今日は古き、旧き、2000年前のヴェローナにご案内を!
しかも単に「ローマ期のヴェローナ」の遺跡のみならず、中世も顔を出す、
そう、タイム・マシーンの旅にも似て、ヴェローナの街が辿った歴史の変遷が
ヴェローナの地下に層をなす、かってのヴェローナを辿る、
ちょっと異質な「地下の旅」にご案内致しますね。
この記事を見つけたのは先回のヴァルポリチェッラの葡萄畑の下に眠る
ローマ期の住宅跡のモザイク記事について検索していた時で、
ローマ期の住宅跡のモザイク記事について検索していた時で、
まぁ、イタリアのあちこちからローマ期の遺跡のあれこれが見つかりますし、
ローマ期のモザイクの凄いのもあれこれ見物していますが、
n.1 リミニ ・ モザイクの魅惑と、外科医の住居
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/468933292.html
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/468933292.html
今回のこれは、中世のあれこれがとても良く残っているヴェローナの街の
地下に層をなしている、まさに中世と隣り合っているという事実に、
shinkaiもとてもロマンも感じ、皆さんにもご案内を、と。
地下に層をなしている、まさに中世と隣り合っているという事実に、
shinkaiもとてもロマンも感じ、皆さんにもご案内を、と。
で、上の「ヴェローナ・ロマーナ」の図ですが、今の旧市街に、ぴょこんと
アディジェ河に飛び出した位置にローマ期の街があり、
アディジェ河に飛び出した位置にローマ期の街があり、
城壁に囲まれた町に入る右に見える門が今も残る「ボルサーリの門・
Porta Borsari」で、 ボルサーリ、つまり税徴収の門だった訳ですね。
Porta Borsari」で、 ボルサーリ、つまり税徴収の門だった訳ですね。
で、城壁の外にある大きな丸いのが、ご存知、野外闘技場アレーナ・Arena.
夏のオペラから、ロック・コンサート、冬はスケート場にも変身しつつ、
2000年を経て未だに大健在の、恐るべき「ヴェローナ・ロマーナ!」
2000年を経て未だに大健在の、恐るべき「ヴェローナ・ロマーナ!」
「ローマ期のヴェローナ」にロマンを感じる方は多いと見え、今の街の地図に
ローマ期の地図を重ねて見せてくれる、奇特な方も居られ、感謝感謝!
赤い線がローマ期の地図で、当時と比べ地勢が少し変わっていて、
上に飛び出している部分が少し現在よりもへずられ、その分川向こうの
テアトロ・ロマーノの姿、現在がせせこましい姿になっている理由も分かりますね。
上に飛び出している部分が少し現在よりもへずられ、その分川向こうの
テアトロ・ロマーノの姿、現在がせせこましい姿になっている理由も分かりますね。
そして右側が現在はかなり削られていて、アディジェ河が外に膨らみ、
中の島もあった事が分かります。
中の島もあった事が分かります。
真ん中にピンクで囲まれているのが、現在のピアッツァ・エルベ・Piazza Erbe、
ローマ期には政治経済の中心となるフォーロ・foroがあった場所で、
現在のちょうど倍の広さだったのですね。
ローマ期には政治経済の中心となるフォーロ・foroがあった場所で、
現在のちょうど倍の広さだったのですね。
こちらが現在の姿のピアッツァ・エルベで、右側の建物はローマ期の物の上にか、
中世の姿が残ったもので、左側は中世に建てられたものですね。
で、この下にローマ期の遺跡の凄いのが眠っていた、という訳です。
で、shinkaiも釣られ、ははは、簡単に分かる様に線を引いて見たのがこれで、
緑の街の中程を西から東に抜ける緑の線が一番主要な通りで、
アディジェ河を渡る橋が当時あったのが分かり、
北側でアディジェ河を、ポンテ・ピエトロ・Ponte Pietro、紀元前1世紀、
で渡り北に向かうのが、先回ご案内のクラウディア・アウグスト街道ですね。
で渡り北に向かうのが、先回ご案内のクラウディア・アウグスト街道ですね。
青い線で訂正したアディジェ河岸に楕円を造ったのが、ここにチルコ・circo、
競馬場、映画「ベン・ハー」みたいに戦車競走もしたのかも!、があったのも知り、
競馬場、映画「ベン・ハー」みたいに戦車競走もしたのかも!、があったのも知り、
そこから斜め左上、黄土色のトラットリーアの印の上辺りに現在ドゥオーモが
あるのですが、ここには大きなテルメ・浴場があったのも知りました!
