・ 「天国の門」 ・ シエナのドゥオーモ


先回は「ファッチャトーネ」、14世紀のドゥオーモ増改築計画の遺物
上り、シエナの街を上から見た様子をご覧頂きましたが、
今回は「天国の門・ポルタ・デル・チエーロ」と呼ぶガイド付き見学で、
ドゥオーモの上に上った様子をご案内です。

ドゥオーモの側壁と鐘楼がこんな様子で見えますが、
見学順としてはまず上に上り、ドゥオーモ内部を上から見る前に、
鐘楼の横に見えるクーポラの外回廊からの眺めを見ます。

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79段という、こんな狭いらせん階段をぐるぐると上り、

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出て来た所からの最初の眺めがこのファッチャトーネが見える位置。

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思い返してどうしても繋がらない記憶の部分がありまして、

らせん階段はドゥオーモの見学入り口扉を入った正面右脇、
つまりあれこれ読んで分かったのは、ドゥオーモ正面右にある
彫像のあれこれついた、少し張り出しの塔の中を上る階段だそうで、
これは下る時も同じ階段を通ったので確かなのですが、

最初に見た外の景色は、ドゥオーモ脇の後陣に近い部分なので、
らせん階段を上ってから後陣側に移動した事になり、
その部分の記憶がすっぽりとないのですよね、へへへ。

はぁはぁとらせん階段を上った後の、半ば意識不明の時に後部に
移動したのでしょうが、廊下部分を通ったっけ、と思い出せず・・!  
衰えたなぁ!という感慨、ははは。



これがファッチャトーネから見たドゥオーモのクーポラ部分で、
あの2層になった回廊の下を通ります。

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下から見ると、こんな様子の所ですね。

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回廊からの眺めはこんな様子で、脇からの支え壁と、
カンポ広場の端っこがちょっと見え、

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少し進んで、マンジャの塔とコムーネ宮の上がちょっぴり。
やはりファッチャトーネの方が高い事が良く分かります。

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回廊から見上げる鐘楼の壁!

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そして正面、ファッチャータの後ろ側がこんな風に。

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とにかく回廊の幅が狭く、グループの人数は確か20名でしたが、
いっぱいになり、先頭の人々がなかなか動かないので進まずで、
後ろの我々は早く動いてくれぇ、と文句をね、ははは。




回廊を北側に進んだ所から見たサン・ドメニコ聖堂。

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shinkaiはドメニコ聖堂の、この手前に見えるスペースに
入った事がなく、現在は柵があって入れませんが、
絵の師で友人の二木さんは昔ここからドゥオーモの眺めを、
遮るものなしで眺めた、とのメールを頂きました。

大体同じ時期にシエナを訪れているので、大人しいshinkaiは
柵があったか閉まっていたかで入らずの所を、・・彼は入ったんだぁ!




回廊から引き返し、屋根裏の部分を通りますが、
ここはちょっとした博物館式になっていて、右側には雨樋の
水の捌け口、動物たちの口を通して流れ落ちるものが見えます。

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そしてドゥオーモの内部が見下ろせる、ステンドグラスの部分!

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こんな風に、ちょうどドゥオーモの真ん中部分の上から見下ろします。

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シエナのドゥオーモの床の大理石模様は素晴らしく大きな図柄で、
余りにも大きなので、実際に近くで見ると遠近が付きすぎで
その全体の素晴らしさも良く分からないのが実情でして、

こちらが2つ見える下側の物で、「ヘロデの追放」。
ですが、ちょっと読んだだけの今は主題の意味がまだ不明で・・。

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そしてこれがshinkaiが見た時はカーペットで覆われ椅子が並んで
隠れていた部分の模様で、本来はこんな様子なんですよね。
これが見れるのは夏、多分最盛期の頃なんだそうで・・!

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窓が開いて下が見える様になっていたのは2か所で、たったの!!

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正面に見える壁の様子と、ステンドグラス。

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こちらが少し位置をずらして覗いた所で、全体が見える
ともっと素晴らしかろうと!!
でもやはり、違う目線で、それも高所からの眺めは素晴らしく!

