皆様、新年明けましておめでとうございます!
どうぞ、今年が良い年でありますように。
そして、
本年もどうぞ宜しくお願い致します!!
今日のトップは、今朝7時過ぎから家の近くを移動しつつ撮った
正真正銘、2017年1月1日の日の出、オリアーノ村からです。
良い事がありますように!!
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さて本年第一回のブログは、「新春のお楽しみ・ 映画とDVD」を。
映画大好きshinkaiですが、この所余り映画館には出かけなくなりましたが、
夕方遅く晩ご飯前に出かける、という時間帯が余り好きでなく、
なぜなら、早めの晩御飯にしても車を運転する直前には飲めませんし、
映画を見て戻っての晩御飯は、食いしん坊には遅すぎます。
とあれこれの理由よりも、
まず仲間が選ぶ映画は余り興味が持てない物が多く・・、
これに尽きます。
彼らは余りアメリカ映画を好まず、選ぶ映画は私めには余り興味がわかない、
中近東やアフリカの貧しい人々の問題点、と云うようなのが多いのですね。
とはいえ、まずはクリスマス後に久しぶりに仲間と出かけた1本から、です。
◆ マダム・フローレンス! 夢見る2人
英・2016年
監督 スティーヴン・フリアーズ
主演 メリル・ストリープ
ヒュー・グラント
サイモン・ヘルバーグ
日本でもすでに公開されたでしょうね、これは。
アメリカの大富豪の婦人が、夫の絶大な協力の下に歌劇歌手を目指し、
遂にはカーネギー・ホールで大コンサートを開く、という、
実在の人物フローレンス・フォスター・ジェンキンズ婦人を描いた映画ですが、
問題は、彼女が素晴らしい絶大な音痴だったこと!!
映画の中では、彼女が最初の夫から梅毒を移され、ピアノの天才少女と言われた
当時の夢を体調に気遣いながらずっと追いかけ、歌手になるためのレッスンを受け、
貧乏でお人好しのピアノの伴奏者も付け、レコードも吹き込み、
夫は新聞評を良くするために音楽評論家を買収し、常に彼女を励まし、
協力を惜しみませんが、
その一方、若い愛人と別の家を構え、時々旅行にも出かける、
という姿も描きます。
コンサートでは大笑いする人々も、
遂には彼女のその熱度と純真さに打たれ、大盛況で終えますが、
彼女がカーネギー・ホールのコンサートを満席にしたのは、
なんと、76歳の時の事!
最後にはニューヨーク・ポストに載った唯一の反対記事、
買収されなかった記者の書いた、ひどい音痴である、
というのを読み、遂には真実を知る彼女ですが、
「私が良く歌えなかった、とは言えても、歌わなかったとは言えないわね」と。
過去のカーネギー・ホールの音楽記録で一番のリクエストは、
彼女のレコードだそう!
実際にその場に居合わせたらどんな反応を示すか、私自身も分かりませんが、
まぁ、生き方としたら見事かな、とも思いますです。
映画のヴィデオはこちらに。
実在のフローレンスの歌声はこちらでどうぞ。
TV放映される映画のプログラムを見ては予約録画し、
ゆっくりと楽しみますが、最近見直して、やはりこれはすごい映画だ!と思った
◆ アラビアのロレンス
英・米 1962
監督 デイヴィド・リーン
主演 ピーター・オトゥール
アンソニー・クイン
オマー・シャリフ
アレック・ギネス
ジャック・ホーキンス
オスカーを7つも撮った名画でもありますが、
アラブを独立国に、という自分の夢も重ねてトルコと戦い、
最初はアカバの奇襲などで成功を収めるものの、
徐々に政治情勢に巻き込まれ、押しつぶされていく姿。
また個人的にもトルコの上官に拷問され餌食にされた恐怖感から逃れられず、
民族虐殺の支持をも出してしまう弱さ。 アラブ諸民族間の軋轢。
当時の情勢を追いかけるだけでも難しく、
映画のメッセージが本当に分かっているのかどうかも疑問ですが、
スクリーンの中で見る砂漠の表情、ピーター・オトゥールの白い美しい衣装、
映画の素晴らしさ、美しさを再度満喫しました。
予約録画して見た最近の映画で、とても興味深かったのを2本ご紹介。
◆ カワイイ私の作り方 全米バター細工選手権!
