・ トスカーナ・オルチャの谷の秋色  晩秋から、そして冬色に

これを書いている13日朝、昨夜は雨だった様子で、いつもは既に
少し明るみがかっている空もまだほとんど暗く、雨戸を再度閉め、

朝ご飯、7時からの朝のTVニュースの後窓を開けるとまだどんよりで、
うっすらと霧がかかっているのが見えます。

いよいよ冬空が近づいてきた様子で、冬時間になって少しは朝が
明るくなったものの、その分確実に夕方が早く、
そして今はもう朝の明るさも遅くなりかけています。

日中お天気が良い時は、まだ少し黄葉の鮮やかさが見え、
7日の日曜に、ヴェネツィア・メストレまで高速を走った時には、
その美しさに目を見張りましたが、そろそろお終いなのですね。

写真はサン・ジミニャーノの葡萄畑の良い色。

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今見ると思い出し笑う  秋の葡萄摘み、ピティリアーノの場合は



今日はトスカーナはオルチャの谷の晩秋の色、そして冬色に
移行する様子の写真をネットであれこれ集めて見ました。

こちらは正確にはヴァルドルチャの東、ヴァル・ディ・キアーナとなる
モンテプルチャーノの葡萄畑の美しい色、染まり具合。

2-Autunno-Val-di-Chiana montepulciano_GF.jpg

n.1 モンテプルチャーノ再訪 ・ トスカーナ、丘の上の町

n.2 モンテプルチャーノ ・ カンティーナ、お祭り

n.3 モンテプルチャーノ訪問 ・ 町とサン・ビアージョ教会



そして峠を越してヴァル・ドルチャに入り、モンティキエッロ辺りと。
ほら、奥に見える丘の流れの左端に、ピエンツァの町がね。

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葡萄の葉が、このように赤くなるのは、落葉のほんの少し前の事で、
こちらshinkaiの住む当たりでももうそろそろと。

でもこの様に同じ葡萄畑でも、本当に葉の色の変わり具合が違うのですよ。
耕された後の土の色も違いますし・・。

モンティッキエッロ再訪 ・ トスカーナの小さな村



これはヴァル・ドルチャのヴィッレ・エ・カザーリ・Ville e Casaliという
葡萄畑の様子。 美味しい赤ワインに!

3-2-ville e casali  val-orcia-2_GF.jpg




これはピエンツァから西に向かう道、町を出た所にあるイ・チプレッシーニ・
I Cipressiniというホテル。

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shinkaiも「糸杉のあるヴィッラ」春景色を描いた事のある場所ですが、

写真は秋の日の日の出、ですね。



こちらもピエンツァの南側の風景。 夕暮れが迫ります。

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一番奥の特徴ある山がモンテ・アミアータ、そして右手前に見える
稜線がぽつぽつとあるのはオリーヴ畑と思う、ピエンツァからよく見える丘。



麦畑の刈り入れが済んだのち、暫くは畑に丸く巻かれた麦藁の塊が
点々と置かれますが、それも取り入れされた後、畑は耕され、
荒涼とした土色の風景となり、

その中に見えるマドンナ・ディ・ヴィタレータ礼拝堂・Capella della 
Madonna di Vitaleta.

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手前のびっしりと茂った木々もすっかり秋色に。

ヴィタレータの礼拝堂 と その周辺もろもろ



こちらは場所が特定できませんが、様子からこの近くと。

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ピエンツァの町の南の丘を下って来ての平野は、上がり下がりの
傾斜する丘が広がり、素晴らしい眺めを繰り広げます。

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この道、この場所は見つけて以来、私めには素晴らしく愛着を感じる
場所となった1つで、「グラディアトーレの道」と呼ばれる道。

まずは何とも言えない色、趣のある写真から。

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こちらは既に土が耕されていますが、温かい陽差しに、野草の穂が揺れます。

9-Cosa-vedere-in-Val-dOrcia-cipressi-del-Gladiatore-1_GF.jpg



朝靄の中。

10-Cop--progetto-senza-titolo-(2)_GF.jpg



朝の陽差しをもう1枚。   

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映画「グラディエイター」の道

糸杉の道 2本 ・ シエナのクレーター と オルチャの谷と



耕された土の色を背景に、まだ残る葉の輝き色。

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これはピエンツァから西に向かう道の途中に見える木に間違いなく、

こんなまだ緑色の中の木が、

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こんな土色の中に!  トラクターの筋目が何とも良い味を作り。

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この木と畑は、シエナのクレーターと呼ばれる一帯の中心アシャーノ・
Ascianoで、

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ヴァル・ドルチャよりもっと起伏の激しい、怪異と言っても良い風景が。



同じ場所の、季節の時間差風景!

