・ 2023.7.2 シエナのパリオ  TV中継より

長い夏休みを頂き、秋の広島での個展用の絵の仕上げに励みつつ、
長年の望みであったポーランドのクラコワ行旅行も
お陰様で見たかった場所をしっかり見ることが出来、

またレオナルド様の「白貂を抱いた貴婦人」にも2回おめもじし、

本当に久し振りに、望んでいた通りの旅行が出来、
満足して戻りました。

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こちらの写真整理もぼちぼちしておりますが、
今回は行きの飛行機からの様子を分家ブログの方で
見て頂くようにしますので、この後リンクで飛んで下さいませ。


で、昨日7月2日はシエナのパリオで、これも何年ぶりかで
TV中継を見、写真を撮りましたので、見てやって下さい!!

で、いつもの通りRAIの国営放送局の中継かと思っていたら、
なんと、民放のLa 7の中継で17時半から、と知り、

時間になって点けると、なんともうとっくに始まっていた感じで、
何ともこれもまた置いて行かれている感じで、ははは、

でもくどくならない様、レースが始まる前の時代行進の様子は
すっきりにし、いつも熱狂するレースの方も気をつけて。

まずは夏のシエナのカンポ広場の熱を感じてやって下さい!

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17時半にTVを点けた時、カンポ広場の中は隙間が目立ちましたが、

広場の左上から、時代行進の各コントラーダの人々の入場口で、
プッブリコ宮との間に細い道が通っており、そこから広場内に
入る人々がぞろぞろと動いているのが見え、
広場が映るその折々に、どんどん人で埋まっていく様子がね。


これは、アクイラ・鷲 の旗持ちとお供。

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続いて映ったので撮ったものの、これはタルタルーカ・亀、の隊長の兜。

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これはレースに出走する馬で、額に付けている色印がコントラーダ
を示し、どのコントラーダの名で走るかは籤で決まるので、

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この広い熱狂した広場の中で、いま口綱を持っている人のみが
実際に世話をしてくれる知っている人なのですね。

多分男性の衣装の色からニッキオ・貝、と。

ラ・セッテ・La7は、広場のあちこちのカメラで撮ったのを
無差別に放映してくれてからにぃ!



この様にまだまだ各コントラーダの行進が続いており、

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漸くに、今年のパリオの旗・ドラッペローネ・Drappelloneを掲げた
牛車が登場。 いつも素晴らしく真っ白で大きなキアニーナ種の牛4頭。

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全ての広場への入退場口は閉じられ、牛車から優勝旗が降ろされ、
今広場の右上角に見られる臨時に掛けられた橋の上に運ばれます。

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4頭の牛君達は、お勤めを終え、引き揚げ。

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全てのコントラーダの旗振りたちが、プッブリコ宮・市役所の前に
並び旗振りをし、最後に高く高く投げ上げてお終いに。

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いよいよ「競争」の始まり。 この時すでに19時32分!

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今年2023年7月2日のパリオは、17の内の10コントラーダが
出走するそうで、

今プッブリコ宮の内庭で休んでいた馬たちが出て来ます。

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各コントラーダの行進に参加した人達の前を通ると、凄い声援が。

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一方、カーナペと呼ばれるスタート綱の前横には、スターターを務められる方・
モッシコーネと呼ばれる方の席があり、

今そこに警部の持つ、スタートの並び順の籤が届けられ、

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各コントラーダの名が呼ばれ、2列に張られた綱の内に馬が入ります。

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が、これがいつもながら、なかなか馬たちが順に並びませんで・・
今年は1番がオンダ・波、次がトッレ・塔・臙脂の赤、そして
白・緑・オレンジのセルヴァ・林、なのが、

とりわけトッレとセルヴァの馬が相性が悪いのか並ばず、
今もトッレが外れ・・。

右端の5頭は最初から結構大人しく並んでいるのですが、
なにせ順番通りに並んだ所に、離れている最後の馬が走り込み、
それで出走、となるのが上手く行かず・・。

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綱の中の騎手たちは、いつ赤と黄色のキオッチョラ・カタツムリが
走り込んで来るか気になり振り返りつつ、

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綱の中のトッレ・臙脂色と、セルヴァ・林の馬は既に優勝経験があり、
騎手も優勝経験があるそうで、それで揉めるのか、落ち着かず。



となると、モッシコーネの言葉で一旦外に出て歩き回り、騎手同志が
相談したり、へへ、ですが、今回はこれが4回ありまして、

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そして遂に20時7分、これが最後の綱の内となり、

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皆が一斉に出走!

