城館ホテルの その2を続けます。 どうぞ!
カステッロ・バンフィ と 村

この城の名は、モンタルチーノの夜レストランで食べていた時、
前の席の青年から教えてもらったもので、懐かしく思い出し・・。
地図をどうぞ。
赤い太めの線で囲ったモンタルチーノ・Montalcinoの南西に、
約20kmにカステッロ・バンフィがあり、

この辺りはあちこちと何度も行き、季節毎に思い出が蘇る土地!
ピエンツァ・Pienza、 モンティッキエッロ・Monticchiello、
サン・クイリコ・ドルチャ・San Quirico d’Orcia、
バーニョ・ヴィニョーニ・Bagno Vignoni、
カスティリオーネ・ドルチャ・Castiglione d'Orcia、
右下に切れているRadi・・は、ラディコーファニ・Radicofani
城の威容! 素晴らしい!!

1700年建設の城で、城の名に並び「村・ボルゴ・borgo」
とあるのは、村自体も城壁に囲まれているのだろうと。
サロンの一つでしょうね。

食堂、レストラン。 さすがワインが豊富!

元々が、バンフィ・Banfiという名のカンティーナで、
サンジョジョヴェーゼと、ブルネッロと。

レストランも勿論有り、どうやら料理教室も開かれる様子で、
今回のサイトの中では唯一、料理写真が見つかったもので、
う~ん、タルトゥッフォ・トリフが乗っているよぉ!

スウィート・デラックスのお部屋。

この大きさのお城で部屋は全部で14室、スウィートが5部屋、
だそうですから、
それぞれがかなりのデラックス版ということでしょうか?!
ここも11月の半ばから閉め3月末に開くそうで、
動物連れはダメと。
お城ではなく、塔がホテルになっている
トッレ・アルモンテ、往時の住まい

トーディの周囲にはたくさんの要塞化された村があり、
これもその一つのようで、12世紀建設の24mの高さの塔。
1954年まで保護状態だったとありますから、それ以降に
持ち主が変わり修復され、現在の姿、ということでしょうか。
地図をどうぞ。
ウンブリア州のトーディ・Todiから北東に10k程、
車で17分ほどの位置。

中世に大繁栄したトーディの町の周囲には、たくさんの要塞地が
あったと上記しましたが、
町の南にイッツァリーニ・Izzaliniという名が見え、懐かしく!
ここはトーディに行った時、古い土地が好きなら行ってみたら、
と宿の主人に勧められ訪ねましたが、
後にヴェネトの13世紀、残虐でもあり、また一種のヒーローでも
あったエッツェリーノ・ダ・ロマーノに所縁の地と読み驚いたのでした。
写真を撮ったままになっておりますが、・・整理してみようかな。
この部屋はアッパルタメント・台所付きの意、とありますが、
ご覧のようにモダン意匠に改修されており、

台所もご覧の通り。

塔の1階に食堂があり、塔5階分に2つのスウィートと、
2つのアッパルタメントのみで、
こちらはスウィートのお部屋。

塔の上からの眺め!

最後はロンバルディアはミラノの東、
ヴィスコンティの要塞

地図をどうぞ。
ミラノから東に30kmほど、車で約50分程。

カッサーノ・ダッダ・Cassano d'Adda、アッダ河沿いに於ける
ヴィスコンティ家の護りの要塞だったのが分かりますが、
この地では1259年ヴェネトを拠点にしていた皇帝派の
エッツェリーノ・ダ・ロマーノ3世が、残虐非道な治世でも知られた男
でもありましたが、ミラノを目指す最後の戦いに破れ
重傷を負いソンチーノで没という、
まずそれを思い出したshinkaiですが、
も少し東にはカラヴァッジョ・Caravaggioの地名が見え、
ここがかの16世紀から17世紀にかけて活躍の画家
カラヴァッジョの、両親はここの出身だったそうですし、
西にはゴルゴンゾーラ・Gorgonzola、はい、
あの美味しいブルーチーズの一種であるチーズが
15世紀にここで生まれた、という地の名も見えます。
大広間。

この城要塞は、まさにロンバルディアのミラノ公国と、
ヴェネトのヴェネツィア共和国を分ける自然な国境
ともいうべきアッダ河沿いに、
1261年から95年にオットーネ・ヴィスコンティ・
Ottone Viscontiによって建設され、
軍勢の守備隊地、通商交易の取締、領主の住まい、
平和時にはお遊びの地でもあり、土地の治世事務所でもあり、
法廷、監獄と、様々な要素を含んでの要塞なんだそうで、
15世紀には素晴らしい城壁も出来、城塞としては完璧な形に。
ルドヴィーコ・イル・モーロの時代に、レオナルド・ダ・ヴィンチも訪れ、
ここの塔の上から、鳥の羽を模した空を飛ぶ研究の一端もしたと。
後の世紀に衰退したのを、漸くに1960年代に修復が始まり、
当時の姿が蘇り、装飾なども修復されたのだそう。
食堂、レストラン。

この色使いと、装飾の形!

でも、他はわりとシンプルでモダンで。

中庭の夜。

他にもたくさんのお泊りできる城が各地にありますので、
皆様も旅の思い出にいかがでしょうか。
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水彩+色鉛筆画ブログには、芽生え 一応の仕上げとし を
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