そう言えば、ドゥオーモ見学の時、何か施設跡の説明があったっけ、と、はは。
アディジェ河に囲まれていない街の南側に城壁があり、赤色、フォーロから
来る道が城壁を抜ける場所に、このポルタ・レオーニ門・Porta Leoni。
フォーロからの道は「ジュリエッタの家」の前を通るいわば繁華街の道ですから、
通られてご存知の方も多いと思いますが、
このポルタ・レオーニ門の近くには、80年代に発掘されたローマ期の遺跡が
こんな風に現在の道の下に顔を出しており、
これは最初にヴェローナに行った当時に見て、わぁ~お、凄いなぁ!と、
その頃は歴史の変遷も知らずのままで、単純に驚いたままに過ぎ、へへ。
その頃は歴史の変遷も知らずのままで、単純に驚いたままに過ぎ、へへ。
で、上の地図に赤い丸印が付いているのがピアッツァ・ノガーラ・Piazza Nogara
のバンカ・ポポラーレ・Banca Polpolareという銀行のある場所で、
のバンカ・ポポラーレ・Banca Polpolareという銀行のある場所で、
ン?! 銀行の建物にしては、と思ったのが、はぁ、かの有名な建築家
カルロ・スカルパ・Carlo Scarpaの設計だそうで、というのは蛇足で。
カルロ・スカルパ・Carlo Scarpaの設計だそうで、というのは蛇足で。
ヴェローナ ・ 夏の夜の 野外オペラ
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462245377.html
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462245377.html
ヴェローナ ・ 中心をちょっぴり
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/465494072.html
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/465494072.html
ここから今日のご案内の本編の始まりで、はい、
ヴェローナ地下ツァー・Verona sotteranea tour、という事になります。
参考にしたのはこちら Verona Sotterranea と、
同じタイトルの、こちら です。
上の銀行のご案内をしたのは、実はこのヴェローナの地下巡りツァーに重要な
場所で、地下2~4mの場所に、この様にローマ期の住宅跡の遺跡を見る事が出来、
場所で、地下2~4mの場所に、この様にローマ期の住宅跡の遺跡を見る事が出来、
写真の上辺には、現在の銀行内と思われるのが見え、
これは見事な幾何学模様の多彩色のモザイクですねぇ。
こちらがこの住宅の図面で、ローマ貴族の屋敷で、天水を受ける槽、屋内の
円柱を持つ礼拝堂、床や壁の暖房・2重になっていてフォルノからの熱い空気を
通す暖房装置もあるのだそう!
円柱を持つ礼拝堂、床や壁の暖房・2重になっていてフォルノからの熱い空気を
通す暖房装置もあるのだそう!
この住居は紀元前1世紀の後半に建設されたもので、紀元後6世紀まで
様々な改修を受けつつ住居として機能していたのだそうで!
様々な改修を受けつつ住居として機能していたのだそうで!
そうなんですよねぇ、たとえ重要な遺跡が発見されたとしても、それを公開するには
見学者達が通れる、見れるようにする、その為の保存、設備が必要な訳で、
一般の店の下や住居で発見されたとしても、なかなか難しい問題なのでしょうね。
で、ここからごらん頂くのは現在のピアッツァ・エルベの地下発掘で、場所は
ヴェローナ観光のまさに一番中心地、まぁ、ローマ期でも一番の要だった地で、
ここの有名なレストランの地下に発掘されたのがカピトリウム・capitolium、
ローマ期に於ける町の一番主たる寺院で、紀元前1世紀のジョーヴェ・Giove、
ジュノウ・Giunone、ミネルヴァ・Mineruvaの3人を一緒に祀った寺院で、
ローマ期に於ける町の一番主たる寺院で、紀元前1世紀のジョーヴェ・Giove、
ジュノウ・Giunone、ミネルヴァ・Mineruvaの3人を一緒に祀った寺院で、
最初に見つかったのが1975年で、その後も80年代に続き、たくさんの考古学遺跡
が見つかったのだそう。
が見つかったのだそう。
写真は地下6mに見つかったカピトリウムの円柱と基礎。
テンピオはフォーロの短辺、ヴィア・ポストゥーミア・Via Postumia・ジェノヴァから
ピアチェンツァ、ヴェローナを通り、アクイレイアに連絡した街道、に添っていて、
ピアチェンツァ、ヴェローナを通り、アクイレイアに連絡した街道、に添っていて、
つまりボルサリーノ門を抜け、街の中心を西から東に通る道に添う、という事は、
フォーロの北辺、現在の優雅なパラッツォ・マッフェイ・Palazzo Maffeiのある位置、
という事で良いのかな?
フォーロの北辺、現在の優雅なパラッツォ・マッフェイ・Palazzo Maffeiのある位置、
という事で良いのかな?
