・ シエナの朝  カンポ広場からサン・ドメニコ聖堂へ


7月になりましたぁ! 早くも今年の後半に入る訳で・・!!
関東地方は既に梅雨明けし、真夏日が続いているそうですが、
皆さまどうぞ、暑さ負けされぬよう、ご自愛くださいませね。

今日は先回に続き、シエナ点描、シエナの朝の様子をご覧下さいね。

時間はまだ8時前のカンポ広場。
晴れてはいますが、この時間まだ雲の隙間からの光が射しこんでおらず、

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たくさんのアマツバメがチーチー鳴きながら飛び交い。

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ガイアの泉を覗きましたら、たくさんの鳩たちが集まっており、

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中には本格的に、朝の身づくろいにシャワーを浴びているのもいて、ははは。

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漸くにパラッツォ・コムーネに当たる陽。

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所でカンポ広場は、このパラッツォ・コムーネを底辺とし扇形、
というよりも貝殻状に広がりますが、
10年前のマンジャの塔に上った時の写真でご覧頂きますと、
こんな感じに広がり、 ・・マンジャの塔の影の中に集まる観光客、ははは。

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パラッツォ・コムーネの真ん中の位置が一番低く、左右に高くなりつつ広がり、
今見える正面の広い部分の中心が一番高くなる、という形。
ですから煉瓦が敷かれている広場に降る雨は、
すべてパラッツォ・コムーネの中心に向かって流れ下る訳で、




これが今回改めて見たパラッツォ・コムーネ前の、雨水の行方の穴。
結構ちゃんとした造りになっているでしょう?!

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とここ迄書いてきて、カンポ広場についてむくむくっと疑問が湧き、
いつ出来た、どの位の広さ?なんぞと、泥縄式で読んでみました、ははは。

最初に「カンポ・畑、広場」とシエナの歴史に出るのは1169年だそうで!
土地の購入が始まり、家畜や穀物類の市が開かれ、まさにここは市民たちの
集会に最適の場所だった様で、市としての使用が13世紀半ばまで続き、
1262年になり、広場周辺の改良についても対策が取られるようになり、

周囲の建物は、間を大理石の小柱で繋いだ2連か3連の窓を付けるのが義務付け、
テラスの建設は禁止、周囲から広場への12の連絡道の完全化などなど。
そうなんですね、既に13世紀に街の美化対策が考えられている訳で!

こうして13世紀末から14世紀の初めにかけて、現在広場の周囲に
見られる建物類が整えられて行き、

現市役所であるパラッツォ・コムーネが出来たのは1298年から1310年、
白く見える部分は大理石ですが、後はすべて煉瓦作り。
102mの高さのマンジャの塔の建設は1325年から1348にかけてで、
四角の角は完全に東西南北を指していると。

で、広場の煉瓦敷きは1333年から始まり翌年完成で、
所で広場は平たい石によって9つの細長い形に分けられていて、
これは当時の行政を司っていた「9の政府」にあやかっているのだそうで、
広場周辺の長さは333m、外側の舗装は1347年から48年と。

・・ふ~む、こんな事を読み書いている内に、だんだん明日行われる
7月2日のパリオが気にかかって来ましたぁ! 
ここ数年TV中継を見ていませんが、久しぶりに見て見ようかなぁぁぁ・・・。
パリオの前日 https://italiashio.exblog.jp/8296168/




広場東側から見た眺め。 陽が射し込み、行きかう人もまばら。
観光客はまだおらず、いや、ほぼshinkaiのみ、ははは。
こうして見ると、広場全体の傾斜の様子が良く分かりますね。

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広場周辺の西側を囲む建物類と、正面に見えるドゥオモの鐘楼、その右に
ドゥオモのクーポラの頂上、そして道の隙間にちらっとドゥオモの後陣の窓。

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そして左に、前日午後に上ったファッチャトーネの四角い細長い煉瓦の塔。

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ここは、広場の西端の道、ドゥオモへの道筋に当たり、パリオの日には
この道の上に渡り廊下式の橋が架かり、市長などの臨席場と。

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この日は広場を北西に抜けたのですが、建物の隙間から見える
マンジャの塔の背後、こうして見るとやはり高いですねぇ!

