・ ヴェネツィア・メストレまで、 田舎者2人、小冒険のお出かけ!

先週15日土曜に、ヴェネツィア・メストレまでジュリアーナと
ちょっとした冒険のお出かけをして来ました。

いぇえ、最初はそんなつもりは全くなかったのですがぁぁ、
街には田舎者2人の知らない事、分からない事ばかりで、ははは、
結果としてこうなり、まぁ、楽しみもしたのでしたが。


実はです、左目が夏頃からどんどん曇り始め、これはもう
白内障の2次的なもの、と分かっていましたので、

昨年夏前に済ませた右目のレーザー手術の、1年後に経過検査を、
と言われていたのを、9月になったら、と待っており、

で、予約電話をしましたら、
なんと半月以上も待つ羽目になり、10月12日にクリニックに。

これは勿論コネリアーノの、今迄お願いしているドクターの
クリニックに行ったのでしたが、

駐車場になっているサン・マルティーノ広場の奥、白い円柱の
見える建物の3階にクリニックが。

1-Piazzale_San_Martino_GF.jpg

やはりレーザー手術が必要、と言われ、1,2か月後位には
出来るようになるでしょう、と。
いやぁ、通常は何カ月も先になる方が多く、

はい、そうなのです、こちらの病院URSSで無料でして頂けるものの、
待たないといけません。

どんどん進行し、絵を描くのも、単純にPCやTVの画面を見るにも
ボヤけ、時に疲れて涙が出る程になっており、

ドットーレ、も少し早くして頂ける方法は無いでしょうか?
私めは単純に、至急に、とか、ちょっと書いて頂けるかな、位に
思い声に出たのでしたが、

今私設クリニックをメストレの方に持っているので、もしあちらに
来れるなら、この土曜日にでも出来ますよ、と!!
わぁお!  ドットーレ、お幾らで?!
300エウロです。
ああ、許容範囲内。  それでしたら、是非お願いします!


という事になり、やぁれ、やったぜぇ! という事で翌日午後には
メストレのクリニックから、15日18時に、と連絡があり、
書き込んで持って行く用紙も送って来ました。


手術後に、もう既に暗いだろう道を、車で戻るのはねぇ、と
コネリアーノからの往復を電車で行くことにし、最初は勿論1人で
行くつもりだったのですが、

行ってくるよ、とジュリアーナに電話すると、
幾ら軽い手術でも、目だから、一緒に行く、と言ってくれ、
では、宜しくお願いしま~す、グラツィエ!


となると彼女は張り切るタイプで、既に電車の時間も調べ、
決めてあったのを言うと、翌日即買いに行ってくれ、

私めはメストレ・オスペダーレ(病院)の駅からクリニックへの道も調べ、
行程地図を印刷し、クリニックから駅に戻る時に晩御飯を一緒に!
と彼女の好きそうな場所を調べ、かってに内定。

2-via bruno maderna 7_GF.jpg

左側に見える「ピンク色に赤いH」が、5年ほど前に出来た新しい
大きな病院で、駅もその為に新しく開設したのですね。

そして右に見える赤点がクリニックのある、ヴィア・ブルーノ・マデルナ7.

ピンクの前に広がる黄色が、大きなショッピング・センターで、
青点の歩く位置に囲まれた右側も、歩く人の印が見える部分も
店が並んでいる、全て新興ショッピング、レストラン、店舗です。



この方が建物の埋まり方、駐車場などが分かりやすいかも。

3-Immagine 2022-10-19 163046_GF.jpg

はい、クリニックのある建物は、トッレ・エヴァ・Torre Eva!
エヴァ(イヴ)?! 



で、コネリアーノから各停電車で50分程で、駅に着く前に大きな
新しい病院が右手に見えるのですが、

4-1804579-593x443_GF.jpg

手前に建物全体を覆う大きなガラス製の壁があり、
病棟建物は下から上階にかけ、斜めに張り出す形のモダンなもの。



で、ガラスの壁と建物との間は、こんな風に植物が植えこまれ、

5-ospedale angelo mestre interno-2_GF.jpg



ちょっとした展示スペースとなっており、 ・・まだ行った事がなく。

これは第1次大戦の、ヴェネツィア周囲が空襲された時の
爆撃機、なのですと。

6-inaugurazione-la-carita-colpita-2_GF.jpg


ジュリアーナは、何度も仲間とヴェネツィアに遊びに出かけているのに、
shinkaiが病院の事を話すと、病院が出来た事も知らず、
窓から見た事もない、という・・、 はぁ、喋ってばかりなのねぇ!



