先週水曜午後にヴェネツィア・メストレに出かける用があり、
天気予報を見ると朝は曇り、午後から晴れるといい、
用が済んだら即家に戻りたい、朝8時前だとまだ駅裏の駐車場がOK、
などなど条件をあれこれ考えつつ、
なにかヴェネツィアで展覧会の良いのがあったら出かけよう!
見たサイトはこちらで、 http://www.veneziatoday.it/eventi/
なんと、カンポ・マニン近くの、コンタリーニ・デル・ボーヴォロの階段が
公開されているというのです!!
なら少し曇り空でも朝一番に出かけ、10時からの開館で上って見て、
ついでにサン・マルコ広場の様子も見て・・、とたちまち計画完了。
翌朝は7時半の電車に乗り、8時半にすでにヴェネツィア歩き開始で、
ちょうど9時55分にコンタリーニ・デル・ボーヴォロの前に。
そうです、邸の名前はご存じなくとも、上の写真をご覧になると
ああ、あれか、とご存知の方はたくさんおられると思います。
コンタリーニ・デル・ボーヴォロ邸はどこにあるか、地図をどうぞ。
リアルト橋から西に、運河で切れる手前の小路を南に入っていくと、
カンポ・マニン・Campo Maninの広場に出ますから、
広場の南側真ん中あたりの小路を入っていき、突き当りを左に、
そして案内が見える小路を右に。 分かりやすいと思います。
地図には、リアルト橋南、元のドイツ商館の上階のテラスから
見晴らしも出来る場所と、
今回のコンタリーニ・デル・ボーヴォロの場所、
そしてサン・マルコ聖堂と、サンタ・マリーア・デッラ・サルーテにも印を。
コンタリーニ・デル・ボーヴォロからサン・マルコ聖堂の位置は、
正面側を北西から見る、というのにご留意を。
ここがカンポ・マニン、私の居る位置の左に南に入る小路があり、
更にもう一つの細い小路を入り込んできた所が、ここ。
右側に邸宅があり、左に建物の各階を連絡するエレガントな
らせん階段があり、
コンタリーニ・デル・ボーヴォロのボーヴォロ・bovoloは
カタツムリ、らせんの意。
以前来た時は無かった看板が出ており、
ヴェネツィアの隠れた宝石 コンタリーニ・デル・ボーヴォロの階段
開館は、毎日10時から13時30分 14時から18時
入場料は私めシニアで、確か6エウロだったと。
暫く前に修復が済んでいたのが、漸くに今年の1月末から公開で、
現在サイトでは、今年2017年12月31日まで公開、との事。
柵が開かれ、入り口に。 切符売り場は右に入った事務所で。
この日はshinkaiがトップで、ははは。
同じ時間帯に10名足らず、写真には珍しく!誰も写っておらず。
さて、勇んで階段を上り始め!
くるくると回りながら上ります。
天井部は、上の階段の裏側という訳で、こんな様子。
3階辺りで見えた、サン・マルコの鐘楼! おお、見えたぁ!!
階は5階までで、4階から見上げる天井部は丸く木組みが見え、
真ん中に1874.REST. この年に修復された、という意味かな?
はい、この木組は1874年のものだそうで、その前は無かったかも・・。
コンタリーニ家・Contarini家というのは、ヴェネツィア貴族の中でも
古く著名な家柄で、最初の記録に残る家系の最初は853年と言い、
千年を超す歴史の中、全部で120代のヴェネツィアのドージェに
8名が選出されており、
様々な分枝がある中、このコンタリーニ家は少なくとも13世紀に
名の出てくるサン・パテルニアン・San Paternianの家系で、
15世紀末、ピエトロ・コンタリーニがこの14~15世紀からあった住居に、
この特徴的な外階段とロッジャを付けたことにより、
コンタリーニ・デル・ボーヴォロ・カタツムリのコンタリーニ、
という呼び名が付いたのだそう!
4階から5階には、この狭い直線階段を上り、
現在のこの階段は19世紀に、という事は4階の、
展望台の下の木組みと同時の改装だったのかも。
表側の細い開けた通路を通り、
先っちょの開けた展望台部分に!
サン・マルコの鐘楼も、このように!
展望台の真ん中に展示のもの、パッと見に、
ドージェ・ヴェネツィア総督の帽子? と思い近寄りましたら、
なんと、絵付けされた便器でありましたぁ! ははは。
ちょうど3階の本館の方で、何とか言う方の、ははは、
コラージュと絵の展示会があり、どうやらその人の作品らしいと
見当をつけましたが、・・こういうのもアート?!
さて、展望台からの眺めを!
と言いつつ、これは通路からですが、
下の広場と内庭、入り口辺り。
近くの古い家並、屋根の色も壁の感じも趣あるのが見え、
手前の屋根上に3つ明り取りのある教会は、サン・サルヴァトール・
San Salvator.
右奥の正面少しと丸いドゥオモが、サンティ・ジョヴァンニ・パオロ、
一番右端、中華鍋で少し隠れているのが、
サンタ・マリーア・フォルモーザの鐘楼。
お天気が良いと、こちらからは家並の奥に、ヴェネト平野の奥から
フリウリに広がる高山の山並みも見えると。
という所で、展望の続きはその2に。
*****
水彩+色鉛筆画ブログは、今回パスさせてやって下さ~い。
新しいのを描き出していますが、やっとペンでの下描きが済んだ所でして・・。
次回には見て頂けるよう、頑張りま~~す!
*****
いつもブログご訪問、有難うございます!