・ シエナのクレーターの道を歩く ・ ポデーレ・カザルチッチャの宿から

先回はやはりシエナのクレーターにある村落と、その近くを歩いた様子
ご覧頂きましたが、今回もやはりその近くの、南に下った宿の周辺を歩いた様子を。

これはアシャーノから県道438号線を辿り、宿に向かう時の物で、
波打つ丘にクレーターの陥没が見えます。

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が、こうして見ると、ああ、落ち込んでいるなぁ、という程の感想なのですが、
今回の宿の近くで見たクレーターは凄かった!のでした。 その様子を後程。



地図をどうぞ。 先回の村落ムチリアーニの位置は赤い菱形を付けた所で、
泊まった宿は、その南すぐに見えるB&Bサンタ・カテリーナでしたが、

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そこから県道428号線をアシャーノに向かい少し下ったカーブの所、道に標識が
フォンタネッレ・Fontanelleと出ている所から入り込み、突き当りの場所にある
ポデーレ・カザルチッチャ・Podere Casalcicciaというのが、2泊した宿。

赤線で囲ったモンテ・サンテ・マリーア・Monte Sante marie、トッレ・ア・カステッロ・
Torre a Castelloを連絡する白い細い道は、アシャーノからの裏道、地道で、
ここは既に2度ほど、今回も2度通った良く知っている道で、
今回のこの宿からの道も繋がる事を地図で見て知り、では歩いてみようと思ったのでした。



衛星地図をどうぞ。 左から入りカーヴして外れるのが県道438号で、一番左の赤い印が
宿への入り道で、北から来ると下り坂でカーヴするので標識を見落としやすいのですが、

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アシャーノの方から来ると良く見えるFontanelle・フォンタネッレという標識があり、
細いガタゴト道を入って行くと、右に農家、真ん中の赤い印、があり、
宿はその奥。

右下に見える赤点で合流するのが、アシャーノからの道で、宿から西の農家の所から
入り込んでずっと歩ける、と思ったのですね。いや、最初は車で行ける、とね。
まぁ、地図で見るとこうでして、高低差、道の状態はshinkaiには想定外で・・!



で、途中の農家までは民家もあり、羊たちも草を食み、適当な傾斜地で、はい。
道は凸凹ガタガタでしたけど、乾いていましたしね。

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で、農家を過ぎ、少し行った途端に見えたこれ! 写真で見る、感じる傾斜よりも
もっときつく、わっ、キャ、あれなの?! という、ははは。

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宿の女主人から同日の午前中にメッセージが入り、午後何時ごろに到着するか、
出かける用が出来たので、出来たら2時頃までに、というのにOKしているので、
とにかく、到着しない事にはね、ははは。

大きな鉄柵があり、前に泊まると大きなワン君が2匹出て来て吠え、Telすると、
あ、犬も吠えている、到着ね、と出て来てくれ、3棟ほどある一番奥の宿部分に。

広い部屋で、大きな農家を改装して幾つかの部屋に、という様子で、台所も使え、と
いう様子でしたので、またご案内を。



こちらは宿の裏庭から見た、歩こうと思っていた道で、向かい側の丘の上を通ります。

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こちら右から左上に延びる道はアシャーノからの裏道で、この道の右上で合流する筈で、

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道脇に見える中程の農家、廃墟ですが、この少し上側で道が合流します。

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この道も緩やかな傾斜に見えますが、通った時は砂利道にずずっと行きそうな程の傾斜で、
写真を撮るにも、車から出ずに撮った記憶が生々しい・・、ははは。



お天気がどんどん良くなって行きましたが、雲の往来が激しく、時に曇り空の様に。
宿から東を見ての、谷底当たりの様子。

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宿の主人から、車でない方が良いと聞き、では歩こうと、一旦休んだ後出かけます。

道の途中にある農家で、ほらね、傾斜道の様子が分かるでしょう?!

