・ ムチリアーニ ・ シエナのクレーター、春5月の眺めを

漸くに昨年春に出かけて来たトスカーナはシエナのクレーターの様子を
纏めましたので、ご覧下さい。

ムチリアーニ・Muciglianiというのは、シエナのクレーターの真ん中にある
小さな集落で、アシャーノ・Ascianoのコムーネに含まれます。

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この蛇行する道の奥に見える村がどこにあるのか、雪景色をサイトで見て以来
ずっと探していたのが位置が分かり、宿もすぐ傍にお安いのが見つかったので出かけ、
2泊した、という訳でした。



地図をどうぞ。 まずはシエナの位置が分かる地図からで、赤い印の付いた所が
ムチリアーニで、シエナから南東に位置するアルビア・Arbiaからアシャーノ・Asciano迄
下る白い線が県道438号で、この線がシエナのクレーターの中を走り、

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アシャーノから一路南に下って行くとオルチャの谷で、当ブログ、記録庫の方で
何度かご案内したご存知の地名が並びます。

県道438号の様子は
トスカーナ・シエナのクレーターの麦秋と、 アシャーノの町
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461452913.html

逆にアシャーノから裏道・地道を通った時の様子は
春5月 シエナのクレーターの道を行く その1
http://www.italiashiho.site/article/451140915.html 

春5月 シエナのクレーターの道を行く その2
http://www.italiashiho.site/article/451141527.html 
  

新しいご案内で
シエナ点描  小路と、黄昏どき
http://www.italiashiho.site/archives/20180626-1.html

糸杉の道 2本 ・ シエナのクレーター と オルチャの谷と
http://www.italiashiho.site/archives/20180726-1.html

記録庫の、オルチャの谷一帯についてはこちらからどうぞ



Muciglianiと赤い印が付いた場所は畑、いや雑木林の真ん中で、はは、
集落は右上に囲った辺りに、全部で20軒程もありましょうか、で、

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見え難いですが、細い白い道が湾曲し蛇行しながら西に続き、カステッロ・ディ・レオニーナ・
Casrello di Leoninaという集落、県道438号から入った所にある村に連絡します。

地図右下に見えるCasa Vacanze B&B Santa Caterina・サンタ・カテリーナという
B&Bがたまたまこの辺りで宿を探していた時に見つかり、これ幸いと決めたのでしたが、
値段も安く、台所、トイレ、寝室と3部屋に分かれた作りでしたので、またご案内を。

カステッロ・ディ・レオニーナについては、どこかで取り上げたのが紛れて分からずで、
ちょこっとの様子はこちらで。
トスカーナは麦秋の色、 刈り入れの季節
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/460855556.html



なぜこの辺りに執着したか、と言いますと、これです、衛星地図をどうぞ。

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シエナのクレーターと呼ばれるほどに、この一帯の地形は波打ち、南のオルチャの谷よりも
もっと激しい様相を見せてくれるので、昨年の春はもう一ヶ所、ここよりも少し南の宿で2泊し、
距離にしたらそう離れてもいないのですが、こことで計4泊したのでした。

結論から言いますと、大変満足した部分と、少し不満な部分がありましたが、
少し不満というのは、地図では分からない道の高さの問題で、
衛星地図で見えた道の南部分は、道脇が高くなっているので、起伏が見える場所が
少なかった事で、これはもう現地に行って見ない事には分かりませんよね。



これは、ムチリアーニへの道を辿り始めて振り返って見た、宿のサンタ・カテリーナで、
古い2,300前からの大きな農家を完全に改修したものだそうで。

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集落への蛇行する道を行きつつ、この奇怪にうねり、盛り上がる台地を!

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手前が少し白く煙っているのは、はは、車が通り、白い煙を巻き上げたのが残っており、
はぁ、まさにストラーダ・ビアンカ・白い道で!



