・ チベットの砂曼荼羅  描き方、そして色、形、最後が意味するものは

色鮮やかな砂で描かれた、円、方形のチベット仏教の砂曼荼羅は
皆さんも良くご存じですね。

時にその制作過程をTVでご覧になった事もおありかと。

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何とも緻密な幾何学模様で、しかもそれを砂で描く!という、
その技術に感嘆すると共に、最後にはいともあっさり消される砂曼荼羅。
そこに込められた意味を知ると、暫しその深さに改めてふ~むと。

ずっと昔から惹かれていた曼荼羅について、実際にはいくつかの
サイト記事を読んでいたものの、なかなかご紹介するちゃんがなく、
まぁ、今回は年明けで良いかな、という事で、はい。

参考にしたサイトは
チベットの砂曼荼羅、信じられない程の精神性の円のデザイン

チベットの僧侶によって描かれる素晴らしい砂曼荼羅

チベットの曼陀羅:どんなのか、どの様に描かれるか知ってる?



「曼荼羅」という名はサンスクリット語、古代のインド・アーリア語に属する言語で、
現在の日常語では余り使用されないとのことですが、ヒンドゥー教の礼拝用言語
との事ですから、古代から伝承して残っている言葉と。

で、曼荼羅はサンスクリット語で「円」を意味し、そこからチベットの曼陀羅は
「全体・総体」を意味するもので、

それはまた「生命そのものの組織構造のモデル」ともみなされ、
我らの「体と心の、内と外に広がる無限の世界」とを思わせる「宇宙図」と。

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と、まぁ、あまり難しくなると、書いているshinkai自身が付いていけませんので、
へへ、論理的な事はさておき、


チベットの曼陀羅は、いくつかの円、または正方形がある円を含む正方形で、
これは、ご覧になって良くお分かりの通りで、


多くの幾何学的な形や、精神的な意味を持つ、古代のシンボルを含む
伝統的な図像に従い装飾されますが、


さて、ではどの様に描かれるかですが、色付きの砂が使われますが、
これは「dul-tson-kyil-khor」と呼ばれる特別な慣習に従っており、
文字通り「着色された粉末の曼陀羅」の意味なのだそう。

かってはラピスラズリやルビーなどの貴石が使われた事もあったそうですが、
現在は「粉砕された単純な白い石を、不透明染料で染めた」のを使用
しますが、

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後程ご紹介するヴィデオのご紹介の中にも出てきますが、

まず制作に取り掛かる前に、僧侶がマントラ・祈りの言葉を唱え、
笛やドラムの演奏する開会式から始まり、

最初にチョークを塗りつけた紐で、平面に曼陀羅の輪郭を注意深く
測定し、決めて行きます。

ええと、大工さんが使う墨紐、ですか、あれと同じ要領の紐ですね。

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こうしてパターンの準備ができると、色付きの砂の粒はチャクプルー・
chakpurと呼ばれる細い金属漏斗・ロート、じょうごから、
図の表面に注がれますが、
時には指でつまんで注いだり、手のひらから薄くばらまいたり、も。

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伝統では4人の僧侶が同じ曼荼羅で同時に、つまり曼荼羅の4つの
象限の1つ、つまり2直線で仕切って出来る4部分の1つ、が割り当てられ、

僧侶たちは中心から外に向かい、とにかく非常に非常に忍耐強く、
色砂の粒を配置していきますが、

単に平面のみならず、こんもりと盛り上がっているのにも感嘆します!!

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そうそう、使われる色が持つ意味ですが、

1. 白  は、直感と神聖なものに関係し、白を置いたスペースから
       離れる時は、インスピレーションの源として超越的なものと触れたい、
  を意味すると

2 .赤  は、進取の気性、勇気と機知に富んでいる事を現し、

3. 黄  は、知性と知恵の色

4. 黒  は、反省の瞬間の必要性を

5.  青  は、精神の本質な存在、夢と想像力の力を現し

6.  緑  は、我々の内に芽生える地球の色を指し

7.  紫  は、遊び心と超越の間に存在する調和を

8.  茶  は、肥沃、多産の色

9.  オレンジ  は、満足と幸福の状態を表す、

という事で、全部で9色ですが、その濃淡も含め、色の鉢を見ると19色程かも。

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ですが、各色にその持つ意味はあっても、こうして曼荼羅を見るとです、
なんとなしshinkaiが描くときと同じ様に、へへ、
この色の隣はこの色が良いなぁ、あっちの色の方が良いかも、
と選ぶ様な事は無い? あるだろうけどなぁ、と思うのですがぁぁ。



こうして一つの曼陀羅を完成させるには、時間と忍耐力、そして正確さが
必要で、細部の描きこみの量によっては、数週間かかる場合があるそうで!

出来上がった所で、やはり記念写真を撮る事もあるのでしょうね。

12-mandala_sabbia_13.jpg


で、こうして数週間かけて出来上がった曼荼羅の命は非常に短く!


