横着で失礼致しますが、
新年のご挨拶をさせて頂きます。
皆様、どうぞ本年もよろしくお願い致します!!
皆様、どうぞ本年もよろしくお願い致します!!
今年の年明けは、昨夜からのかなりの雨が止んだものの、
8時前に曇り空が、あっという間に深い霧にとなり、

でも東の空、木々の後ろを通る一筋の飛行機雲。

これは初日の出は無理、と諦めかけた所に、キラッと一筋の光の筋!
諦めて後々迄心残りになるのは、と急いで出かけた所、
家からの道の突き当り辺りで、綺麗な稲妻型に光が走り、
まだ大丈夫だろう、と先に行くうちに・・! 上がってしまい。


残念、ほんの、3分の遅れで! 肉眼では見えても・・。
近くの雑木林もこんな感じに。

2023年の月が残る、オリアーノ村の稜線。



今年もまた、様々な話題をお届けしたいと思っております。
ご愛顧のほど、よろしくお願い致します!
*****
はい、今年度も後ほんの少し、となりましたが、
とりあえず新年早々のお楽しみ、のお話を!
とりあえず新年早々のお楽しみ、のお話を!
アレッツォのサン・フランチェスコ聖堂のピエロ・デッラ・
フランチェスカの「黄金伝説」の壁画、と言うと、
ピエロの最高傑作であり、そしてまた15世紀イタリア・ルネッサンス
絵画の視点からしても外せない作品ですが、
絵画の視点からしても外せない作品ですが、
このバッチ礼拝堂の作品が、礼拝堂の中に足場を組んでの
高い位置、至近距離から見れる、という特別公開が、
高い位置、至近距離から見れる、という特別公開が、
2024年1月27日から3月12日迄行われます!!

これは1月10日から始まる壁画のメンテナンス現場への
臨時訪問、少人数(10人程度)でガイド付き、約1時間の訪問。
予約必須、既に12月19日から始まっており、1人35エウロ、
水曜休館、月曜なし、土曜朝9時から9回、日曜13時から6回
他の日は午後14時から5回という変則。
水曜休館、月曜なし、土曜朝9時から9回、日曜13時から6回
他の日は午後14時から5回という変則。
shinkaiは勿論予約するつもりで待っておりますが、
今朝29日から漸くに2月の第2週の予約が始まった所で、
2月下旬と決めている日の予約受付が未だ。
2月下旬と決めている日の予約受付が未だ。
最初の予定受付開始よりずっと、受付日も、数も減っており、
あれこれ受け入れ側も様子を見ながら、という事なのでしょう。
あれこれ受け入れ側も様子を見ながら、という事なのでしょう。
予約受付サイトご案内はこちら。
記事は、https://www.discoverarezzo.com/biglietteria/
記事は、https://www.discoverarezzo.com/biglietteria/
12月10日過ぎに、特別公開ニュースを知り、即サイト記事を
確かめ、そして礼拝堂の作品写真を見た所、
これは聖堂内全体の写真ですが、これだけでも、今迄の照明と
まるで違い、クリアで、影が邪魔せずの様子が分かり、


なんとまぁ、この2年間ほどかけての聖堂外の修復、作品修復、
照明の取り換え、などなどの成果が素晴らしいのを知り、
照明の取り換え、などなどの成果が素晴らしいのを知り、
これは是非、是非!! という様子なので、
皆様にもいささかでものご案内を、と。
皆様にもいささかでものご案内を、と。
でもあり、今回はいつもよりも写真を少し大きめにアップです。
作品の色、壁画の色が今迄の黄みがかった、ぼんやりとは
打って変わり、素晴らしくクリアになったのもお分かりと!
打って変わり、素晴らしくクリアになったのもお分かりと!

