・ シエナ行き   雨のシエナ

こちらイタリアは長い間暖かさが続くお天気だったのが、
ここに来て漸くに冬が到来、という状態で、寒い日が続いています。

で、12日にミラノに行った時は雨の予報が一転し、
大変良いお天気で暖かかったのが、

この18日、19日にシエナに行った時は残念ながら、雨の予報通り、
雨、小雨、一転して薄日が射したり、また雨、それも酷い雨、霙、
とお天気がころころと変わりましたが、

それでも隙間を縫い、4,5年振りのシエナを楽しんで来ました!

最初の写真は、フィレンツェからのバスから見えたモンテリッジョーニ。

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ここの小さな村、城壁に囲まれた様子は遠くからでもすぐ分かり、
どうやら修復中らしい塔と城壁も。

モンテリッジョーニ ・ 塔の冠を戴いた、トスカーナの珠玉の町
https://www.italiashiho.site/article/479843207.html


フィレンツェからのラーピダ・特急のバスは、1時間10分程で行けますが、
電車だと駅は丘の下、町の中心迄が歩くには遠く不便。

フィレンツェ駅前西にあるバス駅から乗ると、シエナの街中北端に
あるサン・ドメニコ聖堂脇に到着するので、
この往復は久し振りにこのバスを利用しました。片道8,4エウロだったかな。


で、シエナに入ってから狭い道を回りながら、到着直前、谷の向こうに
ドゥオモが見えた時、雲の隙間から青空がチラッとこの家並みに陽が射し込み、

素晴らしい景色が、お出でやす、とばかりに迎えてくれ!

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既に降りる準備で撮れず、バスを降りてからまた戻ったのですが、
残念、すでにお日様は隠れ。



既に1時前だったので、すぐ横にあったバール兼食事処で、
「胡椒のピーチ・ウンブリア、トスカーナでお目にかかる太饂飩式のパスタ」を。

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場所柄とにかくお昼ご飯が食べれたら、と思い期待してませんでしたが、
むっちりとしたパスタに胡椒が適当に効いて美味しかった!



カンポ広場に近い、5年前に見つけた宿に寄り、荷物・全部リュックに
まとめたのを置き、必要品はすべてポケットに分け、はは、
曇り空の下を出かけます。


カンポ広場に着く頃にはポツポツと降り始め、ざざぁーと来始めたので
広場のバールに避難。

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ココアを頼み、のんびりと風景を楽しみつつ、雨が小やみになるのを待ち、



ガイアの泉には、この作品はどなたかな、明るくて、可愛くて、それにシエナ
と言えばやはり「お馬ちゃん」ですものね。

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今回のシエナ行きは、パラッツォ・プッブリコのフレスコ画、
アンブロージョ・ロレンツレッティの「善政、悪政の寓話とその様子」の
修復中なのが、

2か月間限定で一般公開、というのを知り、即決め申し込んで
やって来たのでした。

シエナのプッブリコ宮 「善政、悪政の寓意」の修復現場 公開
https://www.italiashiho.site/article/494857101.html


初日の今日は15時半からの予約が取れ、そろそろ博物館に。
この見学については、写真は禁止でしたが、翌日も予約が取れ、

都合2回で1時間、ガイドさんのお話も大変熱のこもった、
今まで気が付かなかった絵の様子、知らなかった事様々で、
本当に行って良かった!!と納得でした。

という事でまた博物館内の様子は他の事も含め、見て頂きますね。


16時過ぎに出てくると、広場周辺の開いているバール、レストラン
には灯が灯り始め、

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初めて撮れた、はは、ワイド写真、イェイ。


 
我が師二木さんにリクエストされていた下り坂の写真を撮りに行き、

緩やかな坂道を上りヴィア・バンキ・ディ・ソプラに戻って来ると、
ピアッツァ・サリンベーニ・Salinbeni. 既にうす暗くなり始め、

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名前通り、かってはこの通りには銀行、というか両替屋が並んでいた
という通りを宿の方に向かい、


雑誌や小物がずらっと並ぶ小さな店が良い雰囲気で。

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こちらは通りを逆に眺め、

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皆さんは「ナンニーニ・Nannini」という姓をご存じでしょうか?!

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shinkaiめがまだ若い頃、はは、ジャンナ・ナンニーニという
渋い声を持った女性歌手がたくさんヒットを放ち、彼女のお兄さんは
FIパイロットで有名、そして生家が、ここシエナ繁華街の
ジェラート店で有名でした。

久し振りに気が付いてみると、あちこちに店が出来ており!



左奥に見えるのは、ロッジァ・デッラ・メルカンツィア・
Loggia della Mercanziaと呼ばれる、かって街の商人達の組合の建物。

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ここまでの通りはヴィア・バンキ・ディ・ソプラ・上通り、で、
ここから先はヴィア・バンキ・ディ・ソット・下通りとなり、
ヴィア・デッラ・フランチージェナの街道筋ともなっていた通り。

明るい色が見えるのは、


こんなイルミネーションの黄色と赤色が動きを醸しており、

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まだ寒い古いイメージの多い街中に、広場のお馬ちゃん同様に、
こんなのも良いなぁ、と。


この通りからカンポ広場に降りる通りは何本もあるのですが、

ロッジャの先まで行き、見下ろすカンポ広場。 

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サン・マルティーノの礼拝堂に見える
明るい矢印は、「お馬さん」同様の色彩豊かな「流れ星」


この近くで、出来合いのピッツァを一切れとビールを1缶買い、
宿に帰り、朝7時からの移動で轟沈。



夜中に雨音で一瞬目が覚めたものの、また寝て、朝もゆっくり、
9時半過ぎに荷を預け、宿を出て、ゆっくりとバンキ通りを進むと、

時に右横に開く少路の先に、ドゥオーモの鐘楼の先と、
下に聖堂の壁が覗き。

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シエナのシンボル、2人の人間の子に父を飲ます雌狼の
円柱の横で折れ、

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ゆっくりの坂を上ると、シエナの聖堂の前に。

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はい、最初は少し曇っていたのが、北の空が晴れ、陽も射しはじめ!