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土色の差。 いつ見ても不思議な思いに。

17-crete-senesiMobile_GF.jpg



シエナのクレーターを撮ろうと狙う人は、やはり時間を選び、

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土色の差も狙い!

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最後の撮影ポイントは、西のサン・クイリコ・ドルチャからほんのちょっと東の、
見えるアグリトゥリズモの建物ベルヴェデーレ・Belvedereを。

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春5月 オルチャの谷の緑 (サン・クイリコの撮影ポイント 2つ)

オルチャの谷は サン・クイリコ・ドルチャの宿の窓から



暮れた陽が空にだけ残る頃合い。 野には夕霧が満ち始め。

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そして次第に晩秋の色となり、霧がかかります。

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これはピエンツァの町。 秋の産物が店の前に並び、

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茸のポルチーニ、 葡萄、 栗、 オリーヴの収穫、 そしてタルトゥーフォ!

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見える「カステッロ・ディ・スペダレット」とあるのは、かって
ヴィア・フランチージェナの巡礼宿でもあり、シエナの元のサンタ・マリーア・
デッラ・スカーラ病院、現博物館の、荘園管理地、要塞で、
現在はアグリトゥリズモに。

こちらに。  トスカーナで見た病院・荘園・要塞跡



オリーヴの収穫は葡萄よりも遅いですが、搾りたての素晴らしい緑色!

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こうして秋が進み、雪の季節となり、

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これは霜柱の風景かもですが、「彫像の様な木」というタイトルに惹かれ、
今回の最後に。

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春の緑の美しい季節には何度か通っているオルチャの谷とシエナのクレーター
ですが、秋の荒々しい耕された土塊の景色は2度出会い、

春とはまるで違う荒涼とした風景で、言葉が出ない程広大な大地に
圧倒されましたが、

改めてこうして見ながら、
また10月から11月にかけて行けるチャンスがあると良いなぁ、と。

アッシジ・ウンブリア共に、春のみでなく、秋にチャンスを作らないとね!!


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この記事へのコメント

  • 夜のネコ

    こんばんは
    先のコメントにお返事くださいまして、ありがとございます☆

    わたしは猫も納豆も大好きなんです☆
    猫ちゃんは物心ついた時から大好きで、
    (でも身近には猫はいなかったのですけれどね。飼ってる知り合いもいないし、田舎なのに野良猫もそれほど見かけなかったので…)
    ずっと飼いたい飼いたいと思っていて、二十歳の頃に念願叶って飼い始めたのですが、十二年で、病気で亡くしてからは、以降は飼っていません…
    同居したいのはやまやまなのですが、亡くなったときの悲しみをまた経験するのが怖いのです…
    飼いたい…でも飼えない…
    もんもんと、これをずっと繰り返してます…笑

    子猫の可愛さは当然ですが、成猫の可愛さは、もう生物界一だと思っていますね笑
    猫は人間を容易く下僕にする魔性の生き物だと思っています笑

    shinkaiさんのご紹介記事、拝読しました☆
    素敵なマダムでいらっしゃいました!
    お家の様子も、今はまた少し変わってらっしゃるのかもしれませんが、
    所々に日本のものがあって、部屋も広々としていてとても素敵でした☆

    長野出身でいらっしゃるのですね
    長野へは善光寺詣でに一度、戸倉上山田温泉に一度、そして南信州にある昼神温泉というところには三度ほど旅行で行きました
    善光寺詣での際は4月の終わりに行ったのですが、戸隠神社に参拝した際に途中から雪がたくさん積もっていて、知らずにオープントゥのエナメルパンプス(ぺたんこですが)で行ったので、後半は足が大変なことになりながら参拝したこと、今では良い思い出になっています笑
    無知だったのですね…
    まだ若かったので、ファッション優先で旅行に行ったのです
    今はそんなことはもうしません。。

