・ n.1 レガータ・ストーリカの日の大運河 ・ ヴェネツィア


 毎年9月の第一日曜に行われるヴェネツィアのお祭りレガータ・ストーリカ。
 今年はお祭りを見るつもりなく出かけたのでしたが、
 それでも大運河をヴァポレット・水上バスで行きながら、様々な準備の様子、
 お祭りを待ち盛り上がる空気、開始を待ち構える人々の様子・・。
 そんなあれこれが快晴の秋晴れの下で繰り広げられているのを、
 楽しみましたので、皆さまにもどうぞ!!

 午後1番の電車でヴェネツィアのサン・マルコ駅に着き、ヴェポレットの切符を
 買うのに、サン・マルコ行きのヴァポレットはあと10分で出るのが最後、
 レガータが始まるから、と聞き、やれ良かった、乗り込むと、

 途端に聞こえてくる音楽、バンドを乗せ歌いつつ進むボートが後ろから!

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 派手なピンクのスパンコールのついた帽子とネクタイをつけ、黒シャツのバンドが
 乗り込んだのと、その後ろからもピンクの風船で飾り付けたボートが続き、
 我々のヴァポレットと後になり先になりしながら、大運河を行きます。




 右にカンナレージョへの曲がり角にある、サン・ジェレミーア教会・
 San Geremia、確かここにサンタ・ルチーアの遺物も祀られていたと。

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 余りにも良いお天気、青い空で気持ちがウキウキしてくるほど!
 お昼ご飯も済み、そろそろお祭りの開始に向け、ボートの行き来も自粛
 し始めているのか、大運河もかなり閑散としているなぁ、という様子。

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 カ・ペーザロ・Ca'Pesaro・国際近代美術館辺り、少年達のボートがいて、

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 その先には一家で出かけるボートも進み、

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 サンタ・ソフィーア・Santa Sofiaの大型ゴンドラの渡し場を過ぎた辺りで、
 また別のボートが出かけるのに出会い、
 これらはレガータ・ストーリカの幕開けにある、船の行進に参加するのだろうと・・。

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 後ろに見える手が建物を掴む像は、今年11月まで開催中の
 ヴィエンナーレ展の展示の一作品。




 裁判所の建物の運河側の広場、確か名前があったのが思い出せず・・、
 そこにはすでにたくさんの人々が集まり、お祭りの開始を待っていて、

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 大運河の角を曲がり、これはコルテ・デイ・コンテ・Corte dei Conteの
 建物の運河への張り出し部に座り込んだ人々で、
 左の影はリアルト橋の影。

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 リアルト橋は修復が済み、美しい姿を見せておりました!

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 先程の4人乗りのシニョーレ達のボートが追い抜いて行き、

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 この辺りはまだまだゴンドラが大運河の中を漕いでおり、
 橋の上にもたくさんの観光客。 ですがね、レガータが始まる前になると、
 橋の中央だけ通り抜けにOKなのですが、両脇の通路は通行禁止にね。

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 駅前から後先になって進んできたバンドのボートもやって来て、
 どうやらイェーゾロ・Jesoloからの応援組ではないかと察しがつき、

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 ええと、レガータ・ストーリカにはヴェネツィアからのみでなく、周辺の島、土地、
 からの参加もあるので、それの応援に来ているのではないかと。
 で、ピンク色はたぶんイェーゾロのチーム、ボートの色ではないかと・・。

 下の写真の背後の建物に見える垂れ幕、NO MAFIA VENEZIA E' SACRA
 は、今回初めて見たキャンペーン幕ですが、何かマフィアがらみの事件でも
 最近あったのかも。

 その上に見える緑の小さい垂れ幕には、Venezia é una vera città・
 ヴェネツィアは真の街。 
 この垂れ幕はあちこちに見えましたので、やはり何か事件があったのかもですね。




 こちらがバンドの後から付いてやって来たイェーゾロの家族の乗りこんだ船。

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 ああ、やっとリアルト橋の全体が入りましたぁ! 美しい橋ですよねぇ!!

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 ずらっと並ぶゴンドラ。

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 すでに準備済みの観覧席。 こういうのは大きな荷台の船に設置され、
 曳航されてやって来るのでしょう。

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 大運河の中央部、すでにかなり西の端にやって来て、

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 建物の窓やテラスから様子を見る人々。

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 窓に翻るヴェネツィア共和国の旗。

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 ヴァポレットのすぐ後ろから付いて進んでくるボートのシニョーレ。

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 これはキオッジャ・Chioggia辺りからの船、と思いますが、

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 あちこちから集まってくる様々な形、大きさの船が場所を取り始め、

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 手前の長いのには、ジュウデッカ島の名が。





 大運河がリアルト橋からの西端、現在ヴェネツィア大学の本部である
 カ・フォスカリ・Ca'Foscari 前の貴賓席も準備完了。

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 レガータ・ストーリカの競艇の出発点はヴェネツィア本島の、サン・マルコ広場から
 かなり東に行った所、ヴィエンナーレ展会場のあるジャルディーニの前辺りが
 出発点で、大運河に入り、サン・マルクオーラの折り返し点を回って戻り、
 この貴賓席前がゴール。

 あれは競艇のプログラムの最初にある、少年たちの部だったのでしょうね。

 そして最後の2人乗りゴンドラでは、昨年に続き見事15回目の優勝を
 ルーディとイゴール・ヴィニョット・Rudi e Igor Vignottoの従弟組が
 飾り、記録更新中、立派!!



 貴賓席に続き、TV中継のRAIの放送車がやはり運搬船の上に。

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 少年たちのボート、彼らにとって晴れの日の幕開けに向かい、

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 後ろからは15人乗りかな、時代衣装の行進に参加の、
 嬉しそうなシニョーレ達の本土側メストレからの大型ボート、
 も出発点に向かいます。

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 ヴェネツィアの以前のご案内は


 という所で、次回に続きます。



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この記事へのコメント

  • pescecrudo

    shinkaiさん、こんにちは、
    レガータ・ストーリカ、楽しませて頂いています。
    2度目の時は、ミラーノの製本学校の先生をしているベッタとサンタンジェロ停留所の傍に腰を下ろして見物しました。妻は撮影に夢中。ベッタは自分はattaccabottoniだからと言うほど、最後までお喋りに夢中でした。日本好きの娘さんで、その日は羽織を裏返してコート風にしていました。帰国してからも着物についてメールであれこれ訊いてきます。
    2017年09月17日 09:26
  • shinkai

    ★pescecrudo様、こんにちは! コメント有難うございます。

    いやぁ、この日は本当に良いお天気で、それだけで楽しかったのですが、久しぶりに鐘楼にも上がり、偶然発見した考古学博物館でも楽しみました。
    博物館はあるのも知らなかったのです、はは。

    レガータ・ストーリカはやはり観光客の為ではなく、土地の人の楽しみなんだと、この頃になって良く分かって来ました。
    長いこと待ってボートがやって来て、目の前を通り過ぎると戻ってくるのを見れる場所でないと、それにゴールするのも見えませんから、TV中継か、様子を伝える放送を聞いていないと興味が続きませんものね。

    attaccabottoni、ははは、アタッカボトンですね。 いやいや、ベッタさんのみならず、イタリア人はほとんど皆アタッカボトンだと思います。 悪い意味ではなく。
    彼女にとっては求めている最高の人に出会えたのでしょうね。
    2017年09月17日 13:30