かなり以前になりますが、TV放映録画の為に番組を見ていて、
何度か見て記憶には残っていたこの写真に目が留まりました。
何度か見て記憶には残っていたこの写真に目が留まりました。

というのも、この右側の女性はどこかで見た覚えがあるものの
誰だったか思い出せず、
誰だったか思い出せず、
女性2人の親密さ加減、そして伊語タイトルが「The Danish Girl・
デンマーク女性」とあり、
内容を知らず、ややこしいのは苦手なshinkaiは、それ以前にも
何度か録画をパスしていたのですが、へへ、
この時はなぜか私めのアンテナに引っ掛かり、初めて検索を。
で、この右の女性はこちら、エディ・レッドメインと知り、ああ、そうか!

彼の出演映画は何本か記憶に残り、「ブーリン家の姉妹」
「マリリン 7日間の恋」等、他にも経歴を見るとみている映画が
ありますが、彼と認識してはおらず、
「博士と彼女のセオリー」はまだ見ておりません。
「マリリン 7日間の恋」等、他にも経歴を見るとみている映画が
ありますが、彼と認識してはおらず、
「博士と彼女のセオリー」はまだ見ておりません。
が、検索し見つかった写真「リリー・エルベ・Lili Elbe 1926」や

彼女について読んだ事には??で、消化するのに少し時間が。
で今回見た映画「リリーのすべて」
制作 2015 米 英 デンマーク
監督 トム・フーパー
出演 エディ・レッドメイン
アリシア・ヴィキャンデル
マティアス・スーナールツ
セバスチャン・コッホ
原作 デヴィッド・エバーショフ
監督 トム・フーパー
出演 エディ・レッドメイン
アリシア・ヴィキャンデル
マティアス・スーナールツ
セバスチャン・コッホ
原作 デヴィッド・エバーショフ
で語られた、主人公の画家
アイナー・ヴィグナー・Einar Mogens Wegener(1882-1931)
後のリリー・エルベ・Lili Elbe
アイナー・ヴィグナー・Einar Mogens Wegener(1882-1931)
後のリリー・エルベ・Lili Elbe

この肖像画は1920年と。
風景画家として有名だった彼が、世界で2、3番目(映画では
世界初と)の男性から女性への性別適合手術を受け、
名前も女性名リリー・エルベと変えたものの、
最後の手術で拒絶反応を起こし亡くなった、という人物。
世界初と)の男性から女性への性別適合手術を受け、
名前も女性名リリー・エルベと変えたものの、
最後の手術で拒絶反応を起こし亡くなった、という人物。
で、夫婦としては法的に離別したものの、彼を愛し、彼を最後まで支えた妻
ゲルダ・Gerda・旧姓ゴトリプ(1886-1940)
ゲルダ・Gerda・旧姓ゴトリプ(1886-1940)

彼女も画家、イラストレーターで、2人はコペンハーゲンの王立美術院で
学んでいて知り合い、1904年に結婚。
学んでいて知り合い、1904年に結婚。
画家、イラストレーターとしていわばライヴァルでもある2人の生活は、
2人の飼い犬が時に神経質な顔、素振りを見せたり、
なんとなく2人の関係を察せる所もあり興味深く、
2人の飼い犬が時に神経質な顔、素振りを見せたり、
なんとなく2人の関係を察せる所もあり興味深く、

家の自分のアトリエで絵を描くにも、きちんと背広を着ている
彼アイナーの姿に、当時の様子を伺ったり。
彼アイナーの姿に、当時の様子を伺ったり。
そしてある時ゲルダの絵のモデルが来れない事から、脚のモデルを
彼に頼み、ストッキングとヒールを付けさせたことが引き金となり、
彼に頼み、ストッキングとヒールを付けさせたことが引き金となり、

