・ n.2 新しく認定された 「6つのイタリアで一番美しい村々」

イタリアのコロナ感染者数は、13日に4万人を超えたものの、昨日14日は
37249人となり、タンポーネ検査に対しての感染者数がここ1週間ほど
大体16%程で収まっているので、少しは安心、というニュースです。

とにかく病院、集中治療室への収容が既に満杯の様で、

イエロー、オレンジ、赤の3段階の州ごとの規制が、6日、8日と変化し、
今日15日よりトスカーナ州、カンパーニア州(ナポリのある)が赤に。

1-1-1-160630222-48006541-9d74-4800-974b-547739176cc2.jpg

我がヴェネト州は奇跡的に!と、この地図を見た時本当にそう感じた程に、
イエローを保っており、

我がコネリアーノについて執拗に検索してみると、若い女性ドクターが感染し
隔離されている、という最近のニュース以外は、
感染者数が多いのはヴェローナ、パドヴァで、
トゥレヴィーゾの他の市の工場関係で何人か感染、と。

こちらで色毎の規制事項がお分かりになりますが、
https://www.it.emb-japan.go.jp/itpr_ja/covid_19_misureGAR.html

オレンジになると、市と州をまたぐ移動が禁止となり、赤では地域内の移動も
出来なくなり、つまり実質的に家から出れない状態になりますので、
私など出る必要は無いとはいえ、規制されるとやはり気分的に、ですね。

12月には店も開く、とコンテ首相は言ってますが、
クリスマスは一番の近親者のみと、と既にしっかり伝えられており、

OK、このクリスマスは1人で食い、飲み、DVD大会だ!と決めましたぁ。

めげずに、しっかり自衛を!!

日本も感染者数が増えているそうですが、皆さん、しっかり自衛をね!!


*****

という事で、今回も「めげずに」、いつか必ず訪れる筈の、解禁日を楽しみに
10月に新しく認定された「6つの、イタリアの一番美しい村々」の 
n.2のご案内を。

1-1-2-borghi_belli_italia_logo.jpg

今迄幾つか「一番美しい村々」に認定された町、村を訪問した事がありますが、
確かに様々な審査条件を満たしての事ですし、

認定され、観光客が増える、が住人にとって改めての認識を齎し、
更なる良さを目指す感じの、心地良さが感じられたものでした。

さて、n.2の3つの町は、

◆ バッサーノ・イン・テヴェリーナ・Bassano in Teverina

1-1-borgo-bassano1.jpg

ラツィオ州(ローマのある)のヴィテルヴォ県・Vitervoですが、殆ど東に
隣接のウンブリア州寄りに位置し、



くねくねと曲がる州境の線は、ローマに続くテーヴェレ河で、谷に臨む
300mの高さにあり、人口は1285人。

1-2-bassano in teverina .jpg

1-3-bassano 2Cattura.jpg

という事で最初の写真の町の傾斜度もお分かりでしょうし、はは、



古く、既にエトルスク期から住民が住んでいたという町の一番の高所、
旧市街に至る道はこの傾斜!

1-4-BassanoInTeverina.jpg



地図に見えるサンタ・マリーア・デイ・ルーミ・Santa Maria dei Lumi教会と、
時計塔。 向かい合う形で教会正面が見えませんが、余り特別ではないので・・

1-5-bassano torre e chiesa.jpg



が、ちょっと特殊な歴史を持っており、というのも、1100~1200年に建設され、
町が大きくなり、この狭い教会では間に合わなくなり、1855年に別の教会に
地区教会が移され、ここは1870年に廃止され、町の様々な使用に。

で1928年に修復、1929年に再度聖別され、1976~84年の修復の際に
12世紀にこの教会にも大きな鐘楼があり、それが教会から12m離れた、
今迄単なるルネッサンス期の時計塔と思われていた塔の中に埋もれていたのが
発見されたのだそうで。

それも鐘楼に使われている円柱が不思議な形、この様に人物の様なのや、
円柱がくねる、様なのも。

1-6-bassano campanile Lo-Spinario.jpg


教会は3廊式で、15~17世紀にかけてのフレスコ画も鑑賞できるそう。



◆ カゾーリ・Casoli  

2-1-casoli.jpg



アブルッツォ州・Abruzzoのキエーティ県・Chieti、アヴェンティーノ渓谷の
葡萄畑、オリーヴ畑の緑の傾斜地の自然保護地に位置し、
アドリア海も見晴らせる素晴らしい丘の上の中世からの町。

2-2-casoli .jpg

2-3-casoli 2.jpg

町の周囲の近くには特別大きな有名な町もなく、はぁ、折れ曲がった
町の形と、北側に一番の高台、旧市街があり、



猫ちゃんが番をする、はは、石段道が続きます。

2-4-casoli-4.jpg



旧市街にはかっての貴族の屋敷や教会があり、エレガントな雰囲気を持ち、
地図に見える、町のシンボル、カステッロ・ドゥカーレ・
Castello Ducaleがあり、