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こちらが上に見える、「嬰児虐殺」の場面。

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閉まっているステンドグラス窓を外側から。

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これが屋根の下、内陣を回り込んだ部分にある博物館式の、
かっての建設に使われた道具類などで、

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1208年と書かれた板の字と、ちなみにドゥオーモ建設は
1220年から1370年で、 ずらっと並んだ釘の大小。

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明り取りの部分から、上の回廊部分が見え。

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そして、ドゥオーモの上を渡ります。 高さは22mだそうで、
正面の祭壇が覗きこんでやっと撮れる、という状態です。

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というのも、正面祭壇が見える側は外側にネットが張ってありまして、
そろっと手を伸ばしてネットの上から撮ろうとしましたら、
ガイド氏に小声でシニョーラ!とたしなめられまして・・、へへ。

正面のあのドゥッチョが下絵を描いたというステンドグラスも、全体が
暗いので、こうして撮るとまるで色が飛んでしまい・・。



ですが逆に天井の柄、青空がだいぶ剥げていますが、はは、
星が近く見えます。 

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そして反対側、入り口側の眺めで、

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で、その上部、クーポラの内側。

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こうして見ると正面にも窓が見えますから、一般公開はしていませんが、
きっとあの部分にも通路があるという事ですね。
そうですよね、工事や管理の方々が使っている通路がね。




我らは外側が見える部分を窓から覗き、そして今度は北側部分を
通って正面の方に行きますが、
情けない写真ながら、ははは、ご容赦、正面の裏側で~す。

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そしてまさに正面、ファッチャータに出て来まして、見えるのが正面広場と
サンタ・マリーア・デッラ・スカーラ博物館。

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通るのは、こんな風に正面のたくさんの彫像の後ろで、
これも天使像の羽はこんな風に付いていますを、なちゃけない写真で。

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外で風景を撮る時は一眼で撮りますが、内部の暗い場所では
コンパクトのソニーの方が断然威力を発揮する賢いのを承知で、ははは、
今回の内部もすべてコンパクトで撮っているのですが、

何せ見学が急ぎ足で、全部で45分らしく、ガイド氏がさっさと
連れて回るので、カメラを取り換える余裕もなく、
コンパクトのオートで撮ると、手前のネットにしっかりピントという事で・・。



なので手前にネットがないと、鷲の頭が撮れますです、ははは。

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細い通路の天井部にある花の飾り。

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正面の内側の中央部に出て来て、内部装飾もちらっと見える部分で、

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ここから中央手前の床模様が見え、

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奥の祭壇迄の様子。  我々が渡った部分はこうして見える天井部への
アーチの奥側、照明で光っている部分の上、という事になりますね。

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ちょうどの真ん中から覗きこみ、

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一番手前の、「雌狼の授乳」シエナのシンボルですね。

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と、下から3つ目「丘、山道の学園」とでも? 
タイトルの由来事項を知りませんで・・。 

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肝心の祭壇部の写真がボケまして・・、ご容赦で~す。

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正面背後の通路を通り、

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狭いらせん階段を降り、「天国の門」から下界に降りた我々でしたぁ!

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「天国の門」への見学参加は予約制で、当日でもOKなのでしょうが、
確か20人の人数限定なので予約した方が確実と。

私は電話で予約し、その時に予約番号をくれますので、
当日切符売り場の1番に行き番号を見せ、切符を買います、20エウロ。
これでドゥオーモ内見学、ドゥオーモ博物館、ファッチャトーネもOk.

私の時はshinkai以外すべて英語人種のグループでしたので、
イタリア語が一人います、と申し出て喋って貰いましたが、
通り道が細く長い列になるので、そんなに説明も無しでしたし、
英語のグループでも大丈夫と思いますです。

案内サイトは https://operaduomo.siena.it/it/porta_del_cielo/
こちらに時間の事、連絡電話、アドレスがあります。


見学時間が短く、ゆっくり見れなかったのが少し残念ですが、
それでも普段は見れないドゥオーモ内部の上からの眺めは
やはり格別でして、
時間の余裕のある方に、是非、とお勧めします。


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