私めは2014年、ですからもう9年前になるのですね、あの時に
内部の写真を下から撮り、ご案内しましたが、
内部の写真を下から撮り、ご案内しましたが、
こうした違いを知ると、これはもう、頑張って見に行こう!
となりますよね。
ネットで集めた写真は全ての場面が揃わずですが、
一応、この場面番号に従って、ご覧下さいね。
一応、この場面番号に従って、ご覧下さいね。

まず場面2. 右、シバの女王とソロモン王との会見、
左は、後年キリストが磔刑に処せられた十字架となった木への、
女王の参拝図。
女王の参拝図。

上側が、現在の修復された色、形で、下が従来の色、形。
素晴らしくクリアで、美しくなったでしょう?! そして剝離した
場所も、手がかりが残る場所は埋められ、とても見易くなっています。
こんな風にソロモン王とシバの女王の場面も、素晴らしく美しく!
白色が本当に美しく映えますねぇ。
白色が本当に美しく映えますねぇ。

こちらは、女王の神木礼拝、背後の女官たちの様子、

そしてその背後に待つ、お供と馬たち。 お供の帽子の毛羽立ちも
ちゃんと描かれ、馬の尻尾の毛の流れも。
ちゃんと描かれ、馬の尻尾の毛の流れも。

場面 4. 中央左下の、受胎告知。

マリア様と天使の表情と動きもとても的確に見え、聖母の背後に
見えるのは機織り機の様で、左手に持つのはシャトル、杼・ひ、ですね。
見えるのは機織り機の様で、左手に持つのはシャトル、杼・ひ、ですね。
背後のドアと壁の装飾、聖母と天使の衣装の色の繊細さにも見惚れ。
こうして見ると、襟飾りか、下の衣の襟か、白い襞ひだも見え、
青い衣の縁に添った飾りも描かれているのが見え、楽しい!
青い衣の縁に添った飾りも描かれているのが見え、楽しい!

場面 8.十字架が発見され、死者の上にかざすと蘇生し、
真の十字架と分かる場面の、左上に描かれた町、アレッツォと。
真の十字架と分かる場面の、左上に描かれた町、アレッツォと。

そう、あの町は本当にきつい坂の町で、歩くのがねぇ!
場面 9.627年のニニヴェの戦い・Ninive. ペルシャの王
コスロエをビザンティン帝国皇帝エラクーリオが破り、
右端に見える、転宗を拒むコスロエを殺害した、という場面。
コスロエをビザンティン帝国皇帝エラクーリオが破り、
右端に見える、転宗を拒むコスロエを殺害した、という場面。

これはビザンティン帝国の、ササン朝ペルシャの戦いの決定的な
ものだったそうですが、
ものだったそうですが、
この左端上に描かれた、大混戦の戦闘場面とはまるで雰囲気の
違う王の高座。
この部分だけ静謐な空気が漂う、如何にもピエロらしい表現で!!
違う王の高座。
この部分だけ静謐な空気が漂う、如何にもピエロらしい表現で!!

もう一つの向かい側の戦闘場面でも、ほぼ真ん中に清らかな
川が流れる風景があり、それとの対、の感じでしょうか。
川が流れる風景があり、それとの対、の感じでしょうか。
10. 「黄金伝説」最後の場面。 アダムの死に端を発した神木の
変遷物語。 皇帝エラークリオは、十字架をペルシャ王が盗んだ
変遷物語。 皇帝エラークリオは、十字架をペルシャ王が盗んだ
ジェルサレムに戻すことを果たし・・、という場面。

「黄金伝説」は1360年代にドメニコ会派のヤコポ・ダ・ヴァラージネ・
Jacopo da Varagineによって書かれ、中世全体を通じ大変に
広がり大成功を収めた物語なんだそうで、
これを元に画家も何人もが描いているもの。
Jacopo da Varagineによって書かれ、中世全体を通じ大変に
広がり大成功を収めた物語なんだそうで、
これを元に画家も何人もが描いているもの。
アレッツォのサン・フランチェスコ聖堂の壁画を描いた
ピエロ・デッラ・フランチェスカは、前任者の没後を引き継ぎ、
1452年から1466年に掛けて描いたもの。
1452年から1466年に掛けて描いたもの。
聖堂のバッチ礼拝堂に500年以上も無事に我々の時代迄残り、
今また新しい技術を使っての修復も行われ、次の世代に残って行く、
これは本当に素晴らしい事ですよね!!
しっかり予約状況を見張りつつ、2月中旬に出かける心算で、
戻ってきたら、また新しい聖堂、壁画の様子を見て頂きますね。

***
という事で、この記事が2023年最後となります。
今年1年、あれこれとお休みを頂きましたが、無事に乗り越えられ、
お陰様で2024年を目指すことが出来ます。
お陰様で2024年を目指すことが出来ます。
日頃のご愛顧、本当に有難うございました!!
皆様も、どうぞ良いお年をお迎え下さいませ!!
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