・ 予定外だった、  山村の「ブルニャテッロ」発見、訪問記

4日から出かけて来たエミーリア・ロマーニャ州はピアチェンツァ周辺の旅、
無事に7日午後、日焼けし、あちこち筋肉痛、でも無事に戻って来ました!

何せ久し振りの車の長距離運転で少し心配でしたが、何よりも
事故もせず、危ない思いもせずに戻れたのは幸いでした、へへ。
   
予定していた計画は皆こなし、それも思いがけず上手く行ったこともあり、
  
何よりも出発の朝メールを頂いたクリスさんからの情報、最後の予定に入れていた
ボッビオの橋から12kmほど先の山中にある村が素晴らしいらしい、で出かけ、
思いがけず渓谷の間を流れる川の美しさも見ることが出来ました。

そんなこんなで最終日の午前中どうしようか、と迷っていたのが夜中に目が覚め、
そうよ、ピアチェンツァに寄って、クリムトの絵を見て戻ろう、と思いつき、
美術館近くの駐車場を探したり。

それも無事こなし、久し振りのクリムトの絵に満足し帰宅、という旅でした。


このブログは旅行の第1回報告で、3日半で撮ってきた写真が1100枚程、
で、写真整理が一番少なくて済んだ、はは、クリスさんに教えて頂いた
ブルニャテッロ・Brugnatelloの村の様子をどうぞ!

まず地図をどうぞ。

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6日の朝まずボッビオ・Bobbioに出かけ、橋を2度ほど往復し、河原にも降りたり、
町中も少し歩きましたが、計画の時に感じたように町には余り特別の感じはなく、
そのままトムトムに「コルテ・ブルニャテッラ」と打ち込み、出かけました。


で、20分で到着の印が出た所は、何の変哲もない田舎の街道筋、という様子で!
横に見える道路標識にはいくつもの名があり、?!と思いつつ狭い坂道に入り込み、
直ぐ左手に見えた広い前庭で洗濯物を干していたシニョーラの姿を見つけ降り、

ブルニャテッラに行きたいのですが、この道ですか? と聞くと、
この一帯がブルニャテッラですよ。  駐車場はどこに?
下のコムーネの横にありますよ。  グラツィエ!

と前庭で車を回し、すぐ下の道斜め前に見えた「ムニチーピオ」の横のPの印に
沿って中に、確かに結構広い駐車場があり、木陰もOK.  
が川の流れは一段低い川原がすぐ横に広がるものの、「渓谷美」には程遠く!

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道路筋に出て、道向こうに見えるバールに行きジュースを頼み、ついでにトイレも。

で、日本の友達が、ここは素晴らしい渓谷美があると教えてくれ来たのだけど、と
いうと、あの山の上の教会を見たか? あっ、あれ、お城ではなく、教会ですか?

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そうなのですね、こうして望遠で撮ってみると確かに教会の鐘楼ですが、
遠目には古い要塞跡か、と思う感じで。

歩き? と聞くので、車です、というと、2k程で行けるし、途中道端には石や木の
彫刻もあり、古い美しい教会で、道も舗装が出来ているよと。

ここまで来て「何もなかったっすよ」とではねぇ、 行ってみることに。



という所で、第2の地図をどうぞ。

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最初の地図でもお分かりかですが、実際コルテ・ブルニェッラという村もある様で、
がコムーネ自体の名がコルテ・ブルニェッラで、その下にたくさんの村がね。


で、shinkaiが止まった所は、後で考えると大変都合の良いマルサーリア・
Marsagliaという場所で、ちょうど工事中の橋がすぐ先に見え、

バールのシニョーレが教えてくれたのは、橋を渡ってすぐ先を右に入り上って行く、
で、確かに橋を渡ってすぐの道、右に入り込む所に「教会」の印も見えたので、
ここ、ここ、と。

2kmと聞いたのに、ホンマに2km? もう2kmは過ぎたのじゃない?という程に
感じるカーヴ続きの道で、途中で左に入る道があり、ついこれかも?!と入り込むと、
坂道を降りようとする車とのギリギリのすれ違いで、
たまたま首を伸ばして様子を見ていた奥の中年のご夫妻。

別にぶつかりもせずでしたが、よそ者が入り込んできた、毛色が違うよそ者だ、と
笑いながら見ているので、車を止めて出て行き、ブルニェッラの教会があると
聞いたのですが、と尋ねると、
「ブルニェッロ」と訂正してくれ、ははは、分岐した道から左に900mだよ、と。 

左?! 右じゃないの?と一瞬思ったものの、
そうそう、ここから降りて行ったら左折だよね、と気が付き、グラツィエ!