集落の中を通り過ぎも出来、また外側の村の下を通る道とも村の外れで合流し、
少し行った外れの空き地に駐車し、歩いてカステッロ・ディ・レオニーナに向かいます。

北側に広がる、土地のうねりの襞の重なり、緑の色も違うのですね。

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道は好き勝手に、と言いたいほど上がり下がりをしながら、蛇行して続きます。

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遥かに見えるシエナの街、マンジャの塔と、ドゥオーモの鐘楼が目印で、

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望遠で撮って、トリミングするとこんな様子。 大きく長く、やはり素敵な街!



見えていた木が、徐々に近くなり。

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この辺りは麦畑ではなく、何かマメ科かな、と思う植物が耕作されており、



この木のすぐ傍でパトロールの車が通りかかり、余りにも狭い道で道脇に飛び上がると、
ちゃんと挨拶されて行きましたっけ。

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この日出かけたのは午後で、北に広がる谷に雲の影が映ります。 
見える木、こちらは糸杉で、この2本が目印の友。

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ムチリアーニの村を振り返り。

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こちらも北側の谷で、雲の動きで谷のうねりの様子が大きく変わります。
奥は麦畑で、手前はマメ科の植物で、畑のトラクターの跡が違うのですよね。

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少し歩くと方向が変わり、こちらには小さな池もあり、

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雲の動きで変わる麦畑の様子が、本当に美しく!

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カステッロ・ディ・レオニーナの集落を出はずれた所にある、記念のモニュメントみたいな
石像が少し先に見えて来て、

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これは別の日に、カステッロ・ディ・レオニーナの側から道を辿って行った時の物で、
大きな四角い形と、椅子の様にも見える長方形で、

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隙間から覗いてみたり。 左端にムチリアーニが見えます。

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最初は何か特別な意味があるのかと思ったのですが、Sito Transitorio・
一時的な場所とか、臨時のとか、通り過ぎる場所、とかいう様な訳しにくい言葉で、
shinkaiにはようわかりませんで・・。

サイトではカップルで、団体で訪問している写真があったですが、鈍い私めには・・。
で、再びこの場所に行く魅力も感じずで、大体の所から戻ります。



戻り道で、ムチリアーノからと思えるカップルに出会い、

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彼女は喋りづめで、すれ違う時も挨拶をせずでしたが、彼の方はサルヴェ!と挨拶を。
そう、イタ女は時にこういうのがいるのですよねぇ。 子供じゃないのにね。



上の写真でもお分かりの様にかなりの勾配の道が続き、月が出ているのが見えますか?

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時に窪みには水たまりがあるかと思うと、乾くとこんな感じにひび割れて、
トンボ君、この場所になにが望みだったんだろ?

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陽が傾き始めていて、影が少し色濃く長くなり、

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洩れこぼれる光に輝く畑と、濃い影に沈むカステッロ・ディ・レオニーナの村外れ。

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村から宿への戻り道に見る、谷の向こう側。 ここを撮るには少し時間が早く。

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こちらは翌日朝、ムチリアーニの村まで行った時の物で、

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村入り口に見える、奇怪なうねり。

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置き残された農機具の一部かな。

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赤く見えるのは、ポピーの花。

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トラクターで、遊んだかの様な痕。

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前日車で一度通った村の中を通ります。 村落には余り魅力を感じずで、写真なし。

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ポニーに跨った女の子を連れ、マンマが教会の前を通り過ぎて行き、

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これは教会の扉に貼ってあったお知らせで、

サン・フロリアーノ・ア・ヴェスコーナ教会
5月16日 水曜日  教会名聖人の年季祭  19時の晩祷
続いて、地域の皆との夕食  分け合って食べれる美味しい物を持参して下さい

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って。 良いですねぇ、昔ながらの、まさに田舎の神社祭りと同じですね。



ポニーの親子、いや、ポニーと母娘が村落を一巡りして戻って来たのに出会い、
写真を撮らしてもらいましたが、

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娘とポニーはカメラを見てくれているのですが、マンマは2枚とも目をそらしたまま・・。



緑をバックに、アザミの花を最後に。

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