・ モンテリッジョーニ ・ 塔の冠を戴いた、トスカーナの珠玉の町

イタリアはこの月曜から、5つの州をオレンジ・ゾーンに残し、
他はすべて黄色ゾーンになり、我がヴェネトも黄色となり、
お陰様でコムーネ内のみだったのが、州の中は自由に動けるようになり、
一般の店、バール、レストランも開き、少し息抜きが出来ます。

ですが、今現在の国の政治は、自分達が表に出たいからのみ、としか思えぬ
野党の突き上げでコンテ首相は辞任し、まだ次期首相の選定に動いており、
余り政治には興味のないshinkaiも、政治、政党の動きに少々ウンザリ。

政党内部にも、国民にも、かなりコンテ寄りの声が聞こえるそうで、
そうなるとなおの事ムッツリで、こちらにも待春の思いです。

◆ 追記 ◆

今朝3日のTVニュースで、昨夕迄の下院議長による政党との様々な折衝も
上手く行かなかったのを受け、

大統領マッタレッラが、今日のお昼にマリオ・ドゥラーギ、長年に渡り
ヨーロッパ銀行総裁を務められた、イタリアの誇りでもある方を官邸に召喚、
というニュース。

彼の名は、今回の混乱初めから出てはおりましたが、一応多数派政党による内閣を、
という工作が実らずの後ですので、多分これで決まる事になると思います。

イタリアは、政党間による政治が混乱すると、時に政治家でない方が大統領の
指名を受け首相になり、とても上手く行く事があり、今迄も何人か経験があり、
一番国民から愛された、と言われたチャンピ首相も、イタリア銀行総裁でした。

という様子で、今の世界中が揺れている困難な時に、なんとか一日も早く
優秀な方に国の方向付けに携わって頂けるよう、願っております。

*****

先日写真を探していた時、トスカーナのモンテリッジョーニ・Monteiggioniの、
2014年9月に行った時の写真がそのまま、整理せずのままで残っている事に
気が付き! あれま。 

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我が怠慢さに驚くと共に、はは、懐かしくもありで、見ていて、今のコロナでの
閉鎖から、そして待春の想いと共に、
皆さまにも、と思い、せっせと整理しましたので、見てやって下さいね。

モンテリッジョーニには2008年にシエナから出かけ、
様子はこちらに。 モンテリッジョーニ ・ 市壁と、中世巡礼街道の町
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462678404.html

町について調べた事なども書いておりますので、どうぞ!

上の写真は、この時はサン・ジミニャーノ・San Gimignanoの宿から
移動の日で、いわば北から来て、平地の道から突然に目の前の丘の上に、
モンテリッジョーニ、塔の冠を戴き
とかってダンテが謳った通りの姿を見て、おお!と。



モンテリッジョーニの町は、13世紀初頭、シエナ共和国が対フィレンツェへの
防御のために造った要塞を兼ねての村、が起こりと言いますが、

どの位置になるのか、地図で見ると、はい、フィレンツェの南、シエナの北で、
シエナからだと20k弱、約30分程の位置に。

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町の下の大駐車場に車を止め、坂道を上り、町の入口の門に。

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この門はシエナ側に向いたロメーア門・Porta Romea、またはレヴァンテ門・
Porta Levante.  以前のブログにはフランカ門となっておりますがぁ・・??

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という所で、町の地図をどうぞ。 町歩きには地図は要りませんが、ご説明にね。
つまり町の形は四角っぽい円形の中がすべてで、その中央に2列、3列の
家並があり、それで全部!

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町の門は東と、真っ直ぐに行った北西にある門の2つ。



上空からの写真をどうぞ。  これは西側からの写真で、上側に見える広場が
ローマ広場で、その上に見える3つの塔の真ん中が東から入る門で、

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突き抜けて、写真の下側、塔の頭が切れている所が西のフィレンツェ側の門で、
町というよりは「村」と呼ぶ方が相応しい大きさ、「珠玉の村」ですね。



シエナ側の前線要塞として村が興され、間もなくこのサンタ・マリーア教会も出来、

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内部の様子。 

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以前の写真には、黄金背景の祭壇画もあった様なのが、どこに?