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大きな古い農家で、3棟ほどあり、男性がちらっと見えた位で、他の人気なし。
家族が住んでいる様な気配もなく、農具が家の周囲にあるのみで。

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猫ちゃんが家の前に出ていましたが、これ以上近寄ると逃げる気配。
外の世界とは接触なしに住み、生きている家、猫なの?

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この農家の角で曲がり、南に道を下りますが、この道が凄かった!
宿の主人が車でない方が良いと言ったのは、雨の後で道が泥で酷いだろうから、と
いう事でしたが、この荒れくれの、雨水の通り道が深くえぐれた急坂を見て、
車で来ずに良かったぁ!と。

歩いてもずずっと滑りそうな道を気を付けて下りますが、

前に見える谷はずっと下で、転んだら谷の下まで一直線、という感じだったのですよぉ!

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写真はちょうど太陽が隠れていた間だったのですが、



下っていく内に光が戻り、大地のうねりが姿を見せ、

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黄色い花が咲き誇るのも、明るく撮れ、

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いよいよ宿と平行に進む道に入り込みますが、こんな様子で、道も狭く。

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谷の向こう側の宿がこんな風に見え、手前にクレーターの落ち込み部分も。

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これが道角にある農家を下から。

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雲が動き、光の当たる位置も動きます。

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本当に不思議な程に、隣同士の緑色が違うのですよね。

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これが雨水が流れ、抉られている深い溝。 こんな風に場所が高く既に乾いている
場所は良いのですけど、道全体が泥になり、まだ濡れている場所もあり、

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この足跡は野兎かも、というのは、道の先からこちらを見ているのを一匹見ましたから。

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これは犬と。で、ほら、この辺りの泥はまだ乾いておらず、流れた後も見えますね。

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こんな泥溜りが何か所かあり、脇に逸れようもなく歩き、3度ずるっと滑り、
あわや尻もちを、でした。 そう、厳重注意して歩いていてもね。 
とっさに草を掴み、尻もちは免れましたけど、本当に転ぶんだなぁ、と納得でした。



クレーターの横を通り、なんとなぁ、凄い物だなぁと感心! 

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クレーターはトスカーナではあちこちで見ますが、本当に近く迄行った事が無いのですね。 
つまり、クレーターのすぐ脇迄畑が広がり耕されているので、近づけない、
という事でもありますが。

木が見えますが、あの丘の上を宿への道が通り、歩いて通って来たのですが、
柵があり入り込めない様になっていますし、谷の傾斜部、というか崖の上から眺める
と同じで、見えない、いう説明でお分かり頂けるかと。



道はこんな風に続き、

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遠くを電車が通る音がし、確かに車両が。 アシャーノからの電車ですね。

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道より高い麦畑の横も通り。

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あれが丘の上の宿。 なんとも凄い所に家があるものだ、と感心して眺め!
手前の丘の傾斜、でこぼこにも、整然とトラクターの跡が見え、耕されているのです。

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東に流れる、丘の裾野。

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小さな溜り池があり、2つのポッコリに陽が当たり。

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陽が動くにつれ、裾野も光ります。

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アシャーノからの裏道にある、農家の廃墟も見え、道の合流地点も近くなり、

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少し傾いだ陽の光に、東側の谷が輝き始め、

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宿を出る時に、大体1時間進んだら、それで戻ってこようと考えていたので、
ちょうど1時間少し過ぎた所で、道の合流もすぐ、と分かった時点で引き返し始めます。

戻り道で見えて来る、クレーターの姿と谷の底。 宿から農家への道も見えて来て。

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凄いでしょう?!  今回初めてクレーターに直面した思いで、少し畏怖感さえも。
それに何と、あのすぐ脇すれすれまでトラクターが通り、耕して麦畑なのですよ!!



農家の丘のすぐ下まで戻ってきた所で、西の谷にも傾いた陽が射しこみ、
迫力ある大地のうねりを見せて貰えました。

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