・ 暑中お見舞いを。  そして イタリアを上空から見る  ◆写真追加

皆さま、暑中お見舞い申し上げます! 

漸く8月、というのに、既に暑さにはうんざりの毎日ですね!
shinkaiはブログのお休みを頂き、必要最低限のみ出かけ、気楽に、
テントを降ろし、鎧戸をほんの少々開け、窓を閉め、涼しい薄暗い
ゴキブリ生活を、ははは。

が、少しばかり、長いブログのお休みが気になり、
ちょうど見つけたサイト記事を、

イタリアを高所から:村、城、記念広場の美しい写真
Italia dall’alto: le più belle foto, tra borghi, castelli e piazze monumentali

暑中お見舞い、残暑お見舞いを兼ね、ご覧頂こうと。

今頃はドローンを使っての空中撮影がかなり広まっている様で、
サイトでもあれこれ見ることが出来ますが、

今回のサイトは、この「Storia dell’arte e del paesaggio芸術と風景の歴史」

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Maria Antonietta Crippa監修 Jaca Book出版 266頁 50 €

という素晴らしい写真集の紹介で、イタリアの各地での20年間の成果と。
ご覧頂くと分かる様に、影と光の対比による対象物のメリハリの利いた
分かりやすい写真というか、

つまり、土地の平面に対し45度の角度という、最高の適切さで撮った、
屋根の下に何があるか、と分かる程の撮影を、という説明に頷けます。


では、まずイタリアの北方 ヴェネツィアから、どうぞ。

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「鳥の目」になったつもりで、これは街の北から南を望み、右下に
見える白く長いのがサンタ・ルチーア駅。 
S字型に大運河が流れ、ここでは街の左上方にサン・マルコ聖堂、
そしてその上、運河を挟んでサン・ジョルジョ・マッジョーレ島があり、
右に細長くジュウデッカ島が流れます。


2つ目のヴェネツィアは、 サン・マルコ広場から斜め先に見える
プンタ・デッラ・ドガーナ・Punta della Dogana.

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こうして上から見ると、いつも歩く少路が窺えるのが楽しくもあり、
また塀の中、建物の壁の中に意外な広場があるにに気が付いたり、
とりわけサンタ・マリーア・デッラ・サルーテ聖堂の背後側に、
正面よりずっと広い広場があるのを初めて知り、驚きました!



こちらはサン・ポーロ地区。おつまみの様々で1杯やれる居酒屋、
のバーカリ・bacariや、小さな職人の店が立ち並ぶ特色ある地区の1つと。

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はい、確かに、庶民的な、地元民の好む一郭なのですが、
この写真が正確に、上が北、そして時計回りに東、南、西、となると、

そして左端の中下に見える広場がサン・ポーロとなると、
大運河の左上の角にはリアルト橋が無いというのはあり得ず・・!
大運河がこの様にカーヴするのは、リアルト橋の向こう側のみですしね。



こちらの地図をどうぞ、赤く塗られた所がサン・ポーロ地区なのですね。

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でグーグル・マップを並べて広げ見比べていて、あれ、ひょっとして、
光が東からではなく、西側からの写真かも、と思い、

グーグルの地図を切りとりコピーし、上下・北と南をひっくり返したのが
こちら。

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つまり広く写っていたのは勿論サン・ポーロ地区なのですけど、西寄りで、
上部の大運河の対岸はサン・マルコ地区。

大運河の角は、右側に見える白い建物がヴェネツィア大学カ・フォスカリで、
運河を先に進むとアッカデミア橋に出る、という場所なのでした。

ああ、分かってすっきり、安心しましたぁ! ははは。


なので上の写真中程に見える大きな聖堂は、サンタ・マリーア・グロリオーザ・
デイ・フラーリ、右上に斜めになり続く広場は、カンポ・サンタ・マルゲリータ。

ああ、ちょっと地図をひっくり返しただけで、こんなにも分からなくなる、
というのが、恐ろしいやら、ははは、可笑しいやら! 
やはりshinkaiの頭はかなり固い!


ヴェネツィアのあれこれのご案内は、こちらから
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/460835393.html



さて、イタリアで一番大きなガルダ湖に、南から突き出す先端に位置する
シルミオーネ・Sirmione、のまさに先端。

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ここには、古代ローマのアウグストス皇帝時代の別荘、カトゥッロの洞窟・
グロッテ・ディ・カトゥッロの遺跡があり、
四角く囲まれた遺跡の中、木々の茂る先端に見えるのが遺跡。

シルミオーネ ・ ガルダ湖の青い、蒼い、碧の水
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463417128.html



北イタリアの、オーストリア近くの要塞を忘れる所でしたぁ。
はい、12世紀に遡る要塞カステル・ベゼーノ・Castel Beseno
ロヴェレート・Roveretoにあり、
トレンティーノ・アルト・アディジェ州で最大の要塞。

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ここは下の谷を縫っていく国道から見上げた時も素晴らしい眺めでしたが、
行って見ると大変大きな要塞で、防御構築も大変優れておりました。

カステル・ベゼーノ ・ トレントにおける最大の要塞城
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/468769335.html



ロンバルディーア州パヴィアの、チェルトーザ・ディ・パヴィア
Certosa di Pavia・パヴィア修道院は、
イタリア後期ゴシック建築からルネッサンス様式に至る様々なスタイルが
上手く纏まった素晴らしい建築群と。


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広い広い回廊と共に、それぞれの礼拝堂でしょうか?