で、駅からトッレ・エヴァのクリニックに向かいます。

7-Immagine 2022-10-19 162652_GF.jpg

8-Immagine 2022-10-19 162549_GF.jpg



トッレ、高い建物の事もトッレ・塔と呼びますが、これはもう最新の
ガラスの塔、14階、どうやら2年前にオープンした様子。

9-1-SedeChint_GF.jpg

9-2-4113be843c0cb733c7a316e66ef992c9_GF.jpg


shinkaiが行くクリニックのドットール・フォルトラン・Foltranは、
コネリアーノのURSSの病院に勤務、そしてクリニックを2つ持って
おいでだったのが、

最近ポルデノーネ・Pordenoneの病院の眼科の院長になられ、
コネリアーノの病院は辞められ、ここメストレにもクリニックを、
という訳で、これはつい最近なのだろうと。

コネリアーノのクリニックは今まで通り、という事でしたが、
以前の様に即の翌日、翌々日に、という予約が取れずでしたから、
かなりお忙しくなったのではないか、と想像を。



で、まだ到着時は薄暗くなりかけ、だったのですが、余りにもモダンで、
しかも何の矢印も、看板もなく、2人で入り口を探し回り!

漸く見つけ、重~~いドアを押し開け、所謂玄関ロビーに。


今回サイトでビルの写真、説明も見つけたのでしたが、

余りにもモダンな、全面ガラス、グレイの壁、メタル、説明の字が
シルバー・メタルに薄いグレーで書いてあり、
薄暗いロビーで読んで探すのも一苦労!!

ですが、サイトで見つけた案内板の写真は、こんな風に照明がつき、
よく分かるでしょう? 左上のClinica。 停電だったのかいな?!

10-Torre-Eva-Center-Mestre-Venezia_GF.jpg



目の手術前shinkaiが漸くに見つけ、上に小さく書かれた番号を、
反対側の壁に番号を打ったボタン板があり、それを押し、

やっとドアが開き、中のロビーに!

11-SEDE_2-696x928_GF.jpg

12-Torre-Eva-Mestre-uffici-ecosostenibili-dettaglio-artio-interno_1_GF.jpg

冷ややかなモダンな空気の中で、こんな風にモダンな赤い花を見ると、
正直言って、いい加減にしてくれ! クリニックへの案内はどこやねん!
という、ははは、



サイトで見た写真によると、このロビーの上は吹き抜けの明かり窓、と
いう感じになっていたようですが、
こちらはそんなのを見る気持ちの余裕はまるでなく!!

13-Giovanna_Mar_Torre_Eva_Interni_05_GF.jpg

14-Torre-Eva-interno4_GF.jpg


入り口は入った所の案内板に、1階、とあったのに、階段が分からず、
エレベーターに乗り、降り、漸くに探し当てたクリニックのドアのベルを
鳴らすのですが、即開かず、焦って2度3度ね。

漸くにドアを開けに来てくれ、普通は地下1階が入り口で、
ここは上で、来るのに手間取り、との事!

済みません、我らは田舎者で分からずで、とshinkaiが階段を降りつつ
謝り、ジュリアーナは、ここの建物、とても分かりずらいですねぇ、
というと、相手も、はい、ちょっと、と。

そうね、我々だけが戸惑ったわけではないのね。
なんの矢印も、説明看板もないものね。
デザインに凝り過ぎ、モダンすぎるのも困ったもの、ついて行けん!

新しい書類への書き込みがあり、ジュリアーナにお願いすると、
後で、これはNですか? Mですか? と尋ねに来られ、きゃはは。


サイトも新しく、すっきりで、載っていた写真は行ったクリニックでは
無かったですが、

15-chirurgia-home_GF.jpg

16-difetti-visivi-home_GF.jpg


奥には幾つもの診察室が続いているもの見ましたし、40人以上の
ドットーレがおられ、多分在籍の方ね、機器も最新設備の様子。


待ちの患者数もかなりで、結局18時の予定が1時間少し延び、
それでもドットーレ・フォルトランに手術して頂き、
レーザー手術は、ご経験済みの方はご存じの様に、あっという間で、

