先回ウンブリアの町の落穂ひろい、行ったままご案内が抜けていた、はは、
平地にあり、紀元前からの歴史を持つべヴァーニャ・Bevagna、
ローマ期の遺物がいっぱい残っている町をご案内したのに続き、
平地にあり、紀元前からの歴史を持つべヴァーニャ・Bevagna、
ローマ期の遺物がいっぱい残っている町をご案内したのに続き、
今回はべヴァーニャからも近いモンテファルコ・Montefalcoのご案内を。
春4月初旬、緑あふれる道を行きますが、まだこの辺りは平地で、


モンテファルコはどこにあるか、地図をどうぞ。
べヴァーニャからは8km足らず、車だと10分と出ましたが、
電車ではフォリーニョ・Folignoの駅が近く、バス連絡があるそうで、
車で12km程、15分の距離。

で、モンテファルコはご覧の様に、海抜472mの小高い丘の上に位置し、
「ウンブリアの露台、テラス」とも呼ばれるそうで、人口は5500人程。

急に山道に差し掛かり、こんな感じで上ります!

町の下に大きな駐車場があり、そこから歩いて町の入り口の門、
これは「サンタゴスティーノの門・Porta Sant'Agostino」と呼ばれる、
そうですね、一番勇壮な、綺麗に残っている門。

今回もあれこれサイトから写真拝借していますが、ブログ名の
入ったのがshinkaiの撮ったものです。
入ったのがshinkaiの撮ったものです。
町の地図をどうぞ。
細長く大体5角形に東西に延び、この町の設計はローマ期の造りに、
中世が混じったものだそうで、ここも周囲を綺麗に城壁が取り囲んで
いるのがしっかり残っています。
細長く大体5角形に東西に延び、この町の設計はローマ期の造りに、
中世が混じったものだそうで、ここも周囲を綺麗に城壁が取り囲んで
いるのがしっかり残っています。

左の番号2にサンタゴスティーノの門があり、そこを抜けて右の中心広場
10の「コムーネ広場・Piazza del Comune」に向かいますが、
10の「コムーネ広場・Piazza del Comune」に向かいますが、
この道が結構な坂道で、つまり中心広場が一番高い位置にあり、
そこから放射線状に各地への道が広がっているという訳で、
古代から戦略上大変重要な位置にあったという歴史を持ちます。
つまりべヴァーニャと同じ変遷をたどっている訳で、ローマ、ロンゴバルド、
教皇領、フォリーニョ、スポレートと様々に領主が変わり、
12世紀には神聖ローマ帝国皇帝のフェデリコ2世もここに滞在で、
教皇領、フォリーニョ、スポレートと様々に領主が変わり、
12世紀には神聖ローマ帝国皇帝のフェデリコ2世もここに滞在で、
町の名のモンテファルコは、フェデリコ2世が大変に愛した「鷹狩り」に
敬意を表し、ファルコ・鷹、の名が入っているのだそうで。
敬意を表し、ファルコ・鷹、の名が入っているのだそうで。
先回分家ブログに中世の5月の図柄を載せたのでしたが、たくさんの時祷書の
カレンダーの5月には「鷹狩り」の図があり、
フェデリコ2世自身も「鳥と狩猟のスキル・De arte venandi cum avibus」
を現し、大いに人気があったそうで。
で、サンタゴスティーノの門から一直線に坂道を上りますが、
坂道中程左手にあるのが、サンタゴスティーノ教会。
正面上に薔薇窓があり、正面扉はゴシック様式の細身の尖塔アーチ。

13世紀後半になり建設に取り掛かり、14世紀に右側に側廊に
当たる部分、15世紀半ばに左側に礼拝堂などの建設が。
当たる部分、15世紀半ばに左側に礼拝堂などの建設が。
が1978年にアゴスティーノ派はモンテファルコの町から完全に
離れたという事で、教会運営はどの様になっているのか、と。
離れたという事で、教会運営はどの様になっているのか、と。
内部はこんな感じで、左右に礼拝堂や、ニッキ・壁龕が並びます。

内陣前の上部の壁の壁画、この部分は何と呼ぶのでしたっけ、

右にキリスト生誕図、

左に受胎告知場面が。

左側の壁の様子と、

壁の中程に見えるニッキの、聖母子と2聖人。

14世紀の壁画で、アンブロージョ・ロレンツェッティ、ベノッツォ・ゴッツォーリの
絵があるというのですがどれか分からず。
絵があるというのですがどれか分からず。
この町に行った時は未だ自分でもなにもよく分かっておらずで、はぁ。
ベノッツォ・ゴッツォーリの絵は次回のn.2でご覧になる、
博物館に素晴らしいのが。
博物館に素晴らしいのが。
拷問で乳房を切り取られ殉教したという、シチーリアの聖アガタ・Agata.

