ヴェローナのサンタナスターシャ教会のご案内 続けます。
こちらはその右隣にあるロザーリオの礼拝堂、なのかどうか少し不明です。
というのも今回この絵が3段の絵画の真ん中に収まリ、
立派な礼拝堂に安置された写真が見つかったのですが、
この背後に見られるのとはちょっと違いまして・・。
という事は、仮の姿でここに安置されていたのかも。
礼拝堂は祭壇脇に2つずつ、そして脇壁に添って別の祭壇もあるのですが、
ピサネッロを見ただけで十分に満足してしまい・・!
主祭壇の前、左側の壁のフレスコ画。
開いている扉は、聖具室への扉だったと。
祭壇に向かって左側の壁中程にあったオルガンの周囲。
オルガンを挟む形で前にある2本の円柱の右、
写真の中で一番右の円柱に見える
立ちあがったライオンの紋章、これにご留意を。
床の大理石模様。 床は建設当時15世紀中程のままだそう。
白と黒はドメニコ会派の僧服の色であり、赤はこの教会が捧げられた
殉教者サン・ピエトロの血の色を現わすと。
こちらは右の壁にあったと記憶する祭壇画。
全体に大変装飾の素晴らしい祭壇で、絵も美しいでしょう?!
脇にあった小礼拝堂の形を取るもので、
絵もはげ落ちさだかではありませんが、上部の飾りが素晴らしく、
下部の大理石は、ひょっとして古い石棺のリサイクル・・?
これは教会入り口近くにあった聖水入れと、支える男の像。
左右にあり、こちらは手を膝に置いていますが、
もう一方のは、片手を頭に置いている姿。 サイトから拝借。
訪問したのが夏の盛りとあって、入り口付近は大変明るかったのですが、
照り返しの陽の中で、
大変清楚な美しさだった左側の壁のフレスコ画装飾の礼拝堂の上と下。
そして、全体の姿をサイトから拝借し、ボルディエーリ・Bordieriの祭壇と。
他にもたくさんの祭壇、そして祭壇画、彫像などもあったのですが、
自分の好きなものを主に選びまして、これで失礼を。
参拝者たちの捧げる蝋燭の明かり。
15世紀からの古い木製の扉を通り、外に。
最初の写真左側に見えた教会前広場の様子で、
右側教会からの接続部に見える門扉と、その上の柩。
門扉の奥の中庭は、現在音楽学校なんだそうですが、
石棺と上の館の屋根はこんな形で、
この中の主はグリエルモ・ダ・カステルバルコ・Guglielmo da Castelbarco,
(生年不明-1320)
そう、カステル・アーヴィオ・Castel Avioのご紹介の時に出た
カステルバルコ家の一番の繁栄時の領主ですが、
当時の習わしとし、権力と財産を持つ人物のみができた教会建設の援助、
このサンタナスターシャ教会の建設に大きな援助をし、
後には同じヴェローナのサン・フェルモ教会・San Fermoの建設にも関わったと。
彼はここに葬られる事を願い、この形で埋葬されていますが、
これが後にヴェローナの領主として君臨したスカラ家の墓所、
「アルケ・スカリージェレ・Arche Scaligere」の姿となったと。
アルケ・スカリージェレの写真はこちらに
ヴェローナの街の中心ちょっぴりは
ヴェローナ全体のご案内は、こちらから
最後はエルベ広場のランベルトの塔の上から見た
サンタナスターシャ教会の姿を。
これだと左奥の鐘楼も良く見えるでしょう?
高さ72m、鐘楼の鐘は15世紀に5つだったのが、
19世紀にヴぇェローナの名家からの寄贈で現在9あるそう。
一番大きなのは1787Kg 直径が145cmもあるそうで、
これだけの鐘が揃うと、かなりのメロディーを奏でる事が出来るそうで!
ヴェローナのエルバ広場で日本人観光客の評判を聞いたことがありますが、
ミラノからヴェネツィアに行く途中に、10分間だけね!って。 ははは。
いやぁ、なんのなんの、見所がいっぱいの街で、しかも都会、お洒落です。
次回のチャンスが有りましたら、ごゆっくりどうぞ!
私はカステル・ヴェッキオのご案内を纏めることに。
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水彩+色鉛筆画ブログには、カステルッチョ 途中経過と、元日の朝の色 を
アップしています。
見てやってくださ~い!
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