目薬の処方箋も頂き、1か月後にコネリアーノのクリニックで、との
約束も頂き、

とっぷりとくれた外に。 

17-c9905d90d3d44429cdd96b934f85c55_GF.jpg


右目のレーザー手術の時は、手術後片目の眼帯をしてくれたのが
今回は何にもなしで、実際じわじわと回復してくるのが分かります。

建物周囲は未だ他のビルも余り無く、草原が広がっており、
街灯はある物の、先に見えるショッピング・センターを目指し、

来た時は車の動きも無かったのに、たくさんの車が行き来し、
駐車場に並び、明るさも違い、まるで別の場所の様子に、

こういうのに慣れていないジュリアーナは取り分け刺激を受けた様で、
ははは、こういう彼女を見るのも楽しく、


さぁ、食べに行こう! ここ、どう?! と駅近くの目を付けていた店に。

ガリウム・Galivmというのかな、ドンと大きな店で、ベンチ式の席が
連なり、大雑把な料理がドンと出て、大食漢も満足、の店らしい、
というので選んだのでしたが、

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いや、我ら2人はもう既に食が細くなっているものの、気取った店は
彼女の好みには合わずなので、単純さがお気に召し、ははは、

我らはフリーコ・フリウリ辺りが発祥の、ジャガイモのお好み焼き風1つ
を半分こ、野菜グリルたっぷり付きで、と彼女が欲しがった野菜サラダを。
ゆで卵2つ、シーチキンたっぷりで、これはshinkaiのお皿に。



そして勿論ビールをね!! 手術後、なんぞは頭になく、がはは。

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美味しかったぁ!!


店はピッツァ、チキン、ビール、そして生音楽、が売り物で、
も少し夜が更けるとさらに一層賑やかになるのでしょうが、

24-galivmeventimestre02_GF.jpg

コロナもなんのその、我らが食べ始めた後に続々とお客が!
若い人、そう若くない人々が、きゃは、仲間と一緒に手軽に
食べて飲んで楽しむのに集まる店の様で、

ジュリアーナも気に入り、遠くまで付き合ってくれた友情にも感謝で、
良かったで~す。



窓の外に見える景色が、じわじわと明確になって来るのが分かり、
いぇ~い! 嬉しいなぁ、4,5年以上続いた白内障とも遂におさらば!

300エウロとジュリアーナに言った時、彼女はなんでそんな額を
払うのか、と現在手術待機中の彼女は息まいたのでしたが、

彼女の持論は、ずっと税金を払って来たのだから、無料で当たり前、
というものですが、

私めは、もうこの夏以降の見えなさは終わりにしたく、
こうして済んだ今は、や~れやれ、と嬉しいばかり!
今しっかり見える安堵は、これはお金の問題ではないなぁと。


イタリアの、我が町コネリアーノの、病院事情
https://italiashinkai.seesaa.net/archives/20220301-1.html



2人で気持ちよく駅まで戻りますが、
各停電車の為、戻りは9時半過ぎとなり、駅のベンチで暫く待ち時間。

1番線、2番線ともホームが地面の高さ、連絡は地下道の無人駅。
すると結構な数の皆さんが、スラ~っと線路を横切って行くのですね。

ほら、とジュリアーナを突っつくと、彼女は相手に聞こえない程度の声で、
ヴィエタート・アットラヴェルサーレ・イ・ヴィナーリ・線路横断禁止!とね。

大丈夫なんよ、病院が近いから、即救出に来れるけん。 ははは。

attraversare_GF.jpg

コネリアーノに戻り、ジュリアーノを送り、家に戻ると11時前でしたが、


夕方からの久し振りの外出で、手術も上手く行き、
晴れ晴れと楽しめた、ささやかな小冒険でしたぁ!!


