イタリアは、先週土曜にマリオ・ドゥラーギ・Mario Duraghi氏に
よる内閣が組閣され、大統領官邸で各大臣の宣誓が行われ、
今週上院、下院の承認を受けます。
よる内閣が組閣され、大統領官邸で各大臣の宣誓が行われ、
今週上院、下院の承認を受けます。
イタリア新首相マリオ・ドゥラーギ氏
宣誓式と、新しいイタリア内閣 大臣23名、うち女性8名
大変に真面目な方で、はぁ、余り笑顔が見れないので、これを。
マリオ氏 73歳 結婚生活47年の奥様はセレーナ・カッペッロ・Serena.
イタリアは夫婦別姓ですが、大変思慮深く、慎み深い方と。
イタリアは夫婦別姓ですが、大変思慮深く、慎み深い方と。
で、首相交代のこの日、首相官邸を去るコンテ氏。
公式には初めて、という婚約者と一緒に手を繋いで去られ、
官邸職員から熱い拍手を。 2年半、良い首相だったと思います。
政治からは離れないものの、元の大学教授に、フィレンツェ大の法学、
に戻られるそうで、きっといつかまたお顔を、という気がしますが。
に戻られるそうで、きっといつかまたお顔を、という気がしますが。
56歳、結婚後間もなく離婚し、13歳の1人息子。
こういう記述は、首相になった時に書く事でしたね、へへ。
こういう記述は、首相になった時に書く事でしたね、へへ。
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今回は先日偶然に見つけた興味深いものをご案内しますね。
ル・シャトレーヌ、腰に吊るした有益な宝石
Le Chatelaine: un utilissimo Gioiello appeso alla Vita
を先に見つけたのでしたが、検索をかけ別の記事も見つけ、
写真を見て頂くと良く分かりますし、少しレトロな感慨も込め、ご案内を。
この絵は1901年に描かれた2人の少女で、左側のピンクの衣装の腰に
下がる3つの物、右に金属製の小さな袋、左に時計、真ん中の物は
何かはっきりしませんが、
黒い紐に金属のピンかな?を付け、細い鎖で下げているのが分かります。
これがシャトレーヌ・chatelaineと呼ばれ、
とりわけ19世紀に、女性の間に流行った物なのですね。
とりわけ19世紀に、女性の間に流行った物なのですね。
ほら、かっての時代、と言っても近代の貴族の館とかで働いている、
召使の長である女性管理者が、腰にすべての家の鍵、
食料品庫、棚、寝具類、衣類等などの鍵を下げ管理していて、
用がある時はその鍵を召使に渡し取って来させる、
という場面を小説の中とか、映画の中でも見ますよね。
あれが所謂シャトレーヌの言葉の起こり、つまりフランス語での
「城の婦人・夫人」から来ている言葉で、
時代と共に、この必要なものを腰に下げる便利さから、
ポケットが未だ無い時代に時計、小さな鋏、メモ、ナイフ、等など、
毎日の生活に必要な物を下げた、持ち主にとって親愛な物、だったのですね。
ポケットが未だ無い時代に時計、小さな鋏、メモ、ナイフ、等など、
毎日の生活に必要な物を下げた、持ち主にとって親愛な物、だったのですね。
シャトレーヌは中世から使われていたものの、所有者が増え、
男性、女性共に流行したのはヴィクトリア朝時代、
つまりイギリスのヴィクトリア女王の統治時、1837~1901だったそう。
男性、女性共に流行したのはヴィクトリア朝時代、
つまりイギリスのヴィクトリア女王の統治時、1837~1901だったそう。
ポケットは14世紀以前には用いられず、袋はとても小さく繊細なもので、
大きく、強い袋は、所謂上流社会の男性、女性には使われずで。
大きく、強い袋は、所謂上流社会の男性、女性には使われずで。
写真をご覧下さいね。
下げられている物は、上記の通り、時計、小さな袋、メモ、鉛筆、鋏、
針ケース、糸、気付けの塩、等など、その持ち主に必要な物ですが、
針ケース、糸、気付けの塩、等など、その持ち主に必要な物ですが、
最後の写真のはどうやら眼鏡ケースの様で、ベルトに挟んで下げる様で、
日本の印籠とか、煙草袋、火付けとか、を思い出しますね。
そうそう、上に家の鍵をすべて預かる家事担当の女性、日本語でなんと
呼びましたっけ? はいわゆる奥の仕事の支配で、
「執事」と呼ばれる男性は、一家の主人の世話、食卓のサーヴィス、
祭りごと、そして訪問客の世話をする係ですね。
祭りごと、そして訪問客の世話をする係ですね。
こうして日常生活に必要な物、として使われ始めたシャトレーヌですが、
徐々に持ち主の見栄もあり、女性たちの見せかけ、はは、もあり、
徐々に持ち主の見栄もあり、女性たちの見せかけ、はは、もあり、
宝石ではなかったものが、エレガントなすべて銀製の物となったり、
これは1850~1890の、舞踏会用の物で、小さな鏡、メモ帳、香水瓶、鉛筆、
小さな袋・ハンカチとか小銭用、が下がり、 失礼! 写真添付忘れを。
こちらは男性用の物で、右から眼鏡、塩入れ、時計、鉛筆で、
金属面の彫りが薄れる程に良く使い込まれており、
金属面の彫りが薄れる程に良く使い込まれており、
こちらはやはりヴィクトリア朝時代の、幸せを齎すもの一式!
となると、現在のブレスレットと変わりがありませんね。
持ち主が看護婦であると、小さな体温計、錠剤、笛、時計であったり、
縫子であれば、定規、鋏、針ケース、そして指ぬき、
スポーツに出かけるには、点数を書くメモ、鉛筆、という具合で、
服喪の勤め人には、十字架とか、元気をつける錨、ハートなども。
縫子であれば、定規、鋏、針ケース、そして指ぬき、
スポーツに出かけるには、点数を書くメモ、鉛筆、という具合で、
服喪の勤め人には、十字架とか、元気をつける錨、ハートなども。
これは1750年製の時計で、金製の大変豪華なもの、どなたの物だった?
ヴィクトリア・アルバート博物館収容。
ヴィクトリア・アルバート博物館収容。
という、大変に流行し、様々に使われた日常小物ですが、
19世紀末になると徐々に衰退。
19世紀末になると徐々に衰退。
というのも、時の身分解放、自由獲得が女性に齎した急激な変化、
つまりたくさんの物が入り、実用性に富むバッグが現れ、
と共に腕時計の出現、という訳なのでした。
つまりたくさんの物が入り、実用性に富むバッグが現れ、
と共に腕時計の出現、という訳なのでした。
写真をご覧下さいね。
この女性はロザリンド・ラッセル・Rosalind Russell(1907-1976) 米女優
手首に「特に親しい友人達から贈られたプレゼント」を付けており、はぁ、
手首に「特に親しい友人達から贈られたプレゼント」を付けており、はぁ、
こういう使い方もあるのですねぇ、ははは。
と思うと、
アレクサンダー・マックィーン Fall/Winter 2019/2020のモード
フェンディ Fall/Winter 2020/2021
プラダ Fall/Winter 2020/2021
という様に、タイトル通り「モードは決して終わらない」で、
また新しく姿を見せた「ル・シャトレーヌ」なのでしたぁ。
また新しく姿を見せた「ル・シャトレーヌ」なのでしたぁ。
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