完成後まもなく、細心の注意を払い、精魂込めて描いた曼荼羅を、
完全に破壊、消していきます。

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これは、「非執着」を学び、「永遠に続くものは何もない」を理解する事と。


「平家物語」の始まりの有名な言葉、

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。 
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。

そうなんだ、仏教の教えはチベットも日本も同じなんだ、と思い、


色砂のチベット曼荼羅の、あの鮮やかな美しさも、花の命の短さと同じ、と
教えているのだなぁ、と、とりわけ今の時期、心に響いた事でした。

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最後、こちらで曼荼羅制作のヴィデオをどうぞ。

16-mandala 1_GF.jpg

タイトルは「チベットの砂の曼陀羅の素晴らしさと、その色に隠された裏の意味」

このヴィデオで見る曼荼羅は、中央が何層にもなった素晴らしく大きなもので、
チベットの寺院の中の作と想像され、是非ご覧下さる様、お勧めいたします!


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この記事へのコメント

  • Yuko

    あけましておめでとうございます。
    クリスマスはジュリアーナさんと過ごされたのですね。
    ご一緒させて頂いたピッツェリアのこと懐かしく思い出しています。

    チベットでの曼荼羅の様子興味深く拝見しました。
    信仰心のない私など申し訳ない気持ちになってしまします。
    殆どの人々にとって信仰は生きる上で必要なものなのですね。

    すぐ壊してしまうのはイタリアで見たジェンツァーノ・スペッロでのインフォラータと同じですね。
    頑張って頑張って楽しんで作り上げたものを一瞬で壊してしまう!
    こういう風習は日本では見ない気がしますが・・・私が知らないだけかしら。
    Shinkaiさんの訪日が実現できるよう願っています。
    お元気でお過ごしください。
    2022年01月07日 12:52
  • shinkai

    ★Yukoさん、 新年おめでとうございます。 本年もどうぞ宜しくお願い致します。

    そうなんですよ、クリスマスはもう何年も彼女が我が家に来て過ごします。 おまけにこの頃は、ははは、1か月半に一度位一緒にお昼をし、その後DVDフェスタ、2本立て、が恒例になっているんですよ。

    曼荼羅、見て下さって有難うございます。 いいえ、私も信者なんぞではなく、単純に美的好奇心とからで、ただ今回は最後に消す意味を初めて知ったので、成程なぁ、と納得した、という事でした。

    ああ、そうでしたか、インフィオラータも即つぶすのでしたか。
    まぁ、でもあれは生きた花を使うので、お祭りが終わった後そのまま置いておけないですし、道の上ですから通行にも差し障りがありますよね。

    日本の場合は、多分暫く置いておける場所を確保しての設置でしょうし、また宗教的なお祭りとは少し意味が違うかもですね。

    はい、お心使い有難うございます。 今の所余りにも燃え上がっている様な状況で、どこまでどう進むのか、ただ見守るしかありませんね。

    Yukoさんもどうぞお元気で、良いお年になりますように!



    2022年01月07日 22:20
  • 平林 正明

    新開先生
     新年おめでとうございます。
     砂曼茶羅 興味深く拝見させていただきました。精魂込めて作成した色鮮やかな曼荼羅を最後に破壊してしまうとは....全く想像しておりませんでした。
     素人の私から言いますと 本当に勿体無いの一言に尽きます。
     色の持つ意味も 深い意味がありますね。良い勉強になりました。
     信州は 最も寒い時期を迎え始め 諏訪湖は1月7日に全面結氷しました。1989年(平成元年)以降で4番目に早い記録ということです。
    今年は善光寺の御開帳、諏訪地方の7年目ごとの諏訪大社御柱祭など 大きな行事が予定されていますが コロナ禍の中果たして どうなることやらです。
    寒さ厳しき折 ご健康に留意なさってお過ごしください。
    2022年01月12日 09:17
  • shinkai

    ★平林 正明さま、新年おめでとうございます! いつもご丁寧なお便り、有難うございます!!

    曼荼羅、そうでしたか、最後に破壊するのをご存じなかったですか。 そうなんですよね、あれは私も最初知った時は本当に驚きでしたが、逆に言うと、消えるからこそ貴重なもの、になるのかも知れないな、という気もします。
    一度は僧侶たちが描く場面を見てみたいものですが、なかなか、これも難しいものでしょうね。

    そうそう、今年は諏訪湖が既に全面氷結した、というのは、原村にお住まいの方のブログで拝見しました。 それに既に御柱祭の大木も既にちゃんと準備されている、というのも!
    で、ひょっとしたら平林さんがまた詳細を書いて下さるかも、と! そっと期待しておりましたのです、へへ。

    善光寺の御開帳もあるのですね、今年は。 暫く前まではコロナも治まり、今年は大丈夫か、という様子でしたのに、また怪しい黒雲が沸いていますね。

    私の1年延ばしの3月の東京個展も、二木さんとお話し、準備はお願いしておりまして、様子を見ながら絵の詰めの方も進めておりますが、さて、どうなりますか。

    冬の寒さの中で、春を待ちつつ、良い便りを待ちつつの毎日ですが、
    どうぞ平林さんもお元気で、お過ごしくださいね!!

    2022年01月12日 17:09