2-5-castello-ducale-di-casoli.jpg

2-6-ingresso-dopo-il-ponte.jpg



同じアブルッツォ州ペスカーラ・Pescara生まれの詩人ガブリエレ・ダヌンツィオ・
Gabriele D’Annunzioが何度も町訪問した時に自分のスタジオに使い
泊まっていたという部屋も。

2つの部屋の境の壁をくり抜いたもので、間には布を掛けていたそうで。

2-7-stanza d'anunzio nel castello .jpg



白い壁には鉛筆で書いた詩句が残り、現在では文学上の遺産だそうで、

2-8-fig3a3.jpg

1894年10月9日 忍耐は神経を強化させ、魂を回復させる不滅のネペンテである!

ネペンテとは「ネペンテス」、古代ギリシャ人が飲んだという苦痛を忘れさせる薬、で、
またお気に入りの村の床屋の看板の両端に、「金の櫛に」「美への礼賛に」と。


ダヌンツィオは詩人、という範疇に入りきらぬ、様々な政治活動もした人で、
ヴィスコンティの映画「イノセンス」の原作も彼の作品ですし、

北のガルダ湖畔に残した「ヴィットリアーレ・Vittoriale」も、
何とも形容し難い、彼の最後の遺産で、

ガルダ湖畔 ・ G・ダヌンツィオの家、 そして サロ
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463417856.html


またダヌンツィオの事のみならず、   第2次大戦時にアブルッツォ州からの
軍組織「マイエッラ旅団・La Brigata Maiella」、一番長く広い範囲で
戦いつつ北上し、マルケ州からエミーリア・ロマーニャ州、そしてヴェネト州に
至った自由獲得の為の軍団の事などなど、

図らずも今回のカゾーリの町の検索からあれこれ知り、
未だ行ったことの無いアブルッツォ州についても、興味を。 いつか!



◆ モンテキアルーゴロ・Montechiarugolo

3-1-montechiarugolo ftl0057.jpg

トスカーナとエミーリアの間のアッペンニーノ山系の、最初の丘の上にある
パルマ県モンテキアルーゴロの村。 僅か87名の住民!



ミラノからの大動脈高速道路の、ピアチェンツァ、パルマ、レッジョ・エミーリア、
モデナ、そしてボローニャと続く沿線の南、パルマから16kmに位置し、

3-2-montechiarugolo1.jpg

3-3-montechiarugolo2.jpg

はぁ、町の地図もこの小ささで! モンテキアルーゴロの城を中心に。



城は12世紀初めの建設、勿論改修復されていると思いますが、
小さいながらなんとも見事な素晴らしい高さの城で、

3-4-castello-di-montechiarugolo-foto1-674x438.jpg

地図に印をつけたすぐ近くのトッレキアーラの城に似た感じも。

n.1 トッレキアーラの城、パルマ ・ 美しく、守備堅固、そして愛の巣の

n.2 トッレキアーラの城、パルマ ・ 美しく、守備堅固、そして愛の巣の
https://www.italiashiho.site/archives/20181115-1.html



現在の持ち主は何代か続くマルキ家・Marchiで、家系の内からは
20世紀イタリア映画界で有名な監督アントーニオ・マルキ・Antonioがおり、
世界的に有名なベルナルド・ベルトルッチ・Bernardo Bertolucciもと。

現在城は3月から11月の間解放されており、庭園や内部も見れる様子で、

これは寝室と。

3-5-montech1-72.jpg



ピサネッロの弟子作とみられる「受胎告知」のフレスコ画もあり、

3-6-1-Pisanello_Annunciata.jpg



内部の壁はポンポーニオ・トレッリ・Pomponio Torelli、16世紀伯爵の
時代に装飾されたもので、この時代にまさに宮廷となり、
約千冊にも及ぶ個人図書館もあるそう。

3-6-2-castellomontechiarugoloIS21.jpg

3-7-loggia-sulla-valle-dell.jpg



現在は結婚式会場、宴会にも使用されているそうで。

3-8-1109ayyy9947-1400973363-n_2.jpg



所でこの城に伝わる「妖精ベーマ・Fata Bema」のお話を。 
何度も出て來るので興味を持ち読んでみましたので、お裾分けを、はは。

ベーマは1500年の末頃パルマの近くで生まれ、類まれな美しさに合わせ、
優しさと良さを持ち、それに加え魔法の力も。

3-9-fairy_in_forest.jpg

1593年5月ベータはモンテキアルーゴロにやって来ますが、パルマの公爵
ラヌッチョ・ファルネーゼ・Ranuccio Farneseがよくイノシシ狩りに来る
森の近くに小さな東屋を作り、公爵や宮廷出入りの貴族たちの将来を視る様に。

