この28日の日曜日、友人のジュリアーナ・ミランのお家に
皆でお昼を呼ばれに行って来ました。
わざわざミランという姓を書く、付けて呼ぶ、というのは、
我らの仲間にはジュリアーナ・Giulinaという名のが2人居りまして、
1人はよく名の出るジュリアーナで、彼女の姓はフランツ・Franz。
ちょっとドイツ語圏寄りですが、まぁ、フリウリの出身ですのでね。
他にも顔見知りのジュリアーナが2人いますが、ははは、
ポルトガル旅行の時にはバスの中に4人が揃い・・!!
で、日曜のお昼にジュリアーナの家に着き、直に皆が揃い、
早速に食卓に。
上の写真は、食卓に並んでいたお皿とコップが新しかったからなのと、
ちょうど窓から射しこむ陽がとても感じが良かったので。
さて今日の献立は、と早速覗きこみに行くと、
ポレンタを作る鍋では、ゆっくりと電動のかき回し器がうごいており、
他は何かなぁ~、と遠慮なく蓋をちょっと持ち上げて覗き見るshinkai!
ははは。 ポレンタの奥の鍋はスープがなみなみとで、
あっ、クヌーデルね。 そう。 横の平たい鍋にはラディッキオ。
きゃ、嬉しい!
そして、もう一つ右の鍋には茸、 完璧!!
ミランの家でのポレンタ料理は、こちらにも。
旨いもの、全般はこちらから。
クヌーデル・パンをふやかしたものにチーズやハム類、香草などを混ぜ
団子にしたものを、今日はスープで頂きます。
かなり大きな一玉でしたが、この後もう一玉追加!
このスープがとても美味しかった!!
他には溶かしバターをかけて、という食べ方もありますが、
これだと重く感じる、と皆の声。
新しい可愛いお皿とコップは、彼女の息子さんからのクリスマスの
プレゼントなんだそうで、 マンマが友達を呼ぶときに、
縁の欠けたお皿が無いようにって、優しいぃ!! 良い息子!!
ワインはアリーダからの差し入れで、モンテプルチャーノ・ダブルッツォ種の赤、
スピネッリ・Spinelliというメーカー、美味しかった!
お皿に、ポレンタと茸が乗り、茸が今回はとても美味しかった!!
この茸はこちらでキオディーニ・釘と呼ぶ物で、日本語ではナラタケと。
で、チーズが出て来て、shinkaが小さくしている内に、ははは、
ラディッキオ・トゥレヴィジャーノの煮物も追加され・・。
お皿から湯気が立っているのが見えますかぁ?!
ラディッキオは冬野菜の今が一番おいしい時期で、
先日の皆との会食、子供の絵本展の後にも食べたのをご覧頂いてますが、
彼女はフォルノ・オーブンで焼かずに、平べったい鍋に並べ、上から塩と
オリーヴ・オイルをかけて弱火で5分もかからない、と言ってましたね。
この方法だと、芯まで柔らかく食べられますが、
今頃shinkaiがはまっているのが、ザクザクと大きめに切り、
大きなフライパンでオリーヴオイル、塩をふり、強めの火で炒める方法。
最後ちょっと蓋をして芯まで火が通るようにしますが、
この方が、ラディッキオのほろ苦さ、香りが良く残る様な気がします。
か、お高いトゥレヴィジャーノ種、今回のジュリアーナの使ったのなどは、
やはりオーブンに入れますね。 葉がちょっと焦げたりも美味しいので。
この辺りでお腹いっぱいになっているものの、
皆でプレゼントに持って行ったのが、カルネヴァーレ時期のお菓子、
フリテッレ・揚げ菓子で、中身がクリームとか干し葡萄入りとかあれこれ。
中には、花火が突き刺してあり、
アリーダが火をつけると、何とかなりの高さにまで火花が立ち上がり、
徐々に低くなり、消え。 ホステスのジュリアーナね。
既にカルネヴァーレの季節で、TVでは物凄い混雑のヴェネツィアが
映っていましたが、
我らはお腹いっぱいと言いつつも、違う種類をそれぞれ味見し、
つまりshinkaiなどは4つか5つ食べまして、ははは。
一緒に、ヘルガ持参のフラゴリーノ・Fragolinoという、甘~い白ワインを。
しっかり食べ飲み、少し落ち着いた仲間たち。
奥がエレオノーラで、左がカフェ中のジュリアーナ。
アリーダとヘルガも撮ったのですけど、これは載せたら殺される、という、
ははは、そんな風に撮れたので、今回はパス。
アリーダはかなりの酒豪でして、あれこれ話している内に、
この家で飲むと、必ずジュリアーナがうちの夫が残したワインだ、
グラッパだとか言うけど、いったい何年前に亡くなった?
23年前!! じゃぁ、まだ屋根裏のワインの他に何があるのか、見せて。
で、出て来たこれ、シーヴァス・リーガル!! まだ残っているのですよ!
皆で小さなグラスに頂きまして、ははは、
久し振りに美味しいウイスキーをね。
香りは殆ど無くなっていましたけど、味はしっかり美味しく残っていまして。
12月にアリーダの家に皆でお昼を頂きに行った時、
ははは、しょっちゅう皆でなんだかんだと会食していますねぇ!
