・ ルッケッタ・Lucchetta  コネリアーノのワイン醸造所訪問

先回見て頂いたコネリアーノの野の道散歩の最後に、
ルイーザの案内でワイン醸造所ルッケッタの訪問が出来ました。

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今迄も何か所かプロセッコの醸造所も見学した事もあり、
トスカーナでもあちこち訪問したりで、その都度様々な事を知ると共に、
長年にわたり工夫を重ね、購入者の好みに添っての品質改良などなど、
マーケッティングについての研究も怠りない事を知らされます。

今回訪問したルッケッタはまだ創業120年に満たない、完全な家族経営の
醸造所ですが、貰って帰ったパンフレットを見ながら、撮って来た写真、
訪問時の印象などをも重ね、とても近しい気持ちというか、
今迄のそれぞれの醸造所とは違う気持ちも印象も湧き、

我がコネリアーノの素晴らしい丘の上にあるカンティーナ、しかも我が家から
かなり近い場所にある、という事もあり、しっかりご案内を、と、はい。

n.1 ヴァルドッビアーデネ ・ プロセッコ ワイナリー訪問
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463526381.html

n.2 ヴァルドッビアーデネ ・ プロセッコ ワイナリー訪問
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463526671.html



上の、道脇にある道案内の樽の矢印に従い緩やかな坂道を上り、

葡萄畑の畝の端に植えられている薔薇。 これも何度かご案内の、
葡萄の木と薔薇の木の性質がよく似ている事から、何か病気が葡萄に
発生する前に分かる、為のもので、美的な演出ではないのです。

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これを教えて貰ったのは、トスカーナの葡萄畑を回った時の事でした。

初めてのカンティーナ訪問 トスカーナ ・ シエナ南部、ヴァル・ドルチャ
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/460854939.html



今回貰って帰ったパンフレットから、ご案内にちょうど良い写真を拝借し、
これは丘の上にあるルッケッタの、左側が醸造所と直売所、そして右側が
住居類と思いますが、右側には行かずで。

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左側にカーブして下り、小さな木立のある所に、現在は最初の道案内の樽が。

この周辺一帯約50万ヘクタールの土地を持ち、その内の32万ヘクタールが現在
葡萄畑になっているそうで、少し丘の上、に葡萄畑が広がり、
これはトスカーナでも聞いた事で、葡萄の木は霧を嫌うからだそう。



坂道を上ってきた所で、奥に母屋がありますが、手前右に下る
砂利道の奥に直売所と醸造所が。

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分かりますか、金属の塀の内に黒いワンがいるのが?



この中型のワン君で、よく似た大きさのが、あっちにこっちに、全部で4匹ほど!

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この子は坂道の樽の近くでうろついていて、はは、その時に挨拶したのが、
坂道を上ってきたら先回りしていて、尻尾を振ってくれたのでした。
客引きの仕方を心得ているのね、ははは。



「ワイン直売所」の立て札の背後に見える、広がる葡萄畑。

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右端に切れる間際、丘の上の鐘楼と教会はカステル・ローガンツォーロで、
ここはかのティツィアーノの家のある所!

古きロンゴバルドの教会と、 「ティツィアーノの家」始末記 n.2
https://www.italiashiho.site/archives/20170420-1.html

ヴェネトの春、 そして ティツィアーノの家 n.1 
https://www.italiashiho.site/archives/20170404-1.html



パンフレットから。 母屋の手前を入って行くと、直売所と奥に醸造所。

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右上の、白葡萄の大きな房! ルッケッタでは全て手で収穫するとの事で、
これは各種の葡萄の熟す時期が違うので、それに合わせ摘むのだそう。



この一帯の丘の眺めは本当にとても美しく、これは東側。

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パンフレットにあった、四季それぞれの眺め。

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さて直売所の中に。 これは正面左奥の壁で、

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こちらは右側。 カウンターが設えてあり、左に見えるシニョーレはべピ・Bepi、
現在の経営者の1人、とルイーザ・Luisa.

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ルイーザの夫レナート・Renatoがこのルッケッタのワインを好み、
確かに美味しいのですもの! 買い出しにルイーザも付いて来ていて、
良く知っている間柄と。



で、真ん中の扉の奥に、この様に倉庫があり、おお!  1箱12本入り。

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向かい側の壁の上に掛かる夥しい賞状類。各地で、国際でも賞を取っている様子。

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真ん中のテーブルが実は大木の切り株、というのは写真を見て気が付きましたぁ。
何の木だろ?!



べピは、我らが入っていくと、即グラスにプロセッコを注いでくれ、ははは、
こうして見ると、既にかなり赤い顔をしているでしょう?! お昼前でしたが。

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最初は断ったのですけど、ジュリアーナが美味しそうに飲むのを見て欲しくなり、
ははは、では、と頂いたのでしたがぁぁ、 お・い・し・か・ったぁ!!