公爵は迷信的でもあり、美しいベーマに魅了もされ、ファルネーゼの領内を
自由に行き来出来るように許可を与えますが、
彼女の名声は力量ともなり、人々は彼女を「妖精ベーマ」と。

が、公爵はエゴイストで残虐、彼女を魔法の力で彼を魅了したと非難し、
自分が彼女に感じた魅力と彼の狂気の嫉妬を正当化し、他の求婚者達から
引き離すためにも、捕らえ、要塞の監獄に閉じ込める事に。

ベーマは長く厳しい監獄生活を送りますが、最後には彼女の精神の良さを
知っている人民の称賛により自由の身となり、
モンテキアルーゴロに戻った時には、トレッリ・Torelliの宮廷に
召使達の監督で召されます。

ポンポーニオ・トレッリとイザベッラ・ボネッリ・Isabella Bonelli伯爵夫妻には
息子ピオ・Pioがおり、彼とベーマは恋に落ちます、ジャンジャン。

が、ファータ・ベーマはこの愛が不可能である未来を知っており、
学問の仕上げにパルマの宮廷に送られるピオの愛を拒否します。

その間公爵ファルネーゼは彼に対する謀反を疑い、多くの家臣たちを
獄に入れ拷問したりで、嘘の告白を引き出しますが、

告発された中にベータの愛するピオ・トレッリもおり、他の不運な収監者たちと
一緒に斬首され、愚かな公爵に反抗する勇気ある如何なる人も怖がらすよう、
彼の首はパルマの裁判所前のグランデ広場にさらされ、

モンテキアルーゴロの城は公爵の兵士に占領され、ベーマは森に。
ピオの死に絶望したベーマは近くの小さな家に隠れ、貧しい人々や
病人の世話を始め、

「良い妖精」のその評判は途切れることなく、彼女がこの世を去るまで
人々は彼女を愛し続けました。

「妖精ベーマ」は、毎年5月19日に愛する彼と過ごした日々を思い出しながら、
森の中と城の部屋の中に戻って来る、と人々は語り継いでいます。

という伝説風なお話ですがぁぁ、



残虐な公爵ラヌッチョ・ファルネーゼ、という人物は実在します。というより、
同名の実在人物は若くから枢機卿になられた方で、(1530-1565)

兄のアレッサンドロ(1520-1589)も「偉大なる枢機卿」と呼ばれた方で、
2人は教皇パオロ3世の孫に当たります。

n.1 ファルネーゼ邸 カプラローラ
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/467879883.html

n.2 ファルネーゼ邸 カプラローラ
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/467880189.html

n.3 ファルネーゼ邸 カプラローラ
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/467880454.html


パオロ3世の息子ピエール・ルイージ・ファルネーゼ・Pier Luigi(1503-1547)
が初代のパルマ公爵、非情な冷酷者で知られ、最後は謀反により家臣たちに
刺され、広場に投げ落とされて死亡した、という人物で、

3-10-Pier_Luigi_Farnese_di_Tiziano.jpg

この辺り、当時の領主に対する正面切っての批判を避け、上手く綴妻を
合わせた伝説風かもで、最初読んだ時は驚きました。

モンテキアルーゴロの城の伯爵ポンポーニオ・トレッリ(1539-1608)も
上記通り実在の人物で、妻も同様、
今も城内に肖像画(のちの時代に描いた)が残ります。

息子のピオという人物については(1578-1612)モンテキアルーゴロの
最後の伯爵、という方がおりますが、この方が相当するのか、
またベーマなる美女の存在についても分かりかねま~す、はい。



所でちょっと最後に脱線ついでに、はは、この図を。

パルマ・ピアチェンツァ一帯(パルマ・ピアチェンツァ公国領)には
素晴らしい城が数多く残りますが、その位置で、

3-11-mappaHome.jpg

shinkaiの見たのはわずか3つのみで、ははは、お話にもなりませんが、
でも写真を見ただけで、おお!というのがたくさんあり、

https://www.castellidelducato.it/  でどうぞ、
その素晴らしさの片鱗でも味わって下さいませ、ませ。


*****

当ブログご訪問、有難うございます!
見たよ! の応援クリックも宜しくお願い致しま~す!


    s2019誕生日 - Copia.jpg

*****

色鉛筆+水彩画ブログには、
クレータ風景 もう1度と、 イタリアの日常生活とshinkaiのボケ、猫
をアップしています。


*****
   
記録庫ブログは、お陰様ですべて引っ越しを終えています
 
今後ともの皆様のご訪問を、よろしくお願い致しま~す!

*****

コメントの書き込みについてのお願い。

ブログの記事下に、「コメントを書く」が出ていない時は、
上か右の、記事タイトルをクリックして頂けると
記事の一番下に「コメントを書く」が出ますので、よろしくお願いいたします。
非公開コメントをご希望の場合は、非公開で、と書いて頂くと、  
コメント承認制ですので、保留にし、お返事だけ公開しますので、
それもご了承下さいませ。

この記事へのコメント