確かにバールのご主人が言ってたように、道端には2,3か所か、石や木で作った彫刻も
見え、ほどなく終点に。 いや、もうそれ以上は車が入れないような道で、
道脇に止めるには道幅が狭すぎ、つい道脇に見えた駐車場に突っ込み止めました。

レストラン「ロッカ・ローザ」駐車場、と書いてあるのは見えたのですが、
クリスさんのメールに、美味しいレストランだそうです、ともあったものの、
この日は月曜でお休みだしとお邪魔を。



石造りのがっしり頑丈な家並みが続く中を緩やかな坂道が続きますが、
ひとまず、教会はどこ?と進むと、

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こんな風に突き当りに小さな教会が見え、あれま、修復されている、と少しがっがり。

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が、横壁も、奥の鐘楼も古い石組が見えるので安心を。



こちらは中で貧者のお賽銭を上げたついでに頂いてきた絵ハガキ。

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教会前の標識によると、サンティ・コズマ・エ・ダミアーノ教会、という名で、

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3世紀、コズマとダミアーノは双子の兄弟でどちらもローマの医者で、
シリアで殉教をされたそう。
この教会はトゥレッビア川・Trebbiaを望む岩の山頂の古い領主であった
ブルニャテッリの城跡に造られたもの、と。

コズマというので、姉か妹かと思ったのでしたが、どちらも男性の様で。



内部は少し歪な感じの、まぁ、土地柄ですね、小さな礼拝堂の様な感じで、

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左壁にあった十字架のキリスト像、 これは素晴らしいもの!

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そして素朴な聖女像。 どなたかな?

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聖水入れの鉢の上に、と思う、これはなんでしたっけ?

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内部から入り口扉に向かい。

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教会前から。

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こちらの家は、上でっ最初に様子の出たお家の壁で、

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岩盤に沿うような形で建てられているのが分かります。

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手前に、教会の周囲を巡るように道が付いており、石を使っての装飾が施され、

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教会背後は鉄柵がめぐらされ、そこに寄りかかり漸くに鐘楼と後陣の膨らみを!

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そして鉄柵から下と覗くと、これ! 
トゥレッビア川が蛇行している様子が遥か下に!!

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向こう岸に見える山を巡って続く道が、そうよ、今朝来た道じゃん!

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上の写真の左側の山の上には、この高さにまた集落が!!

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そうなんですね、地図に川の蛇行で出來た3つの空間に円を入れて見ましたが、
教会の背後から、ちょうど3か所、川原というか、蛇行の隙間が見えるのです。

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上の最初の道の曲がりは、地図での一番上左の最後の位置の小さい洲で、



そしても少し大きな洲が見え、

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そして最後、右に動いていくと、上流側に一番大きな洲が出来ており、

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地図にある「Spiaggia xx・スピアッジャ」というのは、浜辺の意味で、

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ほらね、実際に水遊びしている家族の姿が見え、

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川原にはタオルが広げられているのも見えます。 
水深が深い所は美しい緑色で!



遠くに渡って来た橋も見え、町の左奥にも川原が広がり、
きっと水遊びの場所もね。

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教会後陣を回り、北側の壁。

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教会前の、道の左側のお家、村で一番高い位置になるお家で、屋根は石葺き、

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お家の呼び鈴は羊君。 

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道もすべて石敷で、

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下のお家。 きれいに整えられていますねぇ。

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下ってくると、こんな感じの小さな広場もあり、

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脇に、共同の洗濯場があり、水貯めと、石鹸をつけての洗い場と。

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この村のすべての住民数は11人なんですって!と教会前で出会った、
自転車で来たシニョーラが教えてくれましたっけ。

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このお家の前庭も石を使った飾りで、椅子も石製で、

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窓の覆いも、自家製の頑丈な板に手彫り彫刻で。

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がっしりの石の家に、きっと何世紀前からのご先祖様からの石造りの家で、
窓の覆いも木製手作りで、夏の今はこんな様子ですけど、冬はどんな?!

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こちらが村の入り口にあるレストラン「ロッカ・ローザ」で、これはgoogleの
ストリート・ヴューから拝借を。 右奥にテラスのテントも見えました。

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内緒で駐車させて貰っているので、中から大きな話し声は聞こえるものの、
休みのせいか看板も無し、「バールはしてません」の札も見えたので、
そそくさと引き上げ、車を回し山を下ります。



きっとこういう山の中の店は、肉料理が多いのだろうと思ったですが、

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トリフをのせたニョッキの写真もあり、そうか、これなら食べられたなぁ、と!
まぁ、お休みでしたし、早々に退散したのでした。

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行く時はまるで目に入らなかった山頂が、帰りには良く見える位置に、これ!!

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かなり遠くから、あっ、あんな岩山の天辺にあの教会があったんだねぇ!!


まぁ、いずれにしてもあの道は、ボッビオからも、宿をとったガレッツァーノ・
ヴィスコンティからの途中からも山道にかかり、細いカーヴ続きの上り下りで、
だいたい車が何台か連なり、70k制限の道でも80~90kで走る
緊張を強いられる道でしたから、

余程の興味が再度見つからない限り、今回で最後ですねぇ、ははは。


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