・ 雹、大雨、嵐 の2晩 悪天候のスコミーゴ村 葡萄畑全滅

秋の個展用の作品仕上げで、ずっとブログお休みを頂いているのですが、
かといってずっと同じ記事写真だと、見る本人も辛いものがありまして・・。

ですが、今週月曜の夜から引き続いて、我がスコミーゴ村の葡萄畑が
取り分け我が家に近い一帯がほぼ全滅状態の悪天候に見舞われ

今朝歩きに出た時に写真を撮って来ましたので、見てやって下さい!


イタリアは昨年の深刻な水不足は免れたものの、5月には
お伝えした様に、エミーリア・ロマーニャ一帯のポー河の大氾濫。

エミーリア・ロマーニャ一帯の豪雨、 ポー河氾濫の様子を
https://italiashinkai.seesaa.net/archives/20230523-1.html

エミーリア・ロマーニャ地方の災害情報 n.2 EU議会長被災地訪問
https://italiashinkai.seesaa.net/archives/20230528-1.html

そしてつい先週まで40度を超える、50度にも届きそうな、
とりわけ大都市、イタリア南部の酷暑があり、

その合間にローマやミラノでの大雨被害とか、雹が降ったのニュース!

飛行機の鼻先に穴が開いているのは、実際にローマからミラノ・
マルペンサの飛行機で、ニューヨークに飛ぶ飛行機だったそうで!

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25日朝のTVニュースは、もっぱらミラノの街中での、街路樹が
倒れたりの被害の話題でいっぱい!

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所がこの月曜24日の夜、11時半頃だったか、既にもう寝ていたのが、
突然に物凄い音、道脇に向いている我が家のガレージのシャッターに
打ち付ける物凄い爆音に目が覚めました。

それはもう、今迄に何度も聞いた事のある小粒の雹とか、霰の音と違い、
爆撃! とも思える程の密な轟音の凄まじさで、

メタル製のシャッターに打ち付ける凄い音は、30分程も続いたかな?!
実際はも少し短かったろうとは思うのですが、待つ時は長いですよね!!


ここまで大きな雹がこの辺りにも? というのは見てはおりませんが、
きっと野球の球位のもあったかも。

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途中余りにも激しい音に、ガレージの方には到底近づく勇気はなく、
逆にコンドミニオの庭に続くベランダに行って見ると、
ピンポン球以上に大きな雹がバラバラとベランダにも落ちており、

暗闇の中に庭一面が真っ白に見え!

そう、本当にこんな様子だったです。

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その内漸くに轟音が止んだと思ったら、上の階から様子見に降りて来た
人の声が聞こえ、私めはそのまま寝てしまいました。

で、翌朝5時半に、曇り空でも雨は降りそうにないな、と見て歩きに。

家のガレージの前隅には、雪が降り積もった様に塊が出来ており、
足で蹴っても固く崩れず。

道には雹で撃たれ落ちた葉が敷きつもっておりましたが、
いつもの単純shinkai、ああ、酷かったものね、と思いつつ、
薄暗い事もあり、葡萄畑の方には目が行かず。 

いつも行く隣村カルページカの教会前で折り返し、戻り始めると
雲行きがおかしくなり、何とか家まで持ちます様に、思う内に
ポチポチと始まり、

それがだんだん強くなり、遂に入り込む家の軒がないので、
勝手知ったる道の、お家の横の立ち木の下に潜り込み!

何年も歩いていての初めての経験でしたが、立木の下の葉の茂りで
上手く雨をよけることが出来、5分程すると雲の色が明るくなり、
雨も小止みとなったので、家に向かい、ゆるい坂道を下り始め、

が暫くするとまた降り始め、どうしよう、どこかに入り込める場所は?
と考えつつ歩くうち、そうだ、あのお家の前の駐車場は庇があった、と

そこまで歩き、後1,2歩という所で、庇の下からシニョーレが出て来て、
ここのシニョーレとは顔見知りで、名前も知りませんが、顔を見ると
ボンジョルノ!という間柄なのですね。

その彼が傘を差しだしつつ出て来て、今度通る時にそこに引っ掛けて
置いて、と傘を貸してくれたのでした!

あのタイミング!! きっと少し前から、ああ、濡れてやって来る、と
見ていたに違いなく! でも本当に大きめの傘を借りてからは、
ゆっくりな気持ちで歩け、とても有難かったのでした。

で、翌日に傘の返却方々スーパーに買い出しに行く時に見た葡萄畑!!

