10日の日曜日、ヴェネツィア・メストレ迄出かけた時、ついでに足を延ばし
ヴェネツィアをちょっと歩いて来ました。
ヴェネツィア・メストレ駅裏の駐車場は日曜は無料で、メストレ駅から
ヴェネツィア・サンタ・ルチーア駅は約10分、電車は片道1,35エウロ。
おまけに直ぐ近くに高速入り口があるので、家まで帰るのも混む電車に
揺られ、コネリアーノで車に乗り換えるより早く着く、という事を発見して以来、
今後はこの手で行こう! と考えていたのが、漸くに何とか自由に動ける様に
なったのと、お天気になりそう、という事で出かけて来たのでした。
但し日曜に限る、となると、教会などミサで遠慮、があるのと、
観光客が多い時期は少し検討が必要ですが、今はまぁさておき・・。
で、ヴェネツィアに到着が9時10分。 なんとまぁ、久し振りに活気に満ちた
サンタ・ルチーア駅前!
陽がいまだ建物の高さの影に隠れ、地面は影になっていますが、明るい空。
駅前のスカルツィ橋の上から、いつものご挨拶、サン・シメオン・ピッコロ教会。
ゴンドラの朝の準備が始まっており、ここの2艘が赤と金色で鮮やかで。
大勢の観光客の姿を見て退避する事にし、駅の対岸を西に、
橋を渡る手前で南に、フォンダメンタ・デイ・トレンティーニを下り、
ホテル・パパドーポリの前に架かる橋。 もう少し陽が高いと良いのですがぁ。
そこからまた、とにかく人通りが増えそうな道は避け、南下を。
角の運河の先に見えるマルカントン邸、どうやらホテルになっている様子。
前に見える橋を渡った辺り、なかなか良い雰囲気なので、一瞬行こうか、と
思ったものの人が多いのでやめ、また南に橋を渡り、
角の建物の2階の庇の上、風の寒さに首をすくめている鳩君。
はい、shinkaiは薄手のダウンを来ていましたが、陽射しの下は暖かくとも、
風の通る場所、影では丁度良い位で、
半袖Tシャツの若者もいたり、しっかりダウンを着た方もいたりの季節です。
覗く小運河が興味深く、
ゴンドラが行く風景の、この向こう側の古い壁が趣あり。
地図で確かめると、カッレ・デル・フォルノと出た、古いレンガ積み円柱の建物。
そして出てくる、カンポ・サンタ・マルゲリータ。
切りとられた鐘楼が見えますが、ここの教会も廃止になっていたと。
壁上部の壁龕の人物を写しましたら、乙女と思われる長い髪、衣装ですが、
髭を生やしている様な影が付き、お気の毒!
アンティオキアの聖マルゲリータと呼ばれる、実在したかどうかも正確でない聖女
という事ですが、大変に民衆信仰が厚い方だそうで、乗っているのはドラゴンと。
カンポ・サンタ・マルゲリータは南北に細長い広場で、奥に見える鐘楼は多分、
サンタ・マリーア・デイ・カルミニの物と。
初めて改めて眺めズームしましたら、こんなお姿で。
カンポ・サンタ・マルゲリータの中ほどに、質素ながら味わい深い水道があり、
散歩に来たこの大きなワン君、何種? が、がぶがぶと水を飲み、
出会った、この気の強いチビ君との出会いもあり、はは。
少し離れてあったこの建物、何かと思いましたら、スクオーラ・デイ・ヴァロテーリ・
Scuola dei Varoteri 1725年のもので、皮なめし業者組合の物と。
1階の左端に見える碑は、これです。
魚市が開かれる、と言いましたが、確かにそれに関する歴史あるもので、
魚を売る最低の長さの基準を定め、示しており、
ヴェネツィア訛りがね、辞書を引いても出ず!