彼は以前から自身の中に潜んでいた、というべき、女性的なものに
現実的に向き合い始め、徐々に女装する事が多くなり。
現実的に向き合い始め、徐々に女装する事が多くなり。
元々彼は細身の体で顔つきも優しく、パーティに出かけるのに女装し、
その為に2人で劇場の衣裳部屋に忍び込み、鬘や衣装を盗んだりも
楽しんだり、
その為に2人で劇場の衣裳部屋に忍び込み、鬘や衣装を盗んだりも
楽しんだり、

「従姉妹のリリー・エルベ」という女性名も発明、彼は新しい自分を
楽しみ、一層本来の自分を求め始め、
楽しみ、一層本来の自分を求め始め、
とはいえ、パーティーで出会った男性が夫アイナーに、女性と信じ
近づくのを見ると良い気はせず落ち着かず、揉める事にも。
近づくのを見ると良い気はせず落ち着かず、揉める事にも。

が、女装したアイナーをモデルに描き始めたゲルダの絵が好評で、
画廊への紹介も受け、1912年2人はパリに。
画廊への紹介も受け、1912年2人はパリに。


ゲルダは、パリで画廊を持つ、アイナーの昔からの友人である
ハンスに事情を話し救いを求めたり。
ハンスに事情を話し救いを求めたり。

彼女は自分の夫を失いたくなく、が、彼が何を望んでいるのかを
察しつつ一緒に精神科医にも通い治療を受けさせたり、
世間の偏見の前に彼女は彼を支える献身もし、
人間的な結びつきが深い2人。
察しつつ一緒に精神科医にも通い治療を受けさせたり、
世間の偏見の前に彼女は彼を支える献身もし、
人間的な結びつきが深い2人。

アイナーは、リリー・エルベとしての生活を始めると共に、
絵は「アイナーのもの」であるとして描かなくなり、
絵は「アイナーのもの」であるとして描かなくなり、
こうした葛藤の後、生まれた性がその人物に不適合な例もある、とし、
性別適合手術をする医者との出会いがあり、

アイナーは遂に、実験的で危険性の高い、先例のない手術を
受ける事を決意、睾丸摘出手術に始まる5回の手術を受け、
受ける事を決意、睾丸摘出手術に始まる5回の手術を受け、
最後の卵巣移植等の手術の後、深刻な拒絶反応の為
50歳を前に亡くなります。
50歳を前に亡くなります。
こんな自分の求める姿に向かって進む、勇敢というか、
猪突猛進というか、凄いなぁ、という感がしきりでしたが、
猪突猛進というか、凄いなぁ、という感がしきりでしたが、
映画の最後のシーンは、画廊主のハンスと一緒に、かって
アイナーが好んで描いた風景を訪ねている時、
アイナーが好んで描いた風景を訪ねている時、
かってリリーがゲルダにプレゼントしたスカーフが、風で飛ばされ、
2人がお互いに自由になったかのように、遠くなっていく、
2人がお互いに自由になったかのように、遠くなっていく、

そんな象徴の様なシーンでした。
20世紀の初め、ひたすら自分の納得する存在場所を見つける為に、
自らの命を削る様な手術に身を挺する、
勇気があるとも、自分のエゴの為に相手を巻き添えにした、
ともいえる、そんな男性から女性への変身を試みた人がいた、
ともいえる、そんな男性から女性への変身を試みた人がいた、
そしてそんな彼を支え続けた女性がいたという、
いわば愛の物語であるのにも少し衝撃を受けつつ、感動し、
と、実際の画家の2人が描いた、アイナーの描いた北の風景、




最後はパリの風景でしょうか、 明るい絵になっているのは彼の心境でもあったのか、
そしてゲルダの描いた、リリーをモデルにしたアール・デコの女性像、
にもかなりの興味を持ち、見つめたのでした。


実在の彼女ゲルダは、後にイタリア軍士官と再婚したものの、
数年後に離婚したとの事。
数年後に離婚したとの事。
そうね、あれだけ密度の濃い生活の後には、
なかなか新しい平凡な生活は難しいのかも、ですね。
なかなか新しい平凡な生活は難しいのかも、ですね。
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