アリーダはウィスキーが好きだから、とスコッチのかなりお高い、
名前を聞いた事もないシングル・モルトを一瓶エレオノーラが選び、
持参し味見もしたのですが、
煙の香りがかなり口中に広がる変わった味わいのウィスキーで、
ジュリアーナはウィスキーは好きでない、と言っていたのが、
今回はこのシーヴァスを飲んで、美味しい!と言ってましたものね。
こちらではいつもワインを飲み、それか、生ビールですから、
世の中にはウィスキーというのもあったけ、と思い出しましたです、ははは。
アリーダが、他には何がある?! と、ははは。
で、出て来たのがこの小瓶のコレクション、ラムにグラッパにウィスキーなど。
蓋の開いているのは1瓶だけで、これはやはり手を付けずにね。
左奥に見える底の平べったいのが、やはり今は亡き夫作の
美味しい食後酒グラッパで、
いつも食後の後のカフェに、皆がたっぷりと注いでね。
で、2階のトイレに行った時に、階段の踊り場に見事に咲いていた
シンピジュームを見て撮り、
ちょっと庭を見てこようと外に出て、
ジュリアーナ・ミランはお花が好きで、いつも花で埋まっているのですが、
これはお家の前。
前庭の、蕾をいっぱいつけたシャクナゲ、ですよね?
大きな黄色いバラが一つ咲いていて、芽も出かかっています。
お隣のお家の葡萄畑。
何の枝か、ほらね、うぶげがいっぱいの新芽。
幹がつやつやで、面白い枝ぶりを何の木か、と見ていると、
ジュリアーナが、shinkai何見てる? と出て来て、
これは桜、と。 家を50何年か前に建てた時に元からあった桜の木だと。
ジュリアーナは若い頃スイスに働きに行き、家族が既に行っており
呼ばれたのだそうですが、そこで後の夫と知り合い結婚。
スイスは賃金もイタリアの3倍近かったものの、勿論その分物価も高く、
でも頑張って始末し、こちらに土地を買い家を建てたのだそう。
既に息子さんが52歳だそうですから、家もそれと同じ位なのですね。
イタリア人の出稼ぎというのか、そんな歴史を時々見聞しますが、
今はまた大卒の若い人たちが良い職を求め、外国に出て行きます。
イタリアでは若い、やる気のある頭の良い人たちが国を出て行くことを
頭脳流出、と心配しますが、難しい問題ですね。
桜の芽もちょっと出て、早春の気配のするジュリアーナの庭でした。
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この記事へのコメント
小父さん
それは名前を呼ぶ時、呼びかける方も呼ばれる方も大変でしたね(笑)
>ちょうど窓から射しこむ陽がとても感じが良かったので。
いや、素敵だと思いましたよ。
>電動のかき回し器がうごいており
これテレビや写真でも初めて見ました!
ジャガイモの団子料理にチコリーの変種を栽培品種化高級食材のどちらも初めてです。
ポレンタのリンク先をざっと見ましたが、なかなか手の込んだ料理な気がします。
旨いもの、全般は見切れません(汗)
>縁の欠けたお皿が無いようにって、優しいぃ!! 良い息子!!
拍手、拍手
アリーダさんも人の名ですね(汗)
>お皿から湯気が立っているのが見えますかぁ?!
左上ですね!
>中には、花火が突き刺してあり、
先ほど写真を見て、いったい何だろう?と思っていました(笑)
はっはっはっは、これ火災の心配はないんですか?
カルネヴァーレに負けないように腹12分目くらいまで行きましたか?(笑)
ワインの種類も多いのでしょうね。
>これは載せたら殺される、という、
酔っておられるのかな?(笑)
シーヴァスって見覚えがありますね。
スカックバーに並んでいたのかな?
>アリーダが、他には何がある?! と、ははは。
いやー、楽しそうです。
かなり盛り上がっていますね。
>シンピジュームを見て撮り、
トイレに行く時もカメラを体につけているんですか?
わーい、花で飾ったお店のようですね。
薔薇いいです!
>そこで後の夫と知り合い結婚。
へーっ、といっても隣国なんですね。
>やる気のある頭の良い人たちが国を出て行くことを
なるほど、なるほど。
なんだか日常に触れたみたいで良かったです。
有難うございました。
shinkai
ははは、そうなんですよ、番号を付けようか、とか何とか云いながら、笑いながら過ごしましたっけ。
はい、ポレンタは日本にはないと思うので、かき回し器も無いと思います。 手で混ぜていると結構重くて、長い時間なので大変なのです。
ポレンタ自体はトウモロコシの粉に水を入れ、それをかき回して、という単純料理なのですが、ご飯と同じように味が何にでも合う素朴な物なので、付け合わせの料理がどうにでもなるのですね。
そうです、アリーダ・Alidaも人の名です。 彼女はなかなかはっきり物を言うタイプなので面白いのですよ。
シーヴァス・リーガルはかなりお値段が高い筈ですよ。 今日スーパーで見ましたけど、見つかりませんでした。
いえいえ、蘭が満開だったので、またカメラを持って階段の踊り場に、です。
ジュリアーナの家は庭も広いので、あちこちに花が咲く様にしているのですよ。
はい、イタリアは全体の失業率も高いのですけど、とりわけ若者の職が見つからない事が、大卒でもです、
これが一番の問題だと思います。
こちらこそ、有難うございました!