建物は長方形で、入り口の前廊部に3本の円柱があり、現在の道路よりも
2mの高さに広い人工のテラスがあり、柱廊に囲まれていたそうで、
現在は9mの地下になるのだそう。
2mの高さに広い人工のテラスがあり、柱廊に囲まれていたそうで、
現在は9mの地下になるのだそう。
同じくエルベ広場にはクーリア・Curiaと呼ばれる建物の発掘があり、クーリアと
いうのは、言葉が正しいかどうか、宗教的な公共の建物で良いのかな、
いうのは、言葉が正しいかどうか、宗教的な公共の建物で良いのかな、
写真の奥に見えるのがクーリアの基礎部で、多分紀元後1世紀の前半と見られ、
手前側と真ん中に開ける道は舗装されたローマ期の道で、
クーリアの建物に添っての道は、広い歩道で、中央に下水道がずっと続くそう。
手前側と真ん中に開ける道は舗装されたローマ期の道で、
クーリアの建物に添っての道は、広い歩道で、中央に下水道がずっと続くそう。
左側は中世の塔の家の基礎部で、建材はローマ期の物から集められた物と。
ですが、こうしてローマ期と中世の物が並んでいる、というのが凄いなぁと。
ですが、こうしてローマ期と中世の物が並んでいる、というのが凄いなぁと。
他に、多分皇帝の崇拝物と見られる建物の37mに及ぶ外側の壁も保存。
この地下発掘はエルベ広場の著名レストランの地下になるそうで、確かに
エルベ広場の北東角にカーザ・マッツァンティ・カフェ・Casa Mazzanti Caffè,
創作料理、シックなレストランというのが見え、
写真に見える発掘についてのたくさんの説明資料や役立つモデルを提供して
くれているそう。
エルベ広場の北東角にカーザ・マッツァンティ・カフェ・Casa Mazzanti Caffè,
創作料理、シックなレストランというのが見え、
写真に見える発掘についてのたくさんの説明資料や役立つモデルを提供して
くれているそう。
こちらはカピトリウムの柱廊側を通る、舗装された歩道。
長い期間の発掘、そして補強作業の後2014年1月から公開されているのが、
コルテ・ズグラツェーリエ・corte Sgrazerieと呼ばれれる、
カピトリウムの一群の建物に含まれる地下の柱廊玄関・クリプトポルティコ・
criptoporticoの左側部分で、
この部分の発掘は、大きな価値を実際に与えるもので、
柱廊玄関というのは、天井が覆われた廊下で、大きな寺院自体を実際に支える
役目をするもので、
登記台帳の書類や、法律の文章、法令などの記された碑や青銅の板が
保存されていたそう。
登記台帳の書類や、法律の文章、法令などの記された碑や青銅の板が
保存されていたそう。
コルテ・ズグラツェーリエの角柱やアーチがしっかり見分けられそうで、
高い位置にある窓のひとつからは廊下部分にうっすらと指し込む光りも見えるそう。
幾つかの場所、岩屑、砕屑の層には明らかに火災の跡が識別され、
ローマ帝国の崩壊時とも思われ、一方、中世初期の氷室と見られる建物も
見つかっており、
ローマ帝国の崩壊時とも思われ、一方、中世初期の氷室と見られる建物も
見つかっており、
ここの発掘遺跡は、ローマの共和国時代、帝国後期、そして中世初期に
至る時代の層が重なり、また交差している、
至る時代の層が重なり、また交差している、
まさにタイム・マシーンでの旅に似て、大変に特徴あるものと見られます。
この写真は本当に不思議というか、shinkaiはかなり考えましたが、はい、
手前にローマ期の住居内のモザイクがあり、左に見えるのは中世の井戸、
手前にローマ期の住居内のモザイクがあり、左に見えるのは中世の井戸、
そして左奥に見えるのはローマ共和国時代の城壁で、見える店は現在の
衣料品店で、これ全て地下にあるのだそう!
衣料品店で、これ全て地下にあるのだそう!
店が先に地下街にあったのが、その外側に遺跡が見つかり発掘された?!
それにしても、ここにも歴史が層をなしているのですねぇ。
それにしても、ここにも歴史が層をなしているのですねぇ。
所で、大きな発掘が長年にわたって続けられ、このエルベ広場の東にある
ピアッツァ・シニョーリを南に抜けた所の地下一帯が、
スカーヴィ・スカリージェリとして80年代に続けられ、
90年後半に一般公開されていたものの、現在続きの発掘も停止され、
公開されていた「スカリージェリ発掘の、国際写真センター」
という名称の博物館は、残念ながら現在閉じられたままになっているそうで。
という名称の博物館は、残念ながら現在閉じられたままになっているそうで。
こんな風に広場に天窓の様に地下が覗け、見た事がありますが、
地下は天窓の下がこんな感じで、モザイクもあり、
かなり広大な広さで、ローマ期の道の直角に交わる位置も見られ、
1956年まで実際にヴェローナの街で使われていた下水装置も見られると!
世界的な写真家の展示場になっていたそうで、ロバート・キャパの写真も
展示された事があったそう。
数年前から閉鎖されたままになっているのが残念ですね。
という様なヴェローナの街の地下遺跡のツァーのご案内でした。
個人、団体の予約を受けてくれる様で、半日、または一日も、という事で、
☎: +39 333 2199 645 info@veronissima.com に
とにかく連絡を下さい、という事です。
とにかく連絡を下さい、という事です。
とにかく今のコロナの時期を乗り越えての事ですけど、見たいものです!!
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