先回に続き、10日に久し振りに出かけて来たヴェネツィアの様子を、
漸くに活気を取り戻した感のあるヴェネツィアの、写真レポをどうぞ!
先回最後の写真は、小運河越しに見た映画「旅情」に登場した
ペンショーネ・アッカデミアでしたが、
橋を渡ってからアッカデミア美術館前に至る少路の名は、
カッレ・コンタリーニ・コルフ。
つまりペンショーネ・アッカデミアの小運河越しに見えるコンタリーニ家の
大邸宅、写真を見て頂いたその背後を通るので、同名がついているのも
知りました。 が、
アッカデミア美術館が道の先に見える少路の角にある店、骨董かもの
絵画とか、手作りアートぽい人形とかがショウウインドウに見える店ですが、
今回のshinkaiの発見はこちら。
何となくイメージの発想元はひょっとして「桃太郎?!」と思ったもので、はは、
古典的な要素もあるので、目が留まったのでした。
と、こちら、「ノアの箱舟」。 これもなかなか渋い色合いと発想が面白いなぁと。
ですが、上の桃太郎風は80エウロ程で、ノアの箱舟は420エウロだったか、
到底shinkaiの手が出るお値段ではなく、もっと若く、時間があったら、
自分で作りたいと思うかも、でしたぁ。
そしてアッカデミア美術館前。 右に切れている白い建物が入り口なのですが、
何とかなりの列が並んでおり、わぁお! でカリタ教会の方を。
これはアッカデミア橋に渡る少し高い位置からの、美術館の大きなポスターで、
Le Gallerie che no ti aspetta・美術館はあなたを待ってません、と。
というのは、早く見に来ないと見逃がしますよ、という意味かな?
でも、へそ曲がりだと、はは、待たんでもええ、勝手にせい、とか・・ ね。
下には、ティエポロ、ピアツェッタ、ストロッツィ、グアルディなどなど、
17~18世紀のヴェネツィア派の画家の名が。
美術館前の広場に切れ込む、大運河の流れのゴンドラ。
日陰の方はまだ薄暗く写るのですが、大運河は陽がさんさん!
一瞬ドガーナの先まで行き、対岸のサン・マルコを眺めようか、と思ったものの、
暫く前から頭にあったサント・ステーファノ教会を見に行こう、と橋を渡ります。
橋の向こう側右に見えるのはフランケッティ邸。
大運河を走る、というより、ぶっ飛ばすモーターボートたち。
そして反対側の眺めにも、活気に満ちたモーターボートがね。
右側に続く白いパラッツォの2つ目、斜めが、コンタリーニ・コルフ・ロッカ邸。
アッカデミア橋を渡ってくると、橋の袂にこんな風に「ゴンドラ・サーヴィス」の
看板を掲げ、ゴンドリエーレが2人観光客を待っているのですけどぉ、
白黒の方がね、狭い隙間に腕を乗せ、顔を出している様子が、まるで
「ゴーニャ・さらし首の刑」に遭っているみたいと思わず1人笑い、ははは。
フランケッティ邸入り口脇にあった大ポスター2枚。
右は「マッシモ・カンピーリ・画家名と、エトルスキ展」2022年1月16日迄延長。
サイトによると、1928年にこの画家がエトルリアの発掘品をモチーフに描いた事で、
絵画の世界が変わったのだとか。 と、いう事で、発掘品と絵画との展示会と。
左は「威信のパワー」とでも? 副題が「オセアニアの統率のシンボル」と。
写真は剣の柄かな?
エトルリアの彫像には大変興味があり、この左側の素朴で力強い形も素敵ですね。
こうして、道を曲がってくると、正面に開けるヴェネツィアでも稀な広い広場、
クリスマス前にはいっぱいに屋台が立ち並ぶ広場でもあり、正面に見えるのが
サント・ステーファノ教会。
はい、長い間、あの教会はまだ入ってないなぁ、と頭にあったのですが、
今回漸くに。
脇入り口扉前に、しっかりカメラ禁止の図があったのですが、
皆さん携帯、スマホでしっかりあれこれ撮っている様子を見て、
表の図は見ませんでしたぁ、という事で、とやっと数枚撮った内の1枚を!