    文章の中に時折「広島」が登場しますが、shinkaiさんにとって広島も思い出深い土地なのでしょうか。
    私の夫は広島出身ですが、尾道なので、「ほぼ岡山やね」って言うと、夫が全力で否定します笑
    でも広島市よりも岡山の方が近い…(ボソ‥)

    今回の記事ですが、葡萄畑の景色は本当に素敵ですよね
    昔、これもBSの何かの番組だったと思うのですが(もしかしたらそれも「小さな村の物語」かもしれません汗)
    葡萄畑にはバラを植えるんだ、と話していて、それがもう何年も頭の隅にあって、でも理由を覚えてなかったんです汗
    それで、先ほど、調べてみましたら、害虫・病気予防だったのですね。
    葡萄とバラはかかる病気が似ているから、いち早く発見ができるからと、バラを植え始めた……と言われているとか。
    でも、続きに『それはデマです。』とはっきり否定されていて、エッッ(@_@)ってなりました汗
    葡萄畑のバラはただの飾りだと…笑。
    バラなんか何の意味も無いです!ワインのイメージ戦略です!と書かれていて、
    長年の疑問が、いろいろ解決しました笑
    知ることが良かったのか何なのか……ですが…汗

    秋色から冬色へ
    お写真、広い大地にトラクターの筋が素敵ですね
    本当に絵になりますね…

    長文失礼致しました_(_^_)_



    2021年11月15日 23:51
  • shinkai

    ★夜のネコさん、こんにちは! 長文のコメント、有難うございます。 長文大歓迎、で~す! 私のブログも長いでしょう?! ははは。

    やはりハンドル・ネームに選ぶだけあって、猫ちゃんがお好きなんですね。 亡くなった後はもう、というのも、分かるような気もしますが・・。
    私もイタリアに来る時は3人連れて来たんですよ。 本当は4人いたのですけど、来る前に亡くなって。

    で皆行ってしまった後は、こちらも独り身になると旅行が出来ないので飼わず、今となってはもう、猫ちゃんの方が長生き、となると困るので、はい。

    そうです、猫は相手を見ますからね、ははは。でも広島で母子家庭の、はは、あちらが4人、となると、これがまた面白く、主人顔が出来ることも知りましたよ。

    はい、そうです、長野の生まれですが、戸隠のお話は懐かしいです! 小学校の夏のキャンプには戸隠に行ったりでしたから。

    で、中学途中から関西に引っ越し、イタリアに来る前20年近くは広島にいましたので、今も広島弁で、

    そうですか、ご主人が広島尾道の方! なんと、宜しくお伝えくださいね、はは。 
    それはもう、尾道と岡山は大違い!! 広島の人間からしたら、岡山は「おきゃ~ま」でして、そげん事ありゃあせんがな、とか話す方々とは一線を画しませんとね、くくく。

    葡萄畑の薔薇、について、デマです、ワインのイメージ作戦だ、と書かれていた方は、実際にワイン研究家なのかどうか存じませんが、

    私も薔薇と葡萄は木の質が似ている、というのか、葡萄がかかる病気に薔薇もかかるので、それを早く知るために、葡萄の畝の先に薔薇を植える、と、最初にトスカーナの葡萄栽培農家で教えて貰いましたし、案内して下さった方からも、ね。

    で、今住んでいるスコミーゴ村、コネリアーノは2年前でしたっけ、プロセッコの地、として世界遺産になった土地ですが、

    ここの葡萄畑の畝の先にもちゃんと葡萄が植えられており、大体の畑には、ちゃんと薔薇が見えます。

    ワインのイメージ作戦、というのであれば、もっと宣伝などに出てくるでしょうが、それは見た事ありませんし、
    単なる装飾であるなら、これ程には薔薇を葡萄畑では見ることが無いと思いますが。

    と、トスカーナのブルネッロの畑で教えて貰ったのは、葡萄は霧を嫌う、という事で、なので大体が少し高い場所に畑があるのだと。
    そういえばそうだなぁ、とあちこちの畑を見て、納得しています。

    そうなんです、葡萄畑の畝の見事さ、そして麦畑のトラクターの通った後の筋、これがもう何とも言えない見事さですよね?!

    有難うございました。 またお喋り出来ます様に!

    2021年11月16日 05:54