オリジナル・タイトルは、バター・Butter ですが、
なんでこんな変な日本語タイトルにしたのですかね?!
このタイトルだったら、絶対見たくないですねぇ!
米 2011
監督 ジム・フィールド・スミス
主演 ジェニファー・ガーナー
ヤラ・シャヒディ
アメリカはアオイワ州で、毎年秋に開かれる州の物産市で開催の
バターを使った彫刻コンクール。
10歳の女の子デスティニーは、何度か養子縁組のトライに出るものの、
なかなか正式養子になれずにいるのが、今回の家庭は上手く行きそうな・・。
そんな彼女が才能を見せ始めたのが、このバターの彫刻コンクールで、
最終審査に残り、生みの母親を偲んだ大傑作を物しますが・・、さて。
最後に彼女と2人残ったのは、政治にも野心満々、彼女の夫が
過去15回ずっとこのコンクールで優勝しているローラ。
コンクールに応募した一人、ストリップ・ダンサーのあっけらかんかんの彼女。
それでも率直な優しい人柄が笑わせてくれます。
彫刻すべきバターに、口紅でちょろっとね、ははは。
バター彫刻、と云うのに興味を惹かれ、検索しましたら、
映画にもでたものの、何とも大きな像が作られるのにまず驚き、
やはり牛の像が多いとは思ったのですが、こんなのもあり!
ですが、これはshinkaiのツボに嵌って笑いましたぁ!
◆ 砂漠でサーモン・フィッシング
英BBC 2011
監督 ラッセ・ハルストレム
主演 ユアン・マクレガー ・・フレッド
エミリー・ブラント ・・ハリエット
クリスティン・スコット・トーマス
アムール・ワケド
スコットランドでの鮭釣りの楽しさが忘れられず、自分の国
アラビア半島の南の端にあるイエメンに、鮭の放流をしたいという大富豪。
最初は飛んでもない冗談のように思い、鼻にも掛けない応対をした
英国の役所務めの水産学者が、
間に立つ投資会社の女性と接し、大富豪とも話し、実際にイエメンを
訪問してみると、南部の山岳地帯に湧水は冷たく、案外行けるかも・・!と。
すでに灌漑対策のダムも完成していて、その下流に鮭を放流する溜池が作られ、
英国から運ばれた養殖育ちの鮭も、帰巣本能に従い上流に遡る事も確かめられ、
万事順調に行くかに見えたプロジェクトですが・・・。
暑い暑い砂漠の国、というイメージのみがあるアラビア半島ですが、
イエメンにはそういう面があるのですねぇ、と興味深かったのですが、
映画の中で可笑しかったのは、政府の報道官長である彼女の強引な働きぶり!
クリスティン・スコット・トーマス、彼女の達者な役者ぶりには笑いましたぁ!
◆ ウィンブルドン
英 2004
監督 リチャード・ロンクレイン
主演 キルスティン・ダンスト ・・リジー
ポール・ベタニー ・・ピーター
予約録画したのが、最後の盛り上がりの最終試合になった所で切れ、
くそめ、と、ははは、DVDを買ったshinkaiですが、
大変面白く楽しめた1本です!
スポーツの世界にはワイルド・カードというのがあり、
つまり追加の特別参加枠制度を示すそうですが、
この映画の主人公、世界ランキング11位という設定の選手が、
遂に最終試合に出るまでに残る、というお話にはモデルが有るのだそうで、
クロアチアのGoran Ivaniševićという選手が、
当時は肩の問題で120位にまでなっていたのが、ワイルド・カードで
2001年のウィンブルドンに出場、見事優勝した、というのを下敷きにしていると。
映画の中では、久しぶりに勝ち残っているイギリス選手になっており、
彼には、妻と上手く行かず、木の上の小屋で一人ラジオで試合中継を聞く父親がおり、
夫のテニス気違いには興味が無いふりをするものの、耳をそばだてて聞く母親、
兄貴の出る試合では、その相手に賭ける弟がいて、ははは、
アメリカの優勝候補でもある彼女と愛し合うようになり、
遂には最終試合!