なんとまぁ、我が家のある一帯が一番酷くやられており
場所によってはまるで関係なしに無事な所もあり、
きっと冷たい雹を包んだ風の通り道か否や、が分けた結果なのでしょう。

で、その25日夜にも、夜中の雨、風音、何か霙の大きなものが
落ちているのかな、と夜中に目が覚めたものの、
またそのまま寝てしまい・・!

で、ベランダや、シャッター前の落ちた屋根瓦の掃除程度はしたものの、
金曜28日のプール体操に行くまではずっと家の中で、はい、

コネリアーノに向かう道脇の葡萄畑はどこも無事、いつもの様子で、
スコミーゴはオリアーノの丘よりも低いので、その差かな、と。


それにしても、我が人生でも初めての、スコミーゴ村に住み着いて
30年後の初体験となった、

なんとも凄い雹の被害、哀れな葡萄畑の様子を見てやって下さい。


土曜の朝ともなり、既に道は清掃車が通った様で、葉っぱも落ちておらず、
尚のこと、哀れな葡萄畑に目が行ったのでした。

カルページカ・Carpesica村の教会前から望む、奥の丘の上は
フォルメニーガ・Formenigaの教会。

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手前の下側の葡萄畑はきっと雹が通ったのでしょうね、ガタガタに。



これは今回の被害に関係なしの、教会坂道の下にある、個人の好意かな、
で夏に開かれている、多分マウンテン・バイク用のレース練習場で、

縄の引かれている間を5回程通り抜けられ、

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最後はこちらの道に出て来て、また上に、という会場。

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すぐ近くの葡萄畑、小さな、余り手をかけていないのが分かる、はは、
そこのは、こんな感じに無事に育っており。

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ちょうどカルページカの教会の所で日の出が始まったものの、
良い場所に出会えずで、そのまま来て、漸くに東に下る道の所で。

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雹に撃たれた所は、こんな風にほぼ半分上の葉が引きちぎられ、
スケスケになっており、

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もう既に大きく実っている葡萄は、こんな風に撃たれ、茶色になり・・!

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本当に可愛そう、というか、哀れというか・・。



この長く広がる畑も、ほぼ半分から上は引きちぎられ、
既に今の時期には、支えの棒が見える事はない程に茂っているのに!

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曲がり角から見える、オリアーノ村の教会。

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東側に広がる、広く長い葡萄畑のこちら道端にはオリーヴの木があり、
ちょうど朝日が射し込み・・。 

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思いがけない美しさを見せてくれ、今朝の重い気分を少し軽く。



何度か描いたこの丘ですが、下に広がる葡萄畑は、ここもやられていて、

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隣の畑はもっと酷く!

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今のこの時期、濃い緑色で埋まる葡萄畑が、どこもが茶色に見えるのです!!



少し高い位置の、畑全体がスケスケになっており!

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ここは坂道が終わり、平地になる場所ですけど、酷いことに。

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道脇の木々も、枯れ木の様な様子に。

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道の北、山側の畑もこんな様子。

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平地の畑、陽が射しこみますが、葡萄の木はボロボロで。

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ここの畑は大変に丹精を込め、畝ごとの先頭に薔薇の木が植えられ、
何日か前に通った時には、色とりどりの薔薇の花に感嘆した所なのに、

哀れ、薔薇の木も、葡萄の木も、ボロボロに引きちぎられ・・。

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我がコンドミーニオに曲がる角の前の葡萄畑。 ここも茶色の畑に!

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こんもりと茂り、木の下はいつも薄暗い程に、影を提供してくれている
シナノキの並木も、こんなにスケスケに。

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この一帯に駐車している車は、水曜だったかに見た時は前ガラスも横も
穴を開けられたり、車体もボコボコになったのがずらっと並んでいたのが、

さすが土曜となると修理に出したか、少なくなっておりましたが、

でもね、まだ穴をナイロンで塞いだのが幾台かあり!

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この最後の赤いの、ボコボコになっているの、分かります?!



最後は我が家のガレージのドア。 絶対凸凹に、と思った程の
激しい爆撃音でしたが、上塗りの色が擦られた痕のみで!
シャッターって意外に頑丈なんですねぇ!!

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濃い四角に残った所は、あそこに「駐車禁止」の札があったのですが、
割れて落ちたみたいで、左下角にチョコッとだけ残っておりましたぁ。

コンドミーニオの我が家の並びのドアは、いま皆この痕跡をつけてます!



