はともかく、何となくあるもの全部を飾って、という感じで、
ははは、失礼! その感じが親しみが持てる内部の様子なのでした。



隣接して修道院があると書きましたが、上空からの写真で見ると、
やはり大きいな建物ですねぇ、内庭が3つもあります。

17-unnamed (1).jpg



こちらは教会の外、北壁の部分で、見えるのは多分、外の民衆の為の
説教壇だろうと。

18-G31_2708_GF.jpg



で、教会の外壁に接して、この小さな可愛い建物があるのですが、
気が付かれましたか、ちょっとおかしな所があるのに?

19-G31_2706_GF.jpg

20-G31_2707_GF.jpg

この時は写真仲間のジョヴァンニと一緒だったのですが、彼がほら、と。
扉が歪んでいるでしょう? というか、扉の外枠が歪んでいて、
それに合わせての扉なのかもしれませんが、ははは。



こちらが教会前に架かるサンタルヴィーゼ橋。

21-G31_2753_GF.jpg



2月のお天気の良い公園に散歩にやって来たワン君2人。

22-G31_2755_GF.jpg



そして、広場の旗掲揚棒の上の、サン・マルコの有翼のライオン君で、

23-G31_2727_GF.jpg

サンタルヴィーゼ教会のご案内をお終いに。

かなり外れの位置になりますが、興味深い教会ですし、駅前からだと
ムラーノ島、ブラーノ島に渡るヴァポレットも近くに停まりますので、
チャンスに是非どうぞ。


*****
  
記録庫ブログには、 猫ちゃん ワン君 動物たち に 6 記事 
アップしています。 
 
ご訪問よろしくお願い致しま~す。

*****

色鉛筆+水彩画ブログには、
トーディ 描き始めと、 蛍 ・ 森と草原を埋める6月の妖精
をアップしています。


*****

ブログご訪問、有難うございます!
見たよ! の応援クリックも宜しくお願い致しま~す!


    s2019誕生日 - Copia.jpg

*****

コメントの書き込みについてのお願い。

ブログの記事下に、「コメントを書く」が出ていない時は、
上か右の、記事タイトルをクリックして頂けると
記事の一番下に「コメントを書く」が出ますので、よろしくお願いいたします。
非公開コメントをご希望の場合は、非公開で、と書いて頂くと、  
コメント承認制ですので、保留にし、お返事だけ公開しますので、
それもご了承下さいませ。

この記事へのコメント