*****

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この記事へのコメント

  • Yuko

    Shinkaiさん手術無事終えられてよかったですね!
    白内障のお年頃ですね^^
    私も先月両目しました。
    仕事柄目がダメになったら困るので早めでしたがやってよかったです。
    PCも老眼鏡なしで出来る様になり細かい作業や黒いものは初期の老眼鏡を使いますが視力も「1」まで戻りました。
    いっときも早くイタリアに行ける日を待つ日々を送っています。
    2022年10月21日 09:49
  • クリス

    ご無沙汰ですSinkaiさん。
    白内障の手術成功されて良かったですね。私も持っているのですが、目薬をさすだけです。視力はまだ1.5ありますので。ただ左目が緑内障の兆候が出ていてそちらも目薬を入れてます。病院が立派な建物でおどろきますが、写真の飛行機はFokker Eindeckerという戦闘機(一応)です。大戦初期の名機です。ちょっと急用出来たのでこの辺で失礼します。
    2022年10月21日 17:48
  • shinkai

    ★Yukoさん、こんにちは! コメント有難うございます。

    はい、お陰様で、これで白内障関係はお終いになりました。 
    レーザー手術をすると、その後は無いという事で、やれやれです。

    あぁ、そうですか、早めに両眼をされましたか。 そうなんですよね、こちらは最初の手術は、かなり進むまで、まだまだと待たされました。 が、右目の方は手術後すぐに2次症状が始まり、レーザー手術までかなり待ったのでしたが、
    その間は良く見えずに眼鏡を、両目で結局5回かな、替えましたっけ。

    本当に、目が見えないと困るお仕事ですものね。
    目がちゃんと良く見える、というのがどれほど有難い事か、よく分かりましたね。

    ヨーロッパの方は、コロナも何波め、とか言いつつ、でも共存索で、殆ど強制事が無くなりましたから、
    来年あたりはお出でになる事が出来ると思いますよ。
    もうちょっとの辛抱ですね!

    2022年10月21日 23:50
  • shinkai

    ★クリスさん、こんにちは! お久し振りです、コメント有難うございます。

    はい、やっと白内障とお別れでき、嬉しいです。

    クリスさんは視力が良いですねぇ!! 白内障の初期ですか? しっかり目薬を指し、頑張って粘って下さいね。 
    緑内障もなかなか大変だそうで、こちらもお気を付けて。

    はい、あのメストレの病院は、あちこちの病院ではどうにも間に合わなくなり、遂に街の外に大きなのを造ったのだと思います。
    駐車場は最初開設した時は料金を取ったのですけど、苦情が殺到し、暫く後には無料になったようです。

    なんと、飛行機、戦闘機にもお詳しい?!
    名前を教えて頂いたので早速に検索し、「パイロットがプロペラを打ち抜くことなくその回転面を通して機関銃を発射することのできる同調装置を備え」ていたというのを知りましたよ。
    その威力で、連合軍側がとても恐れたと。

    プロペラが回転する速度の隙間を狙って発射する、という事ですよね? 
    という事は、当時の飛行機はまだ回転速度がそんなに早くはなかった、という事ですか?

    2022年10月22日 00:13
  • クリス

    昨日は急な外出で失礼しました。
    白内障手術は比較的に簡単な手術というのでそんなに心配はいらないという事ですが、初期の内は目薬で進行は抑えられるという事で医者からは視力低下が一つの目安と聞いております。幸い視力低下はないのですが、乱視があるのでメガネは欠かせないアイテムとなっています。緑内障は父も兄もかかっており遺伝なので仕方ないかと、酷くならないように気を付けております。
    プロペラ同調装置というのは、ジェット機になるまで使われていましたから第二次大戦のプロペラ機でも総て使われていました。けっこう優秀な装置のようで現代の高速機関銃でなければ対応出来ていたのだろうと思います。それでもたまに故障等で打ち抜いてしまう事故も起こっていたようです。もちろんそうなったら墜落ですね。
    また爆撃といっても、この飛行機が使われた当初は操縦席からレンガを投げたり手りゅう弾を投げたりが爆撃手段でした。その後は急速に発展した経緯があります。
    2022年10月22日 08:56
  • shinkai

    ★クリスさん、こんにちは! お返事が遅くなり、済みませんでした。

    目の問題は、本当に日常の大きな問題ですし、上手く進みますよう、願っております。

    と、いつも通り、的確なお教え、有難うございます!!
    いやぁ、プロペラ同調装置が第2次大戦でも使われていた、というのが凄いなぁ、と。
    はい、初期のころはかなり故障した、というのも読みましたので、怖いなぁ、と思ったのでしたが、

    初期には操縦席からレンガや手りゅう弾を、というのが、今となると少し可笑しくもありますが、
    第1次大戦では、本当に手段を択ばず、という様なひどい事もあった様で。

    とはいえ、今のウクライナの状況を見ると、上に立つ指導者により、どんなひどい事もありうるのだ、というのがよく分かります。





    2022年10月23日 17:36