思っていた以上に内部が美しく、キンキラごてごてでなく、優しい色合いの
小さなモザイク柄とか、天井の船底型、というのか、大変美しく気に入りました。
ただこの教会に興味を持ったのには訳がありまして、この教会内で何度も
喧嘩沙汰や殺人も起こり、なんと6回も破戒された、というのを読み、
イチビリshinkaiは一度しっかり見たかったのですね、ははは。
という事で、まだしっかり読んでいませんし、他にも似た様な教会の名が
挙がった! ので、はは、また改めてご案内を。
教会正面はリアルト橋に連絡する少路に面し、到底全体を撮れる広さが無く、
上部のみを。 これも清楚で豪華観のある美しい正面ですねぇ。
と、先にサント・ステーファノ教会をご覧頂きましたが、
サント・ステーファノ広場のアッカデミア橋に近い位置に、東に入る場所があり、
その奥には「国立音楽学校ベネデット・マルチェッロ」がある、と偶然に知り、
ついでに覗きに行った次第。
ヴェネツィアの国立音楽学校ベネデット・マルチェッロ パラッツォ・ピサーニ
大きな建物、というのは知ってましたが、実際に見ると本当に背も高く、幅もあり!
到底正面が1枚に収まる大きさではなく!
こんな風な斜めで、右端に突き出す門と、
向こう側にも同じ形で突き出す門があり、2本ある白線の外側が門の端でもあり、
ひょっとしてこの線の所にかっては塀か、植え込みがあったのかも、と。
そしてこちら側の門の右手にもまだ広場が続き、後からやって来た数人が
話しながら、ソットポルテゴ・建物の下をくぐる道に消えていきます。
?と思いつつその前まで来てみると、なんと真っ暗な道が続き、
写真は修整して明るく見えますが、ほんとに暗く、奥に掲示があるのが
ぼんやりと見える程。
まぁ、あの人たちが入って行ったのだから、とshinkaiも続き、
掲示の所で折れた先に見えるのはこうで、向こうが明るいので進みます。
そして奥の左側、鉄柵越しに見えたピサーニ邸、国立音楽大学の内庭!
わぁお、凄いなぁ! と思いつつ、鉄柵の間から写し、
右手に見える、大運河に続く少路を行きます。
朝センタ・ルチーア駅に着いた時は、駅前の運河の水の高さは、引き潮ね、
と思ったのが、2時間後のこの11時には満ちていて、チャップ~ンと打ち寄せます。
大運河の対岸は、カンポ・サン・ヴィオの広場で、
お隣はヴェネツィアン・グラスのXXと思っていたのが、パラッツォ・バルバリーゴと
出て、ホテルのご案内も!
でも大運河側の様子が違うし・・。 こういう時は、また年を取っても一つ
田舎者に、と思うのみ、ははは。
で、暗い少路を引き返しながら分かったのは、パラッツェット・ピサーニという名の、
ホテル入り口がここにある、というのが分かったのでしたぁ。
突き当りは、ピサーニ邸の見上げる高さ!
以前上記したピサーニ邸の衛星地図を眺めつつ、このホテル、入り口どこ?
と散々頭を絞った挙句分からなかったのが、一つ解決!
勿論4★には泊りには行きませんけど、ははは。
サント・ステーファノ広場に引き返し、好きなヴェネツィアン・ゴシックの連窓の
テラスは修復中なので、こちらを。
彩りが綺麗で、ガラスに映る対面の窓が面白いでしょう?!
