毎日の酷暑のニュースにせめてもの抵抗を、という訳で、ははは、
今日は、タイトル通り、町の中心に滝がある、それも2つも!
というイタリア唯一の町、のご案内を。
今日は、タイトル通り、町の中心に滝がある、それも2つも!
というイタリア唯一の町、のご案内を。
イーゾラ・デル・リリ・Isola del Liri とはリリ島、の意で、
上の古い図版をご覧になるとお分かりの様に、
リリ川・Liri が2つに分かれて流れる間に町が挟まり、
ちょうど島の様になっている事からの命名。
上の古い図版をご覧になるとお分かりの様に、
リリ川・Liri が2つに分かれて流れる間に町が挟まり、
ちょうど島の様になっている事からの命名。
皆さん、この町ご存じでした? shinkaiはこの記事で初めて!
今回参考にした記事は、上のタイトル通り
Isola del Liri: l’unica città Italiana il cui centro storico è attraversato da una Cascata
Isola del Liri: l’unica città Italiana il cui centro storico è attraversato da una Cascata
で、後はウィキペディアからもあれこれを。
この町はどこにあるかというと、ラツィオ州のフロジノーネ県に。
で、滝が2つ、の1つはカスカータ・グランデ・Cascata Grande・大滝
と呼ばれるもので、左隣に見えるのがドゥカーレ宮・P.Ducale、または
ブオンコンパーニ-ヴィスコリージ城・Buoncompagni-Viscoglisi。
と呼ばれるもので、左隣に見えるのがドゥカーレ宮・P.Ducale、または
ブオンコンパーニ-ヴィスコリージ城・Buoncompagni-Viscoglisi。
で、滝の落差はどちらも約27mですが、こちらの大滝は下の岩に
かなりの水量で直接に落ち、壮観!
かなりの水量で直接に落ち、壮観!
もう一つのヴァルカトイオ滝・Cascata Valcatoioは、約17度の傾斜を
160mの長さを流れ、水力発電に理想的、として利用されていると。
160mの長さを流れ、水力発電に理想的、として利用されていると。
で2本の腕の様に分岐し町を包み込む、というのが実際どこに
この滝があるかと、へへ、探しましたので~す、 地図をどうぞ。
この滝があるかと、へへ、探しましたので~す、 地図をどうぞ。
現在の町は、住民1万1千人ちょっとのこじんまりした町の様ですが、
ローマ期から移植民が住み、長い世紀の中で、ビザンチン、ロンゴバルド、
そしてカンバーニ(ナポリ)王国に属す貴族家により代々支配、
きっと町を訪れた人々からその素晴らしい噂が伝わったと見え、
古い時代からの滝を描いた興味深い図版が多々残りますが、
古い時代からの滝を描いた興味深い図版が多々残りますが、
これは城が滝の右側に、という、大ウソの絵でありまして、
でも洗濯する女たちを配し、大いにロマンを持ち込み、ははは。
1004年の記録に、島の丘・Colle dell'Isola として名が載っており、
現在の名前に制定されたのは、1869年と。
現在の名前に制定されたのは、1869年と。
城に名が残るブオンコンパーニ家のお蔭で町は良い経済状態と
都市計画を経験、
都市計画を経験、
19世紀にカルロ・ルフェーヴル・Carlo Lefevreがこの地域の
産業開発の基礎として、最初の製紙工場を設立、
他の多くの製紙工場も出来、田舎町から製紙産業の中心地に変貌、
そして羊毛加工業、フェルト製造、加工、と繁栄した町なのだそうで、
20世紀初頭には、電力も公的、私的利用が出来る数少ない町だったと。
産業活動は第2次大戦勃発でも止まらなかったものの、近くにある
モンテカッシーノ修道院の戦いによる爆撃が続き、町民が避難。
戦後は何とか残った紙を使っての、違法の手作り煙草のお蔭で、
ゆっくりと経済が回復した、 というのに笑いましたが・・。
ゆっくりと経済が回復した、 というのに笑いましたが・・。
で現在は地元産業は次第に衰退しつつあるものの、伝統の職人技の織と
新しい家具製造が起こっているそうで。
新しい家具製造が起こっているそうで。
そうそう、今も威容を見せるドゥカーレ宮、城は17世紀に
コスタンツァ・スフォルツァ・Costanza Sforza di Santa Fiora
(1558-1617)と呼ばれるこのお美しい方が、
コスタンツァ・スフォルツァ・Costanza Sforza di Santa Fiora
(1558-1617)と呼ばれるこのお美しい方が、
軍事構造だった城を貴族邸宅に変え、聖書のインスピレーションからの
フレスコ画、彼女、公爵夫人自体に属する領土の浅浮彫を依頼、
そして公園も建設されたそうで。
フレスコ画、彼女、公爵夫人自体に属する領土の浅浮彫を依頼、
そして公園も建設されたそうで。
調べましたらスフォルツア家、ファルネーゼ家、両家の血筋を引き、
教皇グレゴーリオ13世がお舅に当たり、という事で、きゃいん、
教皇グレゴーリオ13世がお舅に当たり、という事で、きゃいん、
現在、国定記念物になっているそうです。
最後はイルミネーションされた姿、
そして、少しは涼しさを、と雪景色を。
軽く、涼しく、と思いご案内をしたのでしたが、奥を知ると興味深く、
そしてイタリアの底力をまたも思い知らされ、楽しかった。
そしてイタリアの底力をまたも思い知らされ、楽しかった。
お近くに行かれるチャンスがあったら、是非、この滝の町のご訪問を!!
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色鉛筆+水彩画ブログには、
イタリアの 今重大な事2つ と、 shinkaiの新事始め
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それもご了承下さいませ。
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この記事へのコメント
corsa
御無沙汰しております。お元気でお過ごしなご様子、何よりです。
ところでこの夏やすみ、ミラノからモリーゼまで、中世を求めて、車で大周遊してきたのですが、その途中、ラツィオからモリーゼへの途上にあったのが、このリリちゃん。目的は、どっちかというとお隣のSoraという町近くの教会だったのですが、町中に滝があるというのが面白くて、ちょっとたちよろうと思っていたんですよ(町の名前にもちょっとひかれてました、笑)。
しかし、なんと目的地の教会直前で、雷雨豪雨大嵐、みたいなとんでもないお天気になってしまいまして立ち往生。根性で教会は見学しましたけれど、その天候で滝を見に行ってもしょうもないのであきらめたのでした。
まさかこちらで詳細を教えていただけるとは、です。感謝。
shinkai
この3月東京の個展で出かけ、その時にクリスさんご夫妻からあなたの事故に遭われた話をお聞きしたのですが、よれよれで戻った後、ご連絡も取らずそのままになっていたのでした。
でも、ラツィオからモリーゼ辺りまでの大遠征をされたという事は、もうすっかり大丈夫なのですね、良かった、安心しましたぁ。
ご収穫は大きかったですか?!
そうでしたか、イーゾラ・デル・リリに寄られる所でしたか。そう、私もなんとなく名前にも惹かれて読んだのでした。
はい、あの嵐、こちら北の方も凄い豪雨でしたよ。で、あの後はすっかり湿度が無くなり、少々暑くともすっきりのお天気になりました。
もう夏休みも終わりが見え始め、またブログ書きに追われる毎日が近くなり・・、
体調に気を付けて、頑張って参りましょう!!