・ n.2 ヴェネツィア行き  ムゼーオ・コッレール ・ コッレール博物館 その1

先回に続き、1年振りのヴェネツィア行き  n.2は、昨年の再挑戦
コッレール博物館・Museo Correrの様子をご案内です。

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但しず~~っと念願にしていたカナレットが使ったというカメラ・オブスクーラ・
暗室カメラは見れず、管理の方に聞くと、ありません、と言われましたがぁぁ、

以前何十年前に見た記憶にある様々な絵画、ムゼオ・コッレールの看板
ともなっているカルパッチョの「ヴェネツィアの2人の貴婦人」も見当たらず、

その後にゆっくり考え、またウィキの説明によると、絵画の部屋は2階にある
というので、きっと現在の所は閉めているのであろう、
カナレットのカメラ・オブスクーラもきっとそこに!と推察をし、
ならば再度オープンの時にまた来ようと!

但し細い部屋が幾つも幾つも続き、以前見た考古学博物館蔵に関する
品ではなかろうか、という様な部屋もいくつか、また様々な生活物品など、

そして最後にはパラッツォ・レアーレ・王宮の華やかな部屋も見れましたので、
今回興味深かったそれらの様子を、2回に分けてご覧頂きますね。


上の写真はサン・マルコ広場、サン・マルコ聖堂の向い合せに位置する
ムゼオ・コッレールで、


ナポレオン棟と呼ばれる白い建物に入口が。

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これは昨年行った時の写真で、カルパッチョの「ヴェネツィアの2人の貴婦人」
を使った看板で、今年も勿論表に。

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週末は予約必須で、ドゥカーレ宮との一緒の切符で、時間指定と、
コッレール博物館のみでは買えず、何をどうせいと言いたいのか分からずの
アナログshinkaiは切符購入に2日掛り!ははは。

でも何とか購入、シニア料金 コッレール11時 14エウロ券を握りしめ、はは、

11時開館と同時に入場でき、やれやれとお向かいのサン・マルコ聖堂の眺めを。

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ほらね、また観光客が少なめでしょう? これが徐々に増え、見学を終え
戻りの時にはどうなっていたか、をまた次回の最後に。



最初の展示はアントニオ・カノーヴァの部屋があり、そしてヴェネツィア共和国の
海軍総大将、並びに108代ドージェのフランチェスコ・モロジーニ・
Francesco Morosini(1619-1694)の
「セレニッシマの最後の英雄 歴史と伝説の間」が展示中。

様々なガレー船の模型や、ヴェネツィア共和国の大きな旗、本等々興味深く、
中には小ぶりの聖書に隠したピストルなどもあり!
たまたまやって来た子供達が大喜びでしたが、また機会を見てご案内を。


という事で、これは途中窓越しの広場の様子で、カフェ・クワードリが見えます。

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どの様に回ったかを図でご説明すると、
ナポレオン棟の入り口を入り2階に上がり、まず南に、そして広場に面した
北面の展示室をずっと進み、角の広間を見物し、一旦少し戻り、

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そして今度は中庭を挟んだ南側の部屋部屋を進み、部屋の窓からは
庭園が見え、ちょうど南西の角辺り、両側に幾つかの王宮の部屋を見学、
最後は舞踏室、で、入り口に戻ってくる行程。


今回こうして図を眺めながら、ドゥカーレ宮に面するマルチャーナ図書館の
西背後にあるのがラ・ゼッカ・貨幣鋳造所だったのも知り、

以前見た考古学博物館やら、ヴェネツィア市民博物館の展示なども
さまざまに入り混じっている事を納得したのでした。



という事で、今回は北面の部屋の展示は省略し、

こちらが突き当りの大きな素晴らしい部屋、マルチャーナ図書館に含まれる
部屋と思いますが、正面左がここに入って来た場所。

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で、高い窓が並ぶのに、こんな風に赤褐色のカーテンが掛かり、

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窓のガラスがこんな少し色が入った丸ガラスで、とても綺麗!

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壁にも大きな絵が掛かり、天井も大変豪華な造り!

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で、この部屋にあった地球儀は、よく見ると星座表になっているのでした。

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部屋の外にはこんな豪華な漆喰造りの階段があり、下の図書館に連絡と。

パラッツォ・ドゥカーレにも似たような階段がありましたっけね。

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ここで少し引き返し、 ヴェネティエ・1500年・VENETIE MD と入った
有名な、大~きな地図。

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元の版画銅板も南側の展示部屋にありましたが、部屋が暗すぎ撮っても見えず。



南側の部屋に移動した所だったと思うのですが、
丸天井の漆喰装飾と、

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騙し絵の格天井、これも素晴らしかった!

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こちらは床の大理石模様。 少しモダンな柄でしょう?

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ドゥカーレ宮に面した窓の、先程より少し濃い色ガラスと、

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三角の隙間から覗くドゥカーレ宮の壁面。 ちょうど中程にある77代目のドージェ、
アンドレア・グリッティが献じたバルコニーが見えます。

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彼についてはこちらに  ヴェネツィア、 朝のサン・マルコ広場
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/464497590.html



そしてまた考古学博物館の所蔵品が並ぶ部所があり、 大きな足指。

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ギリシャの壺など。

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ここからはエトルスクの品。 ギリシャの絵付けよりも少し骨太で、味があり。

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考古学博物館ちょっぴり n.1
http://italiashinkai.seesaa.net/archives/20170912-1.html

ヴェネツィアの考古学博物館 n.2
http://italiashinkai.seesaa.net/archives/20170916-1.html



今回初めて実物を見た、かってヴェネツィアの高級娼婦たちが履いていたなる
「高下駄」というか、はは、我が国の花魁と同じだぁ、と感激する

木製のゾッコリ・zoccoli・木靴、チョピン・Chopin、またはゼッペ・zeppe.

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いやぁ、余りにも綺麗な象眼細工が施され、まぁ、可愛い美しいおみ足に
使うものですし、殿方の目にも止まりますものね。



そしてこれはもうめちゃくちゃ高い! 恐ろしい程の、50cm程の高さかな?!
歩けたの?! よりも、どうやって履く?! 材質は何だろ?

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コッレールに収蔵されている筈の、カルパッチョの「ヴェネツィアの2人の貴婦人」

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奥の女性の足元は隠れてますけど、足首の位置からすると裾の位置と共に、
髪型などからも、
「ヴェネツィアの(本当の)貴婦人」ではない、と言われております。



これは多分化粧品収容セットと思われ、大変手の込んだ上等な品の様で、

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最初パッと見た時は1つ1つの手描きかと思ったのですが、どうやら印刷彩色の
絵を貼り、ニスを塗り重ねたものだろうと気が付きました。

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ほら、デコパージュといいましたっけ、あの手法で、というのも、
上辺に剥げかけた紙の様子が見えるでしょう?

それにしても、こんなのを使うのはやはりかなりお金持ちの婦人でないとね。



こちらはべっ甲の櫛で、やはり上同様18世紀の品、
真ん中の丸めのは、王冠をかたどっているのだそう。

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今回最後の写真、右側上下4つはシャトレーヌ・Chatelaine、腰に吊るし、
様々な日常小物を入れたり、下げたりの・・。

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「ル・シャトレーヌ」をご存知? 宝石、アクセサリーでなく、でも・・
https://www.italiashiho.site/article/480082295.html



そして左上は煙草入れ、その右はアクセサリー入れ、なんですと。

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この辺りの大変に細かい手仕事には、本当に驚き!


という事で、ムゼーオ・コッレールのその1をお終いにし、

次回にはオーストリアの最後の皇妃シシーが滞在された王宮などを。


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