リアルト橋に向かって進みますが、カンポ・サンタンゾロ・サンタンジェロ広場は
写したものの、広いばかりで面白くないのでパスし、
ここは既にカンポ・マニンに渡る橋。 広場では合唱のグループが歌っており、
手前をゴンドラが横切って行きます。
舫っているゴンドラを橋の上から。 黒に赤がやはり派手で美しいですねぇ。
そしてこの橋の上から見える、サン・マルコの鐘楼。
細い小運河にゴンドラが舫ってあり、通り抜けに抜群の技を見せる
中高年のゴンドリエーレ。
決してこちらのゴンドラに当てる事も、舳先を壁にぶつけることもなく、
じっくりと進み、すぅ~っと抜けて行きます。
後ろに続いていた若いゴンドリエーレは、壁に足をかけて、はは、
まぁ、当てずに抜けて行きましたがね。
運河は左側通行で~す。
そして、リアルト橋に。 橋の上は物凄い観光客で、写真撮りに橋桁に
近寄るのも大変! 少し陽が陰って残念でしたが、一応ご挨拶をね。
リアルト橋周辺の南も北もいっぱいの人でしたが、この南に並ぶ人の列は、
セルフ・サーヴィスの店でしたぁ! もう12時近いお昼時ですものね。
リアルト橋の北側を、大運河岸に寄って行くと、かなりの浸水状態!
カモメ君が、オゥ、昼時かぁ!と食べに来たみたいな顔で歩いてね、ははは。
こちらは少し大人しい感じのカモメちゃん。
正直に言いますと、shinkaiはアッカデミア美術館手前辺りで、サンドウィッチを、
ツナと小玉ねぎのピクルスのサンドウィッチを1つ、オレンジ・ジュースの生を1杯
飲んでいたのですけどぉ、
この辺りで皆さんがお昼を食べているのを見ると、食べても良いよね?と
思い始め、少路の奥の外にテーブルを出していた小さな店で、
コッツェ・イガイ、とプチトマトのタリアテッレ・パスタと、生ビールを。
美味しかったぁ。
付いてきたパンも美味しく3切程をね。 何せ朝7時半過ぎに家を出てますもん。
曇り空になったのでカメラの一眼をバッグにしまい、のんびりと駅に向かいます。
途中、向こうに見える小運河の水の色と、壁の薄黄色、剥げた白が美しく、
コンパクト・カメラを出して1枚。
リアルト橋を北に渡り一旦北に進み、それから曲がり曲がりしながら橋を渡りつつ、
斜めに横切って駅に向かう道ですが、すでに何度も通っているいつもの道。
サン・ジャコモ・ダッルローリオ・San Giacomo dall'Olioに近い、
メージョ橋の上から見る2艘のゴンドラ。
そして舳先。 向こう側の舳先飾りの光が鮮やかで、が手前の様に平らでなく、
多分ぶつかって、舳先は修理したものだろうと。
そう、艫の飾りよりもずっと大きく、これが無いとゴンドラになりませんものね。
カンポ・サン・ジャコモ・ダッルローリオではちょっとした手仕事アートの屋台が
開かれており、角ばった指輪の面白いのがあり見ていると店主が説明してくれ、
とても軽くて色も綺麗で、縞模様もあったので見たのでしたが、
ガラス、ムラーノ島で作っている、と言いましたが、ガラスにしたら軽すぎ、
見た目もプラスティックにした見えず、値段は60~70エウロと言い・・!!
という訳で、ここからはサンタ・ルチーア駅も近く、
朝渡ったスカルツィ橋まで戻って来て、
橋に上りかけの所で、大運河の東側、サンタ・ルチーア教会の方にご挨拶。
で、ゆっくり電車を待ちつつ、 ははは、お笑いですが、どの電車も止まる
駅2つめのメストレまで戻るのに、ついいつもの癖でウーディネ行きを待ち!!
でメストレの駅裏から車に乗り、ヴィットリオ・ヴェネト北口で高速を降り、
近くのスーパーで買い物をしたり、5時前に家に戻ったという、
久し振りのヴェネツィア行きの一日、 楽しかった!
皆様にもヴェネツィア歩きが楽しんでいただけます様に!!
少し観光客が収まるのを見て、またね!
で、今回の歩き後遺症は、サロンパス2日間で済みましたぁ、ははは。
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