昔は試合中継も見る程でしたが、球を打つあの乾いた音が何とも素敵ですよね。
スポーツ試合に興味がある方には、とても楽しめる映画と。
時に、ずっと以前に見た映画が頭によぎり、何とかもう一度見たいと思うのがあり、
これがその一つで、タイトルも忘れていたのを探し出し、DVDを買ったもの。
◆ 名誉の問題
米 1997
監督 ケン・オリン
ドン・ジョンソン
クレイグ・シェッファー
ロッド・スタイガー
アメリカの西部劇映画によく登場する騎兵隊。
西部開拓時代に活躍し、様々な映画の中で活躍しましたが、
あの騎兵隊がどのような最後を迎えたか、考えられた事がありますか?
実はこの映画、TV映画だったようですが、この中でそれが描かれています。
というよりも、あの騎馬隊の馬たちはどうなったか、という実話に基づいてるそうで、
TV映画とはいえ、しっかりした俳優を揃えていて、
馬たちの最後を知らなかったshinkaiは、胸が詰まる想いで見たのでした。
1930年代の不景気で、ヨーロッパが戦雲に包まれていた当時、
最新兵器への移行を考える軍部にとっては、騎兵隊の馬はすでに重荷以外の何物でなく、
500頭からの馬を殺傷し、騎兵隊の存在を無くす事に。
テキサスにあった部隊の馬を集め、殺傷し始めた時、遂に見かねた隊長が
命に背き、400頭の馬を3人の部下と共に引き連れ脱走、北に向かいます。
定年退職で職を去る隊長に、ロッド・スタイガーが扮していて、
ほんの少しの登場でしたが、彼の顔を見れたのは嬉しかった!
見つからないように夜走ったり、中には走れなくなる馬もいたり・・。
ですがひたすら北を目指し、カナダ国境に。
様々な情報から軍部は彼らの位置を順次突き止めており、
最後はカナダとの国境に大砲を並べ待ち構え、
国境の河の向こうにはカナダの騎乗兵が迎え入れに待っており・・。
集合、進軍ラッパを聞くと散らばっていた馬たちは一斉に耳を立て、
向きを変え揃って歩き初め、そして疾走の合図に従い、
最後は一団となって、大砲の球の飛んでくる中を走り抜け河向こうに!!
馬たちがラッパを聞いて耳を立て、一斉にすっと向きを変える様子を、
shinkaiは背筋がゾクッとする思いで見つめ、
大砲の角度をわざと馬たちに当たらない様に指図するのも見、
その中を駆け抜けていく馬たちに、またもや涙を流したのでした。
映画自体は第一級とは言えない小品でも、
あの騎兵隊の子孫の馬たちが、何とか生き残れたのを知ったのは嬉しかったし、
動物たちが哀れな映画はたまりませんので、率直に、良かった!!
◆ プロヴァンスの夏
仏 2014
監督 Rose Bosch
主演 Jean Reno
Anna Galiena
プロヴァンスでオリーヴの木を育て、オリーヴ油の採取をしている
もはや若くない夫婦の所に、パリから彼らの娘の子供、孫達がやって来ます。
頑固な夫・祖父には、孫達だけがやって来ることを話していないらしい祖母に
呆れ、また余りにもの田舎に驚く彼らも、次第にプロヴァンスの良さ、
田舎の良さに惹かれ始め、次第に祖父との中も縮まります。
とりわけ一番のチビ君、耳の不自由なテオはお祖父ちゃんが好きになり、
大きな手の中にそっと小さな手を滑り込ませ、一緒に遊ぶように!
最後は迎えに来た母親、夫婦の娘と祖父の間に立ち、
2人がぎこちなく話をするのを順に見つめながら、
いつ抱擁するのか見守るテオ!
特別な事もない映画ですが、何とも可愛いテオ!
そりゃぁ、こんな可愛い孫だったら、鬼みたいなお祖父ちゃんだって負けるよね、
ははは、本当にこんなに可愛い男の子もいるのねぇ!! でした。
テオ・Théoに扮したのは、Lukas Pelissierというそう。
またどこかでお目にかかるかもで、成長ぶりを見たいものです。
日本では公開されていないかもですので、ヴィデオをどうぞ。
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アップしています。
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