イワシ 7cm スズキ、チヌ、鯛、太刀魚、カレイなど 12cm
鰻 25cm 牡蠣 5cm イガイ 3cm
リアルト橋を北に渡った所の魚市場にも、同じものが残っていて、
他にもサイトで写真を見たので、魚市の場所にはあったものと。
広場半ばの北に見える古い建物の1階右に見える軒下には、
ヴェネツィア預貯金銀行、という文字がね。
そういえば、この広場の一番南端まで行ったことがなかったっけ、
と覗き込むと、道の奥に立ちふさがる教会の高い壁。
一番上の半円の窓の前に、ぽちっと白いもの、
あ、カモメちゃんが日向ぼっこ中。 嘴の先の白いのは毛づくろいの産毛。
正面から見えた教会脇入り口の庇の右側にあった、孔雀とあれこれ動物との
半浮彫。
反対側には隣の建物との空きが少ないせいか何もなし。
こういうのを知ると、何となく、ふふ、で、皆さんもお好きでしょう?!
正面側に回って、ああ、この教会だったのかで、鐘楼の見えたロマネスク様式の
サンタ・マリーア・デイ・カルミニ教会。
こちら側の運河沿いは、前を何度か通っている道でした。
写真で見えるかな? 中層のガラスの入った窓、左9時前の位置が割れてます。
教会前広場の運河の向こう、陽が半分あたり始め、
上手く人が歩いてくれないかと待ちましたけど、残念。 望む人通らず・・。
陽が当たり始めると、俄然運河に反射する壁の柄の動きが楽しくなり。
デイ・カルミニ教会の脇を通り抜け、もう1本運河への橋を渡り、
橋の上から、ゴンドラが回転し、元の運河に戻る姿を見たり、
上が丸く開く煙突は、ヴェネツィアの独特な古い煙突の形。
前方を見ると、先に見えるのはサン・バルナバ教会の鐘楼。 ああ、ここね。
かなり長いフォンダメンタ・ゲラルディーニ河岸を歩きながら、映る建物の姿を。
これは建物から下がっていた展覧会のポスターですが、shinkaiは首を傾げて
見たので、はは、皆さんには見えやすい様に。
ヴィルジーリオ・グイディという画家に捧げる展覧会で、ジューデッカ島の風景。
小さな、ヴェネツィアの秋。
水に移った黄色がとても綺麗と思い、カモメ君の目が良く見えませんが、これを。
サン・バルナバ広場まで来て、久し振りに見た、ゴンドラの無事な艫飾り!
ははは。 だって無傷な方が珍しい程に、破損してるのが多いのですよ。
でも、しっかり見ると、1度破損し、修理済みであるのが分かります。
かなり酷い衝突だった様で、船体の横板にもひび割れが見え、お大事に。
映画「旅情」に登場の、ロッサノ・ブラッツィが店主のガラス店が橋の手前に。
左下の運河への階段が、キャサリン・ヘップバーンが落ちた所、ははは。
映画を見た頃、中年2人の恋物語、と思ったのが、なんとまぁ、
今DVDを見ると、若いお2人!になってしまったよぉ!
サン・バルナバ教会。 いつもレオナルド・ダ・ヴィンチの発明展が
開かれている様子。
ここからは素直に、アッカデミア美術館への道をたどり、
1本内側を行く道の橋を撮りながら、 あれ? ここは描いた橋、建物?
と思い、これを書きながら調べましたら、確かに! ポンテ・マルパーガと。
橋を渡って ヴェネツィア
左側一番手前のテラスに、カフェのカップを手に女性が。
向こうを向いた時にね、はい。
アッカデミア美術館への最後の橋を渡る前、映画「旅情」の彼女の宿、
ペンシヨーネ・アッカデミアの入り口を見に行った時に見た、
こちら影の中の運河と、大運河の陽当たりの水の色の違いに、わぁ~お!
ちょっと厳めしい要塞風にも感じる建物、大運河側を通ると白い四角い建物
しか見えないのですが、今後ろ側を修復中で、フレスコ画が見え、
グーグル地図を見ると、パラッツォ・ロッカ・コンタリーニ・コルフ・
Palazzo Rocca Contarini Corfù と。
ふむ、ちゃんと名前にも、ロッカ・要塞と入ってますね。
と思ったのですが、サイトを見ると、1300年代末の建設で、17世紀初めに増築、
1830年迄コンタリーニ家の持ち物だったのが、1890年にロッカ家が購入と。
橋のこちら側から見える、ペンシヨーネ・アッカデミアの入り口。
アメリカ人には未だ大人気の宿、と読みましたが、日本の映画キチの方は?
という所で、ヴェネツィア点描 n.1 をお終いに。 次回も宜しくどうぞ!
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