トスカーナはアレッツォの南、丘の中腹に位置する小さな町
コルトーナ・Cortona のご案内を2回に分けてご覧頂きますね。
この町に行ったのは2度目、と言っても4年前の秋口。
その前に行ったのがそれよりも23年前!で、
その間にコルトーナの町を背景にした映画「トスカーナの休日」
のヒットもあり、小さな町の中は観光客で溢れておりました。
友人のmkちゃんとの2人旅で、前泊のモデナの民宿より
アッペニン峠を越えお昼前に高速を降り、平野の中を町に向かうと、
遥か前方の山の中腹に広がる町が見え、わっ、あれだよ!
この山は、何という名かな、標高600mあるらしいのですが、
コルトーナの町は海抜494mと。
この494mというのが、町の下の高さか、中心か、それとも
一番高い位置なのか、気になる所ですねぇ! ははは。
蛇行する山道を辿りつつ、途中で見た素晴らしい教会の姿に
車を止め、
サンタ・マリーア・デッレ・グラーツィア・S.M.delle Grazia教会
この辺りから見上げる町の姿。 余りにも急な傾斜でこんな感じ!
町の城壁に沿って西側をずっと上まで駐車場探しをしつつ上りますが、
到底止めることが出来ず、諦めかけた所で出会った婦人警官に尋ねると、
町の一番下の駐車場がOKかも、という事で戻り、
このサント・スピリト教会のある横の駐車場にやっと!
コルトーナはどこにあるか、ですが、我らは車でしたが、電車ですと
フィレンツェからアレッツォ迄行き、そこからバス便がある様子。
昔コルトーナを2度尋ねた時は、コルトーナの下にある
コルトーナ・カムチーア・Cortona-Camuciaという駅まで電車で、
そこからバスかタクシーで、でしたが、どちらが便利かな・・?
駐車場辺りから見る坂下の町、そして遥か南東の方角に見える
トラジメーノ湖。
そう、この町は殆どウンブリア州に近い、トスカーナの南東部に。
駐車場から町の中心に行く道は、こんな坂道で・・!!
漸くに中心のレプッブリカ広場に至るヴィア・ナツィオナーレ・
Via Nazionaleに出て、中心に向かいますが、
脇に開く道は、右側はすべて上り階段、左側は下り坂!!
古い建物の入口扉。 車の車輪止めみたいなのが見え、射しこむ陽。
我らはこの道の途中でお昼を食べましたっけ。
漸くに道の先に特徴ある石段の市役所・パラッツォ・コムーナーレが見え、
コムーネ前のレプッブリカ広場・Piazza Repubblicaと.
現在のコルトーナ市役所となっているこの建物は、12世紀頃に
ローマ期のフォロ・ロマーノの遺跡後に建設されたものなんだそうで、
当初は多分石段の上に広い一つの部屋だけであっただろうと。
そして15世紀になり、今建物の真ん中下を抜けるヴィア・ローマの方に
拡張され、時計塔も建設されたと。
そうですね、確かに左半分と、2階以上の窓の形が違っていて納得です。
で、現在見るのは、19世紀の終わりに修復されたものだそう。
レプッブリカ広場の眺め、角の古い建物と、その左側のテラスの様子を。
コルトーナの町はこの丘というか、山の高い位置からも想像出来る様に、
元々の起こりはエトルリア人の町で、紀元前8~7世紀と言い、
町の周囲にも遺跡の発掘があるようですが、
ここはパラッツォ・カザーリ・Palazzo Casaliの内庭と、壁。
ここにエトルスクとコルトーナの町の博物館があるそうですが、見学はせず・・。
町の地図をどうぞ。 今回写真でご覧頂ける場所は印を。
中寄りの下辺りに広い駐車場があり、
19.サント・スピリト教会
8.レプッブリカ広場と、コムーネの建物
2.聖堂サンタ・マリーア・アッスンタ
1.ディオチェザーノ博物館
その下に付けた印は、イアンネッリ(ジャンネッリ)小路
17.サン・フランチェスコ教会
28.サン・クリストフォロ教会
という事で、広場から市役所の脇を抜け、少し下って行くと
町で一番重要な教会、聖堂サンタ・マリーア・アッスンタの前に。
元々は11世紀に建設が始まったロマネスク様式なのが分かりますが、
15世紀の中ごろに内部の改修がされ、
右に見えるロッジャが16世紀の末に造られ、鐘楼もその時代に出来た様子、
と言いつつ、鐘楼の見える写真がありませんで・・! 次回に。
そして、こちらが内部。
聖堂前の広場の向かい側にあるディオチェザーノ博物館ですが、
この町生まれの画家ルーカ・シニョレッリ・Luca Signorelli
(1450頃–1523) のかなりの作品と、
フラ・アンジェリコの素晴らしい「受胎告知」があり、感激の再会!
23年前にはこれを見るのに2回もこの町にやって来たのでした。
こちらは同じくフラ・アンジェリコの祭壇画。
広場から見下ろす町の西側の平野。
通りの古いどっしりの建物の壁、窓を見ながら、
shinkaiはサイトで見た古い家並の通りを探し歩きますが見つからず、
その代わりに見つけた、車の屋根の上で寝る猫ちゃん。
そろそろと手を出してお腹をさすっても薄目を開けるのみで、
漸くに、にゃ~に、シニョーラ?
古い家並を探しつつうろつき、近くのホテルの受付にまで尋ねに入り、
ははは、駐車場を教えてくれた婦人警官にも再会しつつ、
余りにも近すぎて皆さん勘が狂い、気が付かなかった様で、
やっと教えて貰った、
イアンネッリ(ジャンネッリ)小路・Vicolo Iannelliの、この古い家並!!
中世そのままのこんな古い家並が残っている、改修して住んでおられる、
というのに、ただただ脱帽!
・・内部が見れたらねぇ!!
これなども、もともとは教会の建物だったのでしょうか?!
地図を見ても、ストリート・ヴューでもすべての道が見れずで、
どこをどう通ったというのが思い出せませんが、
とにかく、どの道もどの道も坂道で、古い建物が続くきます!
はぁはぁと坂道を上りながら草臥れましたけど、
本当に良いお天気の日で、改めて写真を整理した今回、
これは良いなぁ、描きたいなぁ、というのが幾枚か見つかった
旅の良い一日でしたぁ。
町の古い城壁に開いていた門の一つで、
こんな風に城壁に沿ってずっと隙間なく駐車されていて、
我らはすごすご退散した、ははは、コルトーナの駐車状況。
という所で、コルトーナのその1を終え、
次回も宜しくお願い致しま~す!
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