・ 想い出のアッシジ  長谷部さんの写真で


皆さま、暑中お見舞い申し上げます!

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日本は連日の猛暑が続き、それも40度近い所もあるそうで、
どうぞご自愛くださいますよう、お見舞い申し上げます。

***

先月リグーリア州はチンクエテッレの美しい写真を提供して下さった
長谷部さんにお願いし、この度はアッシジの写真を。

彼女は既に4回ほどもアッシジに出かけられ、春のお祭りの
カレンディマッジョも2回ご覧になったほどにアッシジがお気に入りで、
快く写真を送って頂きましたので、
書いて下さった想い出と共に、季節関係なしに、shinkaiが
写真の並び順を構成しましたので、ご了承願います。

アッシジと聞き最初に思い浮かべるのはやはり、スバシオ山の山腹に
細長く広がる町の西端にある、白く美しいサン・フランチェスコ聖堂。

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イタリアの守護聖人でもある聖フランチェスコ(1182-1226)を祀った
聖堂で、フランチェスコは没2年後に列聖され、即この聖堂の建設が
始まり、約25年という短い期間で完成したもの。

当時の民衆、フランチェスコ会派、そして教皇庁を含めての熱気が、
7世紀を経た今も伝わり、イタリアのみならず世界各国からの
参拝者が後を絶ちません。

フランチェスコ聖堂についてはこちらに その1
https://italiashio.exblog.jp/21867590/

アッシジ全体のご案内はこちらに
http://www.italiashiho.site/article/451267477.html




こちらは町の東端にあるサンタ・キアーラ聖堂。 フランチェスコが
説法を初めて後の早い内に彼の元に駆け付け出家し、
女子の為の修道会を設立したキアーラ(1193-1253)を祀ります。

この写真は山上の要塞・ロッカからの物ですが、

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こちらは聖堂前の広場から下って来た所からの眺めで、
町の石の特徴である白とピンク色の石を使っての縞模様で、
大変清楚な印象を与えます。

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サンタ・キアーラ聖堂から南に2km程オリーヴ畑の中の道を行くと、
フランチェスコがお告げの声を聴き修復したという、サン・ダミアーノ教会
がありますが、長谷部さんはこの道がとても気に入った様子で、
道とオリーヴ畑の写真が何枚も届きました。

これは9月に行かれた時の物で、この秋は寒かったらしいのですが、
既に黄葉が始まっていたと驚き、いつもこんなに黄葉が早いのかと。

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そうですね、イタリアと日本との季節はほとんど同じですが、緯度が
高く、温暖な地中海に面しているのとでほんの少し違いがある様で。

夏が長い時もありますが、大体9月の末には既にダウンを着ますし、
ですが日中は脱ぎ気をして調節という感じで、
そうですね、9月の末となると黄ばむ葉を見ますね。




道の東側はこんな風に下り、風景が広がりますが、
羊の群れがいた!と嬉しく興奮したそうで、確かに白いのが、はは。

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そうですよね、日本だと羊の群れを見る事など無いですものね。




道の脇に咲き乱れるポピーの花。

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そう、道の脇、畑の脇に赤いポピーの花が咲き乱れ、時に畑全体が
赤くなっているのもたくさん見かけます。




午後にこの道を下ると、射しこむ西日に木の葉が煌き、とても美しく、
テンションが上がったと。 分かりますねぇ、あの雰囲気!

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ここはもう既に、サン・ダミアーノの建物の塀沿いで、

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サン・ダミアーノ教会前に到着。
右側正面の壁に、以前の建物の跡が窺えますが、これが
フランチェスコと弟子たちが修復した当時の物でしょうか?

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その後ここにキアーラとその姉、そして徐々に集まって来た尼僧たちが
住み、クラウズーラと呼ぶ、生涯引きこもりの修道院生活の会を作り、
キアーラはここに60歳で亡くなるまでを過ごします。




背後に続く修道院の回廊部分で、素朴質素な建物ではありますが、
長い年月の間にかなり大きな建物になっていて、

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内部のフレスコ画、聖母子像と右は聖フランチェスコと思いますが、
左はどなた、彼をずっと援助したグイド枢機卿かな?

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受胎告知の天使、百合の花の白が美しい。

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右が聖フランチェスコ、左が聖女キアーラ。

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フランチェスコが亡くなった時、挨拶の為に彼の遺骸をキアーラの元迄
葬列が運んだのだそうで、それを読んだ時彼らの長い宗教生活を思い、
ちょっとジンと来ましたっけ。




アッシジの町から東に山道を4㎞程、海抜791mの高さに「カルチェリ」、
フランチェスコとその弟子たちが祈りと瞑想の為に引きこもったという、が
あり、長谷部さんは歩いて行かれたそうで、

この角度からの写真は初めて見ましたが、素晴らしいでしょう?!
苔むす屋根瓦も、周囲の緑も、如何にも瞑想の場所の様子で美しい。


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「カルチェリ」とは監獄の事で、本当は「カルチェリの隠者」と呼び、
自然の洞窟が幾つもあるここは、初期のキリスト教の隠者達も
通った場所なのだそうで、