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shinkaiは未だ見学した事が無く、チャンスを待ちます



ヴェネト州ヴィチェンツァ・Vicenza郊外の、ラ・ロトンダ・La Rotonda、
正式名はヴィッラ・アルメーリコ・カプラ・Villa Almerico Capra.
ローマのパンテオンに触発されたA・パッラーディオ様式の最も有名なヴィッラ。

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ヴェネトに住んでいるのでパッラーディオ設計の様々な邸宅を見学
出来ていますが、一番の極め付き邸宅、というか、神殿式では
ここがやはり最高の設計、となるのでしょうか。

装飾は見事なものの、余りにも余分をそぎ落とし、という印象で、
俗な庶民としては、住むのには如何か、という印象を持ちましたっけ。


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ラ・ロトンダ訪問 ・ 春の日 ヴィチェンツァ近郊
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/467641994.html

同じくパッラーディオの、  テアトロ・オリンピコ ・ ヴィチェンツァ
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/467565180.html



ロンバルディーアの平野に位置するサッビオネータ・Sabbioneta.

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16世紀、ヴェスパジアーノ・ゴンザーガ・Vespasiano Gonzagaが
理想の町づくりを目指し手がけた小さな文化都市。 
素晴らしい劇場、装飾が見事なドゥカーレ宮も残りますが、
結局男子跡継ぎに恵まれず、彼一代の町に終わります。


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2008年に、エミーリア・ロマーニャ州首都マントヴァ・Mantovaと共に
世界遺産に登録指定を。

n.1 サッビオネータ  ルネッサンス期の理想の町、世界遺産登録
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/464880831.html

n.2 サッビオネータ  ルネッサンス期の理想の町、世界遺産登録
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/464881437.html



こうして平野、山中に存在する町、ヴィッラ、要塞、僧院等など見事な
存在感を持つ様子を見ると、
上空から見た時の素晴らしさを想像し、一度自分も、なんぞと思いますが、へへ、


が、いやぁ、こんな素晴らしい聖堂をこうして見れたら?! 
どんなにかその凄さに興奮しそう!!

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サンタ・マリーア・デル・フィオーレ・花のサンタ・マリーア聖堂、
素晴らしい命名! と、その前に位置する洗礼堂・バッティステーロは、
文字通り、ルネッサンスの都フィレンツェの中心に。


花のサンタ・マリーア大聖堂 ・ フィレンツェ
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/466186883.html

サン・ジョヴァンニ礼拝堂 ・ フィレンツェ
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/466187077.html

フィレンツェのドゥオーモ ・ 朝の眺めと内部
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/466187830.html

クーポラ登頂と、建設のあれこれ ・ フィレンツェのドゥオーモ
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/466188299.html

フィレンツェの眺め ・ クーポラの上から
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/466189390.html



13世紀、シエナから対フィレンツェの駐屯地として築かれた小さな要塞地
モンテリッジョーニ・Monteriggioni .

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ぐるりと周囲を取り囲む城壁と塔を、「塔の冠」と称えたダンテの「神曲」の
1節と共に、最も保存状態の良い中世の要塞化された村、を誇り、

イギリスのカンタベリーからローマへの中世の巡礼道ヴィア・フランチージェナは
このモンテリッジョーニも通りシエナに、そして南に向かいました。


モンテリッジョーニ ・ 塔の冠を戴いた、トスカーナの珠玉の町
https://www.italiashiho.site/article/479843207.html

モンテリッジョーニ ・ 市壁と、中世巡礼街道の町
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462678404.html



マッジョーレ湖に浮かぶ3つの素晴らしい島、富裕な貴族ボッローメオ家が
その富をつぎ込み、イタリアで最も美しいと言われるイタリア式庭園の1つを
造り上げたのが、このイーゾラ・ベッラ・Isora Bella.

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青く広々としたマッジョーレ湖の美しさと、庭園に放たれている白孔雀が、
浮世の憂さを忘れさせます。

n.1 イーゾラ・ベッラ ・ ボッロメオ邸  ・ マッジョーレ湖 ご案内
https://www.italiashiho.site/archives/20220508-1.html

n.2 イーゾラ・ベッラ ・ 庭園  ・ マッジョーレ湖、 ご案内
https://www.italiashiho.site/archives/20220513-1.html



ヴィジェーヴァノ・Vigevanoの街の、ピアッツァ・ドゥカーレ・ドゥカーレ広場。
正面のバロック様式のサンタンブロージョ大聖堂は、正面壁が窪んだ形で、
尚のこと広場を囲む印象が強くなるのでしょう。

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ミラノの南西40km程、電車での連絡は30分程の位置にあり、
余り観光都市としての名を聞いたことが無いのですが、

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調べて見ると、靴の製造で世界に有名な街で、所謂製造業の都市。
歴史遺産も豊かなものの、生活基盤があるので、特別に観光地としての
名乗りを上げずOKなのかも。



永遠の都ローマ。 TVで見たローマ上空からの素晴らしい映像で、
なんと美しい街! と驚いた事がありますが、
夜目、遠目、傘のうち、というのと同じかもで、ははは、
適当な距離を置き、構造物の美しさが即目に入るので素晴らしいのかな。

まず超有名なトレヴィの泉。 いつもの眺めとは違った高さから迫力満点!