他に「幸いな巡礼」と呼ばれる、この町に辿り着いて亡くなったという、
スペインからの巡礼のミイラもあるそうですが・・、 見たいっすか?
教会を出て坂道を上って行くと中心広場に出て、13世紀の現市役所・
Palazzo Comunale、正面1階に6つのアーチを持つロッジャを持ち、
Palazzo Comunale、正面1階に6つのアーチを持つロッジャを持ち、

このロッジャで、パスクワの翌日、パスクエッタの日に「チュッチェッタのゲーム・
Gioco de La Ciuccetta」というお祭りがあるそう。
Gioco de La Ciuccetta」というお祭りがあるそう。
ここで売っている新鮮な卵を買い、ぶつけ合いっこをして、最後まで残った、
つまり1番殻の硬い卵(の持ち主)が勝つというお遊びだそう!
正面に向かって右に開いているのが、下のサンタゴスティーノ門から
上って来た道で、
上って来た道で、
こんな風に市役所前は丸い広場になっていて、

この写真を撮っている位置の背後に、下り坂の道が開け、
少し行った先にサン・フランチェスコ教会博物館があり、
ここにベノッツォ・ゴッツォーリの素晴らしい壁画があります。
ここにベノッツォ・ゴッツォーリの素晴らしい壁画があります。
これは市役所前広場で、たまたま見つけた、何だろ、水道栓かな、の
「モンテファルコ」の図柄、可愛くて、素敵でしょう?!

広場の、市役所に向かい合う外のテーブルでお昼を食べましたが、
復活祭が近かったか、済んですぐだったか、その時に食べるという
パンが出て来ましたっけ。
復活祭が近かったか、済んですぐだったか、その時に食べるという
パンが出て来ましたっけ。
広場から放射状に広がる小路に入り込み、如何にも古い建物類や、
両側の建物を支えるアーチ、佇まいを楽しんで写し、
両側の建物を支えるアーチ、佇まいを楽しんで写し、





町を取り囲む城壁の外に出て見ました。
これは多分サン・バルトローメオ教会・San Bartolomeoの
はみ出している姿で
はみ出している姿で

脚元に、なだらかにぎっしりオリーヴ畑が広がり、

モンテファルコの町の高さが良く分かるでしょう?!
大きくカーヴを切りながら続く、ウンブリアの道。

ちょっと城壁に添って歩き、位置を変えると、オリーヴ畑がずっと続き、



白い花を咲かせる木も混じっていて、春たけなわ!
道脇にはこんな青紫の野草も。 産毛が春の日に輝きます。

そう、この年は春が早く、復活祭はアッシジで迎えたのを想い出しました。
運転免許を12月の末に取り、3月末から1人で運転しウンブリアに
出かけ、ははは、初日に寄ったのは、
出かけ、ははは、初日に寄ったのは、
民衆伝統博物館 ・ チッタ・ディ・カステッロ ・ Città di Castello
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462901367.html
アッシジ、ウンブリアのご案内はこちらから
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/460871638.html
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この記事へのコメント
シニョレッリ
モンテファルコは素晴らしい町で、特にMuseo Civicoが印象に残ります。
教会の構造の名称ですが、NavataとPresbiterio、またはTransettoの境の、モザイクやフレスコ画がある壁は、通常Arco trionfaleと呼ばれてます。日本語に訳すと凱旋門になってしまいますが、教会の構造の場合でも凱旋門なんです。
shinkai
そう、そうでした、あの壁はアルコ・トゥリオンファーレと呼ぶのでした。 いつも有難うございます!
クレモナの聖堂で、あの装飾が物凄い聖堂のご案内で調べていて、そう呼ぶのだと知ったのでした。
それにあそこにはポルデノーネの絵があるのですよね、ちょっと驚きましたっけ。
はい、モンテファルコのあの博物館のベノッツォ・ゴッツォーリの壁画は素晴らしいですよね?!
色は抑え気味ですが、素晴らしい調和の絵だったのを覚えています。
モンテファルコには素晴らしいワインがあるそうですが、ご賞味されましたか?