イタリアは夏と秋に地震が起こり、大きな災害が続いたのでしたが、
同じ中部のアブルッツォ州を震源とする地震が、この18日に再び
ほぼ同じ一帯を覆う地震で、マグニチュード5クラスの揺れ、
建物崩壊の下になった老人の死亡報道がありました。
南イタリア一帯はおまけに先日来からの大寒波、そして大雪と
大変な様ですが、これ以上の災害が起こらぬよう、
そして、暖かい春の訪れを待ち望んでいる今日この頃です。
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ヴェローナのご案内が続きましたので、今回は少し離れた
トスカーナの、春5月の緑をご覧頂きますね。

3年前の春、トスカーナのオルチャの谷一帯からの戻り道、
ピエンツァから北に13k程にあるモンティージの町に再度寄り、
そこから北上しアシャーノ・Ascianoを目指しました。
というのも、アシャーノからシエナには普通国道438号を通りますが、
暫く前に見つけた、
13kmほどのシエナのクレーターの地道を通ってみたかったのですね。
上の写真は、まだアシャーノに着く前の平野の向こうに見えるのは、
ガッリコの城・Castelo di Gallico といい、
一度由来を調べたことがありました。
他にも、いかにも荘園風、城館風という建物も見かけ、

こちらもなかなか良い感じの農家でしょう?

大きな小さな起伏の丘を行く、これは何をしているのか、
後ろに箱型の漏斗風を付けたトラクター、
種まきするには時期が遅いと思うのですが、
起伏に左右上下ガタガタと翻弄されながら、ゆっくり進みます。

この年の春は、春先の雨が多すぎ、暖かくなるのが遅く、
土地により小麦の育つ緑色がまだまだ薄い所があったのですが、
この辺りは綺麗に緑色が広がり、小池も見えます。

当時はまだ写真をRAWで撮っておらず、緑の発色が良くなく、
今回大急ぎで整理したものの、少し靄が出ていた事もあり、
なかなか・・、という言い訳でご容赦を!
大体この辺りでアシャーノの町横を過ぎ、
町外れから狙っていた道に入り込み・・、
という事で、どの道を通ったのか、地図をどうそ。

赤い点々を打った道がそれで、地元の人々が通る道、
また途中に何軒かアグリトゥリズモをしている農家もあるので、
それへの連絡道という感じの地道で、
一般には左側に白く見える道SS438を通ります。
なぜこの道を通ってみたかったかと言いますと、
サイトで見つけた何枚かの素晴らしい写真に魅せられたからで、
自分が行ける距離で、自分が通れる道なら、
一度見たい!と思ったのでした。
こちらにそれらの写真を少し纏めています。
う~ん、これらの写真を見ると、
彼らは如何に時間帯も狙っているかが良く分かりますし、
時に写真ソフトで色を大幅に弄っているのも、ね。
トスカーナの丘の不思議な眺めの一つが、
こんな風に同じ丘の続きでありながら、
この場合は小麦畑が、なぜこんな風に色違いの帯になるのか?!
厳密に言うと、味にも差ができるのではないかと・・。

丘を流れ下る水路によって、と思いますが、木々の育つ場所もあり、
生育が良い所、少しはげちょろけの所、色々様々!

アシャーノ一帯は、シエナのクレーターと呼ばれる侵食地が
顔を出しているので有名な土地なのですが、ここにもかなりの広さで。

アシャーノ近くの大クレーターの脇の小さな村キュズーレ
そして丘の向こうに、かなりの町並みが見えます。
何処だろ?

丘の起伏の波打ち、そして、薄いピンクの花の色。

アグリトゥリズモの看板が道端にでていましたが、
農家の姿はまるで見えず、かなり離れた奥にあるのでしょうね。

この凸凹の丘!

種まきのトラクラーが通った跡が縱橫に残り・・!

黄色い花が咲き誇る谷もあり、

鉄道線が谷を渡るのが見えましたが、
現在この線は季節の特別列車が走るのみの様子。

これを撮った時の様子はよぉく覚えています!!
というのも、砂利道でおまけにズルズルっと行く傾斜がひどく、
とても車を止めて外に出る勇気がなく、ははは、これは車の中から!

急坂を少し外れると眺めが広がり、前方の丘の上に家が1軒!

ですがその前に、こんな廃屋の農家の横も通り、

色違い、生育違いの丘の起伏も眺め、

先程の丘の農家を。 横並びの丘の上にもまた別の農家。

この丘の上の農家の写真はサイトですでに親しんでおり、
ああ、これだったんだぁ!と。

ここはモンテ・サンテ・マリーエ・Monte Sante Marieの辺り、
なにせ村の標識が見えたのが、ここだけだったもので・・!
という所でこの回はお終いにし、次回に。
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