
先日出かけて来たオアジ・チェルヴァーラ・Oasi Cervara、
シーレ河・Sile沿いにある自然公園でもありますが、
古くからの水車小屋も残り、水辺や沼地に住む動物たちの保護地
でもあり、コウノトリ・Cicognaの休憩繁殖地を目指すプロジェクトも
進んでおり、フクロウの飛ぶのも見れる、というので嬉しく見物に!
上は入り口前の大きな写真で、「コウノトリのための巣」と。
「オアジ」というのは、「オアシス」の意ですが、
ここでは日本で言う「野鳥の楽園」的な意味も含まれており、
今回出かけたのはトゥレヴィーゾの西にある、
クイント・ディ・トゥレヴィーゾ・Quinto di Trevizoのコムーネに
含まれるサンタ・クリスティーナ・Santa Cristinaにあり、

シーレ河にピオヴェーガ・Piovegaという流れが合流する場所。

地図の中にたくさんの水車の図が見えますが、かってはたくさん
稼働していた様子で、上記した様にこのオアジの中にも残っています。
水車小屋については、絵のブログの方でご案内を。
所でシーレ河は、ここから西に遡っていくと地図上から消えます、
というよりも、ずっと山から流れてくる川ではなく、一旦地下水となり、
それが湧き出す地点がシーレ河の水源で、
カステル・フランコ・ヴェネトとトゥレヴィーゾの中間点位に。
入口を入ってきた所にある建物2つ、左が水車小屋で、
右が母屋、現在はバールにもなっている建物。

水車小屋の前から見る流れ。 あいにくの曇り空で残念。

仲間の一人が、ほら、小鳥がいるよ!と。
小鳥というより雛で、皆が入れ替わり立ち代わり見に近寄るので、
そのうちに隠れてしまい・・!

ジョヴァンニにディスプレイを見せると、多分セキレイの子で、
巣から落ちたんだろうと・・。
沼沢地というのか、水の流れもあり、水草もたくさん生えていて、
河骨も咲き始め。

白鳥も悠々と。 岸をつつき、何か口で取っては水の中でちゃちゃっと
すすいで食べるのです、ミミズか何かかな?

少し先の、流れ越しにコウノトリの島となっている離れ地があり、
まず目に入ったのは、その奥の高い送電線の上!!

手前で仲間達が高い棒の上に設えられた台上に巣を作っているのに、
遠く高~い離れた場所を選ぶのもいるのですねぇ、ははは。
コウノトリ・イタリア語ではチコーニャ・cicognaは、16世紀に
イタリアでは絶滅、1985年から様々な再導入策がとられていると。

このオアジでは、まず大鳥舎の中に居住するコウノトリの一群を育て、
それにつられて野生のコウノトリがアフリカと北ヨーロッパへの移動中に
ここで休憩、繁殖することを願ったプロジェクトを立ち上げ、活動中。
白コウノトリは沼地、または乾いた土地にいる小さな脊椎動物を食すので、
コウノトリが自由に生殖しているというのは、その土地環境が良い事を示し、
将来に向けての良い自然環境になるためへの、
シンボルとしてのプロジェクトでもあると。
ほら、西洋では赤ちゃん誕生を、コウノトリが赤ちゃんを運んでくる、と
祝う、おめでたい絵柄もありますね。
家の建設条件も違って来て、農薬も化学薬品を使うようになり、
いったんはイタリアで途絶えたコウノトリの姿ですが、
ぼちぼちと各地でコウノトリの巣、繁殖が見られている報告も。
あの高い送電線の上のカップルの他に、3、4組ほど大鳥舎の外の
棒杭の上の巣で抱卵中のや、巣作りが済んでカップリング中のがおり、
ここのはすでに抱卵中で、もう一つの巣の上でも抱卵中でしたが、

ここは左がオス、フラッタリングと呼ぶ嘴をカタカタと鳴らす求愛をし、

と思ううち、そのお隣ではカップリングをして見せてくれ、ははは、

先程のカップルも負けじと始め、ははは、
今日はサン・ヴァレンティーノの日だぁ!
だって、イタリアではサン・ヴァレンティーノの日は、
チョコレートの日ではなく、愛の日なんですもん!
これが上で説明のあった大鳥舎の中で、ほら、子供のコウノトリも。



白に黒い羽根は、ちょっと見には、鶴を思い出させるのですが、
羽根を広げたのを後ろから見ると、段だら縞!
おお、おぬし、新選組にゆかりのお方かや?! あほ!

これは、うまく飛べない子がいた時にはここに連れてきて、
ちゃんと飛べるようになるまで、飼育するのだそう。

サイトには、以前親に飼育拒否された子供を育てた、というのも
記されておりました。
サイトはこちら。 http://www.oasicervara.it/
これがオアジ・チェルヴァーラの地図で、全体の広さは25平米。
左下に見えるPの向かい側が入り口で、1が母屋、2に水車、
その斜め上の島の3が、コウノトリの島。

我らは引き返し、2から見える左側の黄色のコースをたどり、
野鳥の監視小屋や、亀達の囲いを見ましたが寒い日で誰も見えず!
ぐるっと囲った7で、猛禽類の飛行を見て戻った、という行程。
地図に水溜まりみたいに見えるのは、湧き水のある所。
このオアジ自体の設備等は地元の銀行財団の資金で作られ、
が運営は自営で、なかなか大変なんだそう。
今回我々が行ったのは、我が写真仲間のジョヴァンニ・Giovanniの
紹介で、彼は以前から何度もここに来て知っており、
素晴らしいので皆にも、という事でしたが、
子供達だけでなく、大人も楽しめる場所であったのは間違いないです!
これはオアジを通り流れていく一部の流れで、この先まだ4か所程で
合流し、滔々と流れていくシーレ河。

上の地図にも見えるクイント・ディ・トゥレヴィーゾでは、
湖のように広いシーレ河も見ることが出来るのですよ。
沼地の中を通る道は、こんな風に板が組まれており、

通り道の脇に咲いていた花々。


脇の流れに、乗り出す木々。

オオバンもいて、

奥には向こう岸に巣を作り、抱卵中のオオバンの奥方。

という所で、その2に続きます。
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