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内側で走り出したセルヴァ、そしてその右はドラーゴ・竜、
青と黄色はタルタルーガ・亀、と。

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ここは広場の上の長い場所で、これはもうセルヴァが抜きん出ており、

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もうすぐ一番の難所、サン・マルティーノの急カーヴ前。

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カーヴに走り込み、

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抜けて行く、セルヴァ、トッレ、白と赤・ジラッファ・キリン、青と白・オンダ、

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セルヴァ、強し!!

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2周目のサン・マルティーノのカーヴ。

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後ろで、オンダが落馬。 

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サン・マルティーノの礼拝所の中に見える緑色のユニフォームは
救助者達!



サン・マルティーノの反対側カザートの急カーヴを回り、

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広場上辺の角を回り、

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サン・マルティーノの角、3回めを回ります。

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カザートの角で、既に勝利を確信、腕を上げ! 
上には既に広場に飛びこむ男の姿!

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ゴールに飛び込む馬と騎手に飛びつく人々! わやくちゃの熱狂!!

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腕を振り上げるセルヴァの騎手の向こう、

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勝てなかったコントラーダの面々がしら~っと通り過ぎて行き、ははは。



優勝旗の降ろされるのを待つ人々!

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はぁい、この旗を振りつつ街の中を練り歩き、今夜は勝利の夜に酔います!!

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セルヴァの騎手はジョヴァンニ・アッツェーニ・Giovanni Atzeni、
ティッティア・Tittiaというニックネームだそう。 38歳。

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なんとまぁ、シエナのパリオでは36戦のうち10勝している、
記録保持者!!


馬の名は、ヴィオレンタ・ダ・クローディア・Violennta da Clodia、
雌。10歳!

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手綱を引いているのは、厩舎のお世話係と。


暫く前からあれこれと試し走・プローヴァが行われていたのが、
最近の雨で取りやめ、とかもニュースに出ておりましたが、

漸くにすっきりの走りが出来、騎手も、馬も、優勝おめでとう!!


シエナのパリオ 2008.7.2 ・ その前日
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462678205.html

n.1 シエナのパリオ ・ 2008.7.2
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/466779099.html

n.2 シエナのパリオ ・ 2008.7.2
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/466779309.html

n.3 シエナのパリオ ・ 2008.7.2          
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/466784900.html

シエナのパリオ ・ 8月16日 TV実況編
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462677907.html


shinkaiも安心して、またお休みに戻らせて頂きま~す。


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この記事へのコメント

  • YUN

    こんばんは。
    長い夏休みの最中なのですね!
    なんとご旅行にも? アウシュビッツには以前から行きたいと仰ってたな~と思い出しました。念願が叶いましたね。
    シンドラーの記事も拝見しましたが、酷い迫害の中にもこんな人物がいて、助けられた人たちが必死で後世に伝えようとする、その思いが尊いです。おかげで映画の「シンドラーのリスト」で私も知ることが出来たわけで。現地に行かれて、実感されたことでしょう。
    そしてシエナのパリオ、久々ですね! 映像とは言え、迫力満点。
    賑わいもコロナ前に戻った感じ。
    お馬さんたちは競技前にナーバスだったのかな。五輪で馬術だけチラッと見ましたが、やはり生き物と一緒の競技は大変だなと。
    何とか揃って走り出せて良かったですね。そしてセルヴァがブッチギリ!
    強すぎる~(笑) おめでとうございます!
    2023年07月15日 01:48
  • shinkai

    ★YUNさん、こんにちは! コメント有難うございます。

    はい、9月早々には送り出さないといけない作品の手直しで、毎日なんとかかんとか、頑張って取り組んでいる所で~す。

    アウシュヴィッツは、長年望んでいたチャンスでしたので喜んで出かけ、やはり実際に見て納得したその現実感と、ガイドさんの素晴らしさに、出かけてよかったと思った事でした。

    「シンドラーのリスト」の映画舞台となった、プワシュフ収容所跡にも出かけ、シンドラーの工場博物館も見学しましたが、
    自分では経験していない戦時中の、ましてナチス占領下における恐怖の日常生活の空気があり、
    これはまたアウシュヴィッツとは違う、生の感覚で、恐ろしい物がありました。


    シエナのパリオは、久し振りのTV観戦だったのですが、1月の寒い時にシエナに出かけ、その時に今年はパリオを見なくては、と思って戻ってTVの前に座ったのでしたが、
    長い待ち時間に、ははは、少々草臥れましたっけ。
    でもね、あの騎手はやはり凄いなぁ、と思ったですよ。


    そうそう、クラコヴィアではレオナルドの「白貂を抱いた貴婦人」を見ましたが、
    今迄ずっと見ていた写真、サイトとはまるで違い、迫力が、とりわけ目の迫力が段違いで! 見れて良かったぁ!!でした。


    2023年07月15日 22:39