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そして、ナヴォーナ広場。 周囲の建物に囲まれ、彫像、泉の水の遊び、
バロックの象徴であり、またベルニーニ・Berniniとボッロミーニ・Borrominiの
対立の舞台ともなった広場なのだと。

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トレヴィの泉は行った事がありますが、ナヴォーナ広場は映画でのみ!
パンテオンも知らないし、・・書いているともっともっとボロがでそう、ははは。

はい、ローマには2度行き、ヴァティカンにも2度、コロッセオも1度、
真実の口にも手を入れてます。
う~ん、でもまたゆっくり出かけるチャンスが欲しいなぁ。



8つの塔を持つ八角形の紛れもない設計計画のカステル・デル・モンテ
Castel del Monte.

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13世紀にフェデリーコ2世によって建設された、プーリア州アンドリア・Andria
にある城で、世界遺産に指定。

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緻密な計算が窺える城内ですが軍事目的ではない様で、
では一体何の為の城なのかなど様々な疑問、謎が多い様子。

◆ 写真追加 ◆
カステル・デル・モンテの訪問記をご自分のブログに載せておられた
クリスさんにお尋ねした所、以前のブログが閉鎖され、記事は無いけど、と
写真を送って下さいましたので、有り難くこちらに追加を。


正面の威容。

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入り口。 全体に使われている石と似た様な色ですが、興味深い柄の入った
石が使われているのに気が付きました。

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要塞の作りではなくとも、8本の塔には狭間も見え、この入り口は扉の前に
多分木製格子、先の尖った格子戸が降ろされていたと見える隙間幅が見えますね。



これは入り口を入り、中庭側の扉と。 上には入り口上の大きな窓に対応する
窓がこちら側にも。

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中庭から見上げる8角形の空! 何とも不思議な空間というか、発想の妙に驚きです。
夜、こうして見上げる星空は、どんな観念をフェデリコ2世に届けたのでしょうか?!

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余りにも「中世の要塞城」の概念から外れた城の姿ですが、やはり1度は見たいもの!!
クリスさん、有難うございました!




南イタリアはプーリア州バーリ・Bari県のモノーポリ・Monopoli.
旧市街は高い城壁のある中世からの古い歴史を持ち、
アドリア海に面した有数の港を持つ街と。

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という様な、付け刃のちょっと読んだままのご説明ですが、

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如何にも南イタリアの家らしく、四角く、屋根が無く、屋上の縁がピッと立ち、
その存在感を誇示している写真で、わぁお、ですが、
きっと少路が迷路のように街の中を巡っているのでしょうね。



さて最後に登場は、今回の最初にご紹介の本の表紙にもなっている
シチーリアはエンナ県のピアッツァ・アルメリーナ・Piazza Armerinaの
旧市街地のこの住宅密集写真。

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これは見た途端、うわぉ!と声が出ましたが、ほぼ幅が同一の家並みで、
隙間の少路にほんの少し射し込む光と、それで派生する影により
物凄い立体感が!! 見事な写真ですねぇ!


街のどこに、と調べて分かったのは、ほぼ街の真ん中の西部分に位置。

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またこのピアッツァ・アルメリーナから5km程の郊外にある
ヴィッラ・ロマーナ・デル・カサーレには見事はモザイク画が残り、
ほら、ビキニ姿で遊ぶ女性達ね、ご存じですよね、
こちらは世界遺産指定になっています。

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という様なご案内でしたが、以前に軽飛行機からの空中写真での
イタリア各地をご覧頂いてます。 こちらからどうぞ。

イタリア・珠玉の町・村  ・ 空からの眺めをどうぞ
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/473369139.html

イタリア・珠玉の町・村、空からの眺め ・ 教会、ヴィッラ 
https://italiashinkai.seesaa.net/archives/201212-1.html



最後におまけを! 今朝スマホに入ったニュースで、

宇宙からのイタリアの夜景写真。 NASAの提供、イタリアの女性宇宙飛行士
サマンサ・クリストフォレッティが撮った写真だそう! 
本当に尊敬する、凄い女性!! 多分現在まだ宇宙でお仕事中と。

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地球の丸さに少し引き延ばされたイタリアの夜景。 本当は横写真だったのを
こちらの方がイタリアの地形が分かりやすいかと縦に。  

これこそ、本当に上空からのイタリアの写真ですよね?!

では、また9月に!!


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