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ここにも雌狼の母さん。

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今年の春に購入したSONYのコンタクトが余りにも頭が良すぎ、
shinkaiは触らせて頂いても、その動きがまるで呑み込めずだったのが、
はぁ、鈍いのと、アナログ人間とで!

が、この聖堂にトライした後、午後に漸く、ああそういう事か、と
ちょっとわかる部分があり、やれやれなのですがぁ、

でも、このドゥオモの細部に挑んだ時は、まだまだで、
触らないで良いフォーカスを触っていたりで! ああ~ン。


見て下さる皆さんは、この青空の色に惑わされるかもですがぁぁ、
物凄く寒く、風も冷たく、指がかじかみ、指無し手袋の先から出る
指の感覚がなくなる程で!!

マッチ売りの少女や、家なき子、フランダースのネロ少年でしたっけ、
その不幸な主人公を思い出すほどで、ははは、と今は笑えますが、

まぁ、お腹がすいている訳じゃないもんね、と我を慰めつつ、きゃはは、
回らない頭で考えつつ何枚か撮り、


即、道の先に見えたカフェに退散。 
またカフェ・ラッテと、クロワッサンを食べ、元気を盛り返し、
道をカンポ広場に戻ります。


この高さにこんな席が設けられており、ああ、パリオの時に良いなぁ!

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ピアッツァ・デル・カンポに出て来て、

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人が少ないのを幸い、広場の傾斜が分かるかな、と。
左上が貝殻型に広がり、右のパラッツォ・プッブリコ・市役所側が低く、

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時の9人政府を象った9の細長い3角形に分けられた広場で、



市役所側の真ん中に、広場全体の水はけ口が。

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パラッツォ・プッブリコの正面と、

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後に下ったフィレンツェの、メディチ家の6つ玉の紋章と、
白黒の紋は、シエナの色。

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この後、カンポ広場の端からの道をずっと辿り、小高い位置にある
サンタ・マリーア・デイ・サルヴィ教会を訪ね、
この教会前からの素晴らしい景色もまたご覧いただきますね。


戻りに、カンポ広場に近いレストランで、早めのお昼を。

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私め一人で、へへ、大きなガラス窓の外を眺め、壁の写真を眺め、
特別な装飾もない店でしたが、でもなかなかセンスが良く、

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この写真、この朝偶然にshinkaiめも撮っていた場所で。

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注文したのは、トスカーナの古くからの家庭料理「リボッリータ」。

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余った野菜と古いパンを一緒に煮込んだもので、寒いしちょうど良い、
と頼んだのでしたが、

パン一切れと玉ねぎの薄切り、チーズと付いて来て、
一見少なめに見えるのもしっかり底が深く、良く煮込まれて味よく、
美味しく戴きましたぁ。

ヴェネトでもアーゾロ辺りで食べた事がありましたが、煮込み不足で、
これほど美味しくはなかったので、やっぱりなぁ、と。

もうたくさん食べられず、グラッパ入りのカフェのみで、
デザートは残念ながら。

リボッリートの美味しい記憶がしっかり残ったので、レシピを探し、
今回の分家、絵ブログに載せました。 
下でリンクしてますので、トライして見て下さいね。


食べている時に見えた、またパラパラの雨が、途中から霙に変わり、
店を出て来ても、温度が低いせいか、そのまま残っており、

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カンポ広場に戻ってくると、また一段と強い雨となり、

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なかにはこの雨の中、彼女をパラッツォ・プッブリコと一緒に写す為、
最初は膝を折る程度だったのに、最後は自分の傘を横に置き、
雨に打たれつつの彼の姿もあり、 ・・愛情とは言え、ご苦労様です! 



シエナのパリオの時、お馬さんたちが発走前の休憩に使う建物内、
その内庭の奥が切符売り場になっているので、そこで雨を避けながら
2日目の見学時間まで待って居るうち、


雨がやみかけ、陽が射して来たのが分かり、いぇ~イ、

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雨でぬれている煉瓦敷の広場が光り、

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窓に反射する光が煉瓦の広場に強い照り返しに!

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小さな水溜りに、建物の壁が。
‥うん、ヴェネツィアには負けるけどね、ははは。

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ほら、光も強く、その幅が広くなっているよ。

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パラッツォ・プッブリコの隙間から射しこむ光。

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空の雲はまだ厚くて、濃いグレイでも、

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広場に射し込む光が繋がって広くなり、

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これで夕方も大丈夫かな、と思い、見学の時間より少し早めに
上の階に他の絵を見に行ったのでしたが、


がぁぁ、戻りのバスに乗り込む前にまたちょっと酷い振りとなり、
それも大きめ、直径5㎜より大きいかもの霙がバラバラと振り、
あっという間に道一面に雪のように白く溜まり、

発車のバスを探し、ぐしゅぐしゃの道を歩き回り、乗り遅れたら!と
大いに焦った最後の一幕が。

でも無事、家に戻ることが出来、やれやれでした。

あれこれ他のご報告もお楽しみにどうぞ!!


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