現在見るこの大きな建築物は1400年以降に増築されたものだそうで、
フランチェスコたちが祈りを捧げた小さな礼拝堂なども含まれていると。

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中世からの面影のままを保つ美しいアッシジの落ち着いた町の佇まいは、
平地に広がる美しい田園風景と共に、上から見ると素晴らしいパノラマ。

これは要塞から眺めるフランチェスコ聖堂で、

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これは町の上の通り、メタスタージオ通り辺りからかな。
南に向けて、ずっと緑の野が広がります。

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町のドゥオーモ、サン・ルフィーノ前から見上げる要塞・ロッカ。

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shinkaiが初めてアッシジに行った30年以上前の要塞は、
半ば遺跡の様で、上から覗くと薄暗い床などが見えましたが、現在は
すっかり修復され、内部見学もしっかり出来ます。




町の中の壁のあちこちに、フランチェスコとキアーラ関係のフレスコ画や、
フランチェスコ関連の逸話が幾つも描かれていますが、

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下の狼に説教する逸話は、グッビオではなかったかなぁ、ははは。
アッシジではやはり、小鳥にお説教する図にして頂きませんとねぇ。




春に行かれた時の写真には、やはり花鉢の美しいのがあり、
右上の白い花のアーチはジャスミンと思いますが、

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薔薇の見事なのもあり。

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西日の美しい、これはきっとコムーネ広場からの下り道でしょうね。

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これはサイトから拝借の、も少し西のサン・フランチェスコ通りにある
ロッジャ・デイ・マエストゥリ・コマチーニ。

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壁に建設用のコンパスや、犬、ライオンの彫りも残る13世紀の物で、
ロンバルディーアのコモ湖周辺の建築の棟梁たちが、フランチェスコ聖堂の
建設に関わるのにやって来て、ここに滞在していたというもの。




現在は1階が宝石やアクセサリーの店になっていて、2階部分が宿で、
ここに長谷部さんが泊まられたというので、写真を是非、とお願いし
届きまして、

キッチンへの扉。

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そして部屋全体。調度も素晴らしく、ゆったりの素敵な部屋ですねぇ!

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はい、shinkaiには眺めるだけのお宿、ははは。




そろそろ夕暮れの陽の色となり、

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サント・ステーファノ教会の辺り、小さな鐘楼が可愛い素敵な場所。

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サン・フランチェスコ聖堂にも陽が灯ります。

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右下に兵隊の検問所が見えますが、テロ対策で、
shinkaiが2015年に行った時から見かけます。
とはいえ1人づつの検問がある訳でなく、駐在しているだけで、
これは下の広場でも、門の近くに。




もっと暮れて、空の色が美しく見える頃。 上の広場脇からと、

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これは下の広場から、回廊の明かりも灯り。

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想い出に残るアッシジのご案内はこれで終わりですが、
最後は、おまけにと付けて下さった、サント・ステーファノ教会近くの
塀の上の猫ちゃん。 

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ちゃんとご挨拶してくれてますね、 また来てねぇ!!


長谷部さんの写真によるアッシジ、如何でしたか?
shinkaiの写真とはまた別の趣で、ご案内もまたちょっと違ったかも。

でも、アッシジはいつも素晴らしい! 風景も、残る想い出もね。

この夏には北イタリアにお出かけとの事で、また写真を、と
お願いしていますので、別の土地のご案内もお楽しみに!


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いつもブログご訪問、有難うございます!

日本の暑さは大変なようですが、こちらは定期的に雨や嵐が来て、
日中の外は暑いものの、我が家はまだまだ涼しく過ごしています。

が、昨夕これを半分以上書いた所で、家の方はまだ全然雨も雷も
無く、少し薄暗くなって来たなぁ位だったのが、

突然プシュッという音と共にPCが消え、電気も時計も止まり、
有難い事に暫くして電気は戻りましたが、
あ~あ、書いていたブログの記事が全部消え・・!!

そうなんですよねぇ、ブロッコ・ノートを使っているのが、
これは自動で記録してくれないのですよねぇ。

何度か痛い思いをしているのにもかかわらず、ついついその都度の
記録クリックを怠り、今回は半分以上も書いた所で・・、ああ~ん。

その内に雷が鳴り雨も降りだし、一度雷にPCをやられた経験から
全部消し、早めの夕ご飯、お風呂と済ませると、もうダメで、ははは。

今朝早めに起きたもののまた雨と雷で、一時はどうなるかと思いましたが、
昨日のうちに調べ物も済んでいるので、ネットに接続せずにOKで、
お陰様で何とか仕上げることが出来、ここに、はい。

皆さまも、雷の時のPC使用には充分お気をつけ下さいねぇ。

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色鉛筆+水彩画ブログには、
霧の朝 描き始めと、 ドロミーティ点景 セルジョの写真で を  
アップしています。    
見てやってくださ~い!    
http://italiashinkai.seesaa.net/

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