半分以上飲んだ所で、ははは、ワインのラベルと並べて。
アンジェロ・Angeloとあり、プロセッコのカルティッツェ・ナトゥラーレ、と。

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アレッサンドロ・Alessandroが案内してくれ、奥の醸造所を。
赤と白のはコンクリート製だそうで、内部は多分ステンレスのタンクですね。

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こちらはよく見るステンレスで、

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茶色に見えるのは、樹脂製、と言ったのではないかと。

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この高さのは8千リッターで、奥に1本高いのがあったのが1万リッターと。

タンクによる違いはあるのか、と聞きましたら、無いという事でしたが、
こちらには余り専門的に聞くだけの知識もなく、残念。



一番奥に大樽が2つ。

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コネリアーノにある 世界一のワイン樽製造所 ・ ガルベロットのご案内を
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463849891.html



これは瓶詰め、栓打ちのラインと。

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隣の部屋には、びっしりとステンレスのタンクが両脇に並び、

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一番奥にこの小さな樽が。 これは干した赤葡萄・アパッシートが入っており、
水分を蒸発させて発酵させるため、濃い強い赤ワインが出来るのですね。

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こちらはほぼ天井を覆っただけの状態に置かれているタンクで、

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こんな風にずらっと並ぶ壮観さですが、

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夏の暑い時などどうするのか、と尋ねましたら、

ここのタンクは2重になっていて、ほら、上に繋がっているのが冷蔵装置だそう!

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勿論気温により自動的に調節するようになっているのでしょうが、
プロセッコの本場ヴァルドッビアーデネに行く道で見かけるカンティーナの
タンクが外にずらっと並んでいるのを見て、大丈夫なのかいなぁ!と、ははは、
他人事ながら心配していたのですが、安心しましたぁ。



ルッケッタのサイトは https://www.lucchettavini.com/

まず最初に如何にも美味しそうな、はは、美味しいプロセッコが注がれ、

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ルッケッタの歴史なども出ますが、ルッケッタ・マルチェッロという企業名の
マルチェッロ・Marcelloというべピのお父さんが1958年に起業したのだそうで、

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元々コネリアーノから北西にあるピエーヴェ・ディ・ソリーゴ・Pieve di Soligoで
伝統的なブドウ栽培農家だったのを、父親から受け継いだ葡萄畑を売り、
今のコネリアーノはカルペネ・Calpeneの丘に小さな基本となる土地を買ったのが
最初だそう。

この一帯のワインは有名で、一帯にヴェネツィア貴族の別荘が点在している、と
先回書きましたが、1431年にはヴェネツィア共和国のドージェ、
フランチェスコ・フォスカリがコネリアーノの執政官に、
いつもの美味しいものの荷でなく、一帯の美味しいワインを送ってくれるようにと
頼んだ記録もあるそうで!


当時はD.O.C・統制原産地呼称ワインだったプロセッコも、2009年から
D.O.C.G・統制保証付原産地呼称ワインとなりましたし、

マルチェッロと息子べピ、その弟マリオと、一家がブドウ栽培、醸造に働き、
現在はアレッサンドロ、マルコがパドヴァ大学でワイン醸造学、農学、
葡萄栽培学等を学び、国際的にも販売を広げる様に広告販売業もと、
一家の男性軍ががっちりとチームを組み、企業が育っている、という所でしょうか。

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この写真、パンフレットはいつのものか、べピもかなり若く見えますね!



一家全員。 如何にも農家の大家族の様にも見えますが、家業に誇りを持つ
跡継ぎがしっかりしていると、家族経営でもこれだけ発展するのですねぇ。

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こちらがルッケッタのワイン一覧。

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栽培している葡萄の種は(葡萄摘みの順に)
マンゾーニ・ビアンコ・Manzoni bianco、 シャルドネ・Chardonney、 
スーヴィニョン・Sauvignon、 リースリング・Rieisling、 グレーラ・Glera・
これがプロセッコになる種、 ヴェルディーゾ・Verdiso、クルティヴァール・ア・
バッカ・ロッサ・cultival a bacca rossaと。



案内して下さったアレッサンドロ氏。  肝心の写真がピン甘ですみません。

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礼を言って坂道を下る時、薔薇の花とジュリアーナ。

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丘の上に見えるのがルッケッタの建物で、この辺りもルッケッタの葡萄畑と。

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カンティーナの中を見学しつつ、何となく男所帯みたいだなぁ、と、ははは、
いう印象があったのでしたが、パンフレットを読み、大いに納得!!


後日談があります。 後日というよりも、当日の午後レナートが友人の
案内でルッケッタに連れて行ったのだそう。

すると、べピとアレッサンドロが訪問した我々について、大いに興奮し、
レナートに話したそうで、ははは。
とりわけ、ジュリアーナと話した男寡のべピがね!! 

ね、楽しい、良い締めくくりとなったでしょ?! きゃはは。


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