これは、教会入口前の石畳。 現在は広場もすべて石畳になっているのですが、
かっての要塞村だった時は、非常時に備えすべて地面のままで、つまりいつでも
籠城戦に備え野菜作りが出来る様になっていた、という事で。

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広場の井戸。 この周囲も囲われて石が敷かれていた様子で。

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教会左脇にインフォメーションがあり、そこにあったポスター。
毎年7月には時代衣装を纏い、甲冑姿のお祭りがあるそうで、復活を期待し。

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こちらは広場を囲む南側の建物の端。 古い建物らしく、壁の厚みが下側が
張り出しています。 端っこの店が以前は開いていたのが閉じられており残念。

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ですが、反対の端の階段が見える所、2階がちっちゃな中世博物館として開き、
はぁ、中世好きの物好きは見に行きましたが、・・中は、まぁね。



こちらが広場の東側の建物。 あの葡萄棚の下にレストランがあり、
あの風景は描いたのでしたが、店はこの日はお休みで。

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右端に女性が見える道を少し下ると、



この、フィレンツェ側に向いた村の門で、名前がどのサイトも違い・・、パス。

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この門のすぐ左側から城壁の上に上がれ、こんな感じ。 かってはこの上を
ぐるっと回りつつ、見張っていた訳で!

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城壁の上の塔は全部で14あるのが、現在は幾つかが城壁の高さに削られていると。



城壁の上から覗く古い農家、廃屋。

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この廃屋の意外な持ち主、現在は亡くなり、どうなったか、経緯はこちらに。
http://italiashinkai.seesaa.net/archives/201602-1.html



背後に広がる、色鮮やかな土の畑。

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城壁内は、すぐそこに家並が接し、

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上の写真の家並の背後、城壁の内側の道を歩きます。

以前見て大変強く惹かれ、苦労して描いた古い壁と扉も無事でしたが、

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村全体の美化運動なのか、植木鉢、花鉢が置かれ、印象が変わり、



お隣の、かっては無人だった家もスーヴェニール店に変わっており、

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モンテリッジョーニに行かれたら、是非この裏通りを通ってみて下さいね。
古い石組の、その美しさが何とも言えぬ良さが残っていますから。



オリーヴの木の周囲にも柵と、椅子が置かれた、6年後の変化。
そうですね、かなり観光地化していたのが目についたのでしたが。

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オリーヴの実。

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裏通りのこの建物も、あの太い丸い円柱等、古い印象のが残っていて、

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この古い家も、奥2階の家の扉がモダンになりましたが、
階段脇のアーチに見える壁の厚さ、凄いでしょう!?

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6年前の訪問では、時間の関係から上らなかった東側、入り口門脇から上る
城壁にも今回は。 旗の立っているのが、町の入り口門。

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こんな風に続き、奥辺り塔が削られた場所の様で、乗降の階段が2か所あり、

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広場の様子がこんな風に。

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教会の裏側。 こちらの城壁内はかなり広く、果樹やオリーヴの木が茂っていて。

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城壁の外の眺め、葡萄畑が広がります。

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城壁から降りて、内側を歩き戻ります。 城壁は4mほどの高さでしょうか。

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庭、果樹の中には入れない様に囲いがあり、



見つけたトカゲ君。 緑の口ね! 

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1度トスカーナのどこだったか、全身緑青ラメ君を見ましたが、1度だけで残念!



旅を一緒していた友人と広場の白いテント張りのレストランでお昼を。

彼女が食べたインゲンのスープと、

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お肉が食べたい、が、ビフテキは大きすぎると言われ、タリアータ・taglitaを。
牛肩ロース肉で、美味しかったと。

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shinkaiのプリモ、幅広麺タリアテッレ・tagliatelleのポルチーニ。

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ですがね、その次に何を食べたかの写真が無く! 覚えておらず。
でもこの店、とても美味しかったのですよ! 行かれた時は安心してどうぞ。



さて広場の井戸の脇でスケッチ中の外人女性4人、かな。 アメリカ人の様であり、
真ん中の白いTシャツが先生の様子。

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そう、友人がスケッチしていると覗きに来る人がたくさんいますし、
私もかっては経験ありで、今は逆に、勿論覗きに行きますね、ははは。



先生の背後にこの丸いプラスティックのパレット、絵の具入れがあり、
初めて見たのと、便利そうなので、どこの製品かと蓋も写すと、

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Quiller Travelerと。 旅行用は分かったけど、メイカーの名かな。
うん、確かにスケッチ旅行中ずっと使える程の絵の具が絞り出してあった、ははは。



最後はサイトで見つけた、夕暮れの明かりがついた町の様子を。

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早く旅行解禁になり、皆さんものんびり、ゆっくり訪問できます様に!!


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暫く4日毎のアップでやって来ましたが、絵の方をも少し頑張りたくなり、時間が欲しく、
次回から5日毎更新、という事で、どうぞ宜しくお願い致しま~す。

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