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バンキ・ディ・ソット通りを行きますが、何せ月曜日の朝8時過ぎ!
通勤通学の人々が忙し気に行きかう中をカメラを手にふらつくのは、
やはりいささかちょっとね、ははは。

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で、また通い慣れた、はは、この道迄やって来て、
朝日の当たるドゥオモの後陣窓、鐘楼と、手前の建物を見、

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開けた位置から見る、古い建物の重なりと、

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正面のサン・ドメニコ聖堂。  これからサン・ドメニコに向かいます。

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ベッケリーア・Beccheria通りを下りますが、いつもながら、この高低差!!

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ベッケリーア通りはすぐガルッツァ・Galluzza通りと名前が変わりますが、

嬉しい事に朝歩きへのご褒美か、朝日の射しこむ眺めを見れましたぁ。

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シエナ生まれの聖女、サンタ・カテリーナの生家跡。

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一旦道の一番低い所まで下り、そこから今度は上りになりますが、
カテリーナの生家跡は、手前の柵の見える所で、
この辺りから見えるドゥオモの眺め。

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辿って来た道はこんな感じ!

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そしてここで懐かしい煉瓦壁に再会。というのも、シエナへの3度目の訪問の
1990年夏に1か月間シエナに滞在した時、この壁をスケッチしたのですね。

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今見ると壁が洗われ明るい色になっていますし、右の大きなドアは新しく、
左に切れて見えるドアの内は、昔は無かった店になっておりました。
今見ると、なんでこの壁を描いたんだろ? ははは、と思うのですが、




古い28年前の写真を探したのがこれです、ね、壁が真っ黒でしょう?!
でも、左の細いドアは変わっておらず、

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右の大きなドアはこんな様子で、白く見える上部は薄い緑色の剥げかけで、
そんなのに興味を持ったのだと思います。扉前の煉瓦敷きは新しくなり。

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イタリア旅行は3度目でしたが、初めてスケッチ・ブックを持って歩き、
シエナ滞在の1か月間は午前中は語学学校に通い午後は街歩き、日曜は
バスで周辺の町を見て回り、その後の1か月少しをあちこち旅行し、

これがイタリアへの憧れに輪をかける事となり、ははは、
縁がありイタリア在住になった、という切っ掛けでもありました。




上の壁の前にこの建物の下をくぐるトンネルがあり、あの出口の端っこに
座ってスケッチをしたのでしたが、この壁も描きましたっけ、
懐かしい、ははは。

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この道はサン・ドメニコ聖堂へ続く道で、抜けるとこんな風に聖堂が見え、

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でも何もなかった道の右側はすっかり整備され、新しいモダンな
ピッツェリーアなどがオープンしておりました。




で、この道を上って行くと、この光景が開け!

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また少し進み、角度が変わった広いパノラマが続き、
この辺りの様子も少し絵の中に描きこんだことがありましたっけ。

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チッタ通りから眺めたフォンテブランダ・Fontebranda通りを逆に。

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朝日に浮かぶドゥオモの上部。 

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マンジャの塔方面。  左の高い塔はどこの?と探しておりますが・・。

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サン・ドメニコ聖堂の横からだと、位置としては申し分ないのですが、
残念な事にちょうどど真ん中に色杉が立ち塞がり・・!
で、横からドゥオモの正面部分のみを。

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今はシエナの長距離バスの発着はグラムシ広場に移っていますが、
昔28年前は、ははは、サン・ドメニコ聖堂脇の道が発着場となっていて、
フィレンツエに行ったり、戻った時はサン・ドメニコ聖堂脇から、
いつもこの素晴らしいパノラマを眺めたものでした。




サン・ドメニコ聖堂の壁に掲げられた、この地区の旗ドラーゴ・竜。

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ここ後また中心部サリンベーニ広場・Salimbeniへの道を辿りましたが、
やはり通勤の方々が足早に歩く様子に怖気付き、ははは、
カンポ広場に戻り、市博物館の切符売り場に並んだ、という様子でした。


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