コンドミーニオの管理事務所、というのか、から早速に郵便受けに
連絡が入っており、屋根瓦が割れたり飛んだり、
実際お向かいの家の屋根を見ても同様で、
最上階の家は雨漏りしている様で、

早速にその手当、また補償金問題に取り組みます、との事で、
我が家は1階なので、その手の問題が起こらずに幸いでしたが、

が、一つおまけがありました。


水曜の夜に寝ていた時、コトンと音がして目が覚め、何かと
窓の近くの明かりをつけ見ると、

スタンド・ライトの足元に何か落ちており、薄い緑色、薄い藤色、凸凹、
何だろ、と見ているうちにコソコソっと動き、スタンド台の上に!

わっ、キャッ、蛙やん! 直径5,6cmあるイボ蛙!!

村の外れの流れ辺りで聞こえる、あの大きな食用蛙の子?!

こんな感じでしたけど・・、実際どうだったか、写真は小さめに。

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その内に向こうは落ち着き、こちらを黒い目で見て! 座り直し、

こちらはどうしよう、どうしようと考える内に、雨戸を開けると
風を感じ上を見て、一度ひょこっと上に飛んだものの、5,6cm位。

ウ~~ン、どうやって捕まえようか、と無い知恵を絞り、
そうだ、と掃除用のハンカチ大の布をふわっと上からかけ、
ソロッとハエ叩きの柄で丸め込み、これなら大丈夫とソロッとつかみ、
窓の外で振り落とすと、落ちた音がして、ああ、良かったぁ!


でも、どこから、いつ、ワタイの部屋に入り込んだん?!
それを考えると恐ろしく、

でも、素早い動きをせん子で助かったぁ!

等など、今回の初体験のあれこれ、ずっ~と忘れない事でしょう!!


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この記事へのコメント

  • クリス

    Sinkaiさん、夏休み中だからとチェックを怠っていてすみませんでした。
    大変な被害ですね。お見舞い申し上げます。ワイン農家にとっても痛手でしょう。収穫に影響大ですね。
    雹の被害も酷いですね。車のガラスが割れるほどですから当たり所が悪いと死者も出たでしょうに。
    最後に少し笑わせていただきました。子供のころは素手で捕まえておりましたが今は出来るかな? 最近はあまり見かけないもので。
    2023年07月30日 09:30
  • shinkai

    ★クリスさん、こんにちは。 早速にご親切なコメントを、有難うございます!!

    はい、コロナの不景気の中でも伸びているのはイタリア・ファッション、ワイン、食品、などのみと言われていたのが、世界遺産指定もあり、この辺りはどんどん葡萄畑が増えていたのですが、
    そうなんだ、こういう不幸も起こるんだ、と改めて考えて事でした。

    多分プロセッコの一番の本場の畑は、北の山脈の麓に広がるので、きっと冷たい風の流れを避けているのではないか、と思っています。
    今頃は朝の30分程しかTVニュースを見ず、ローカルも見ていないので、詳細は知らないのですけど・・。

    今回の雹は、本当に大きく、今迄で初めてこの辺りで知った大きさでした! 
    車の窓もあれこれ割れているのを見ましたが、単にペコっとへっこみ、ひび割れが広がる、というのもありましたけど、
    本当にズボッと穴が開いているのもありましたから、夜中の事で幸いでした。

    いやぁ、あの大きな蛙君には驚きました。今では笑えますが、本当にどうやって追い出そうか、と頭の中が白くなりましたもの、ははは。

    床までの大きな窓があるので、トカゲ君などが何度も入って来ていて、ああいうのが苦手は私は本当に気をつけているのですけど、
    はぁ、今回の珍事でした!

    所で、今朝スマホに入ったニュースから辿り、マティルデ・ディ・カノッサの城が発掘され、人骨も、というのがあり、サイトを見つけました。
    https://www.stilearte.it/scavano-sotto-il-bosco-sul-monte-trovano-i-resti-del-castello-modenese-di-matilde-di-canossa-il-palazzo-la-chiesa-e-gli-scheletri/
    6月頃に最初の発掘で城跡は簡単に見つかり、7月に人骨も、という事の様で、上のURL が一番纏まっています。


    いよいよ夏本番ですが、この夏の天候は予想を外れています。
    どうぞ奥様ともども体調にご留意され、お元気でお過ごし下さいね!!



    2023年07月30日 16:26