・ ゴンドリエーリ・デ・ヴェネツィア  ・ ゴンドラ漕ぎ  その歴史と現在の姿

ヴェネツィアの事をあれこれ改めて知ったり、調べなおしたりで、
次々と興味が尽きませんが、
今回はゴンドリエーレ(複 リ)についてです。

ヴェネツィアのシンボルとして欠かせないのは、ゴンドラ・gondolaであり、
その漕ぎ手ゴンドリエーレ・gondoriereですが、

こちらはカナレットの絵に見える、ゴンドラとゴンドリエーレ達。

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ゴンドラのあれこれについてはこちらに


で、今回の興味はヴェネツィアでも希少な存在の、また有名なゴンドラ製作所、
サン・トロヴァーゾ・San trovaso教会隣にあるスクエーロ・scueroについて
読んだ事から始まったのでしたが、

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ゴンドラのあれこれについては既に上記の記事にしており、
何か不足部が多いかと読みつつ、ほぼ大丈夫な事も分かったので安心し、


そうだった、ゴンドリエーレについてはまだちゃんと書いていない、とここに。

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今回参考にした記事は
ゴンドリエーリ:ヴェネツィアとその秘密の守護者
Gondolieri: Venezia e i suoi Custodi dei Segreti

このサイト記事はどうやらゴンドラ制作やゴンドリエーリの組合に近い方の
記事の様で、ただし写真は古いので、あれこれ新しくウェブで探したり

ゴンドラのオリージネ、歴史と興味
Gondola origini, storia e curiosità


ところで、現在ヴェネツィアの街の運河に浮かび、観光客にサーヴィスのゴンドラ、
正確には複数形でゴンドレとなりますが、使い慣れているゴンドラのままで、

はい、現在のヴェネツィアのゴンドラの数はどの位あると思われますか?
433隻 だそう。  

記事は2019年のようですが、ゴンドラ制作にはほぼ1年かかると言われますし、
ゴンドラの使用期間は約40年と言われるので、数はほぼ同数とみて大丈夫と。

が、1580年当時のゴンドラの数は、なんと1万隻!!

1574年5月にヴェネツィア訪問の、後のフランス王アンリ3世とか、
はたまた1825年に妃と共に訪問の、オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の時には、
何百隻の飾り付けたゴンドラが一緒に大運河をパレードした記録がありますから、
その煌びやかさをご想像下さいね。

今回最初のカナレットの絵に見える、ドゥカーレ宮前の黄金に輝くブチントーロ、
ヴェネツィア共和国のドージェのお召し船も勿論ですものね。


アンリ3世ヴェネツィアに ちょっぴり歴史に名が残る、我が町コネリアーノの様子を

オーストリア皇帝妃シシーのヴェネツィア訪問
n.3 ヴェネツィア行き  ムゼーオ・コッレール  ・ コッレール博物館 その2


またヴェネツィア共和国から、ゴンドラを外国の君主や大使にゴンドラを
提供した事もあるそうで、

例えばフランスの太陽王ルイ14世の元には、1687年ヴェルサイユの運河に、
15隻のゴンドラを送り、「小さなヴェネツィア」で自由に使えるようにしたとか!


現在でも、米のラスヴェガスのホテルの人口運河にはゴンドラが浮かび、

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ニューヨークのセントラル・パークの池にも! 

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他にはブラジルにも、という事ですが、どうも上の2枚の写真で見るゴンドラは
少し長さが短いような!



と少し横道にそれましたが、へへ、ヴェネツィアの現在のゴンドラの数は433隻、
では、ゴンドリエーレは何人と? はい、約600人とのこと。

ゴンドラの数がどんどん減ったのは、モーターのついた船が活動し始めたからで、
これは仕方のない時代の流れ、という訳ですね。


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ゴンドリエーレ、が誕生したのは、ご存じの様に裕福な貴族の館の入り口が
大運河に、はたまた小運河でも、いずれも家の入り口は運河に面しており、
道に面した裏の入り口は使用人たちの入り口であったので、

つまりは現在の車同様に、貴族の各家にゴンドラが供えられ、それを漕ぐ
家付きのゴンドリエーレが雇われ、

この漕ぎ手達は「ゴンドリエール・デ・カザータ・家のゴンドリエーレ」
と呼ばれ、支払いも良かったそう。

こういったゴンドリレーレ達は、主人の秘密のお出かけにも、夜間も、
秘密の相手との出会いもすべて心得、他言せず、という、

いわば信頼関係がなくては務まらず、こうして一種の特殊な職業ともなり、
父親から息子に、という、カースト制度の様なものになったのだそうで。


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過去においては、ゴンドリエーレのライセンスは、父親から息子に渡り、
そのまま当局から交付されたのだそう。

もし父親がゴンドリエーレでなく、この職業に就きたい若者は、息子のいない
年寄りのゴンドリエーレ、またはその息子が父親の仕事に興味を持たない
ゴンドリエーレの「跡継ぎ」として、

長い年月の実践を積み、そしてそのゴンドリエーレが亡くなった後は、「櫂の試し・
La prova del remo」という試験を受け、
OKとなると街の周辺で働くことを許され、ゴンドラを貸借する代わり、
未亡人に対し自分の稼ぎの中からいくらかずつ払ったのだそうで。

こうして何年間かの辛抱が過ぎて初めて「真のゴンドリエーレ」として認められ、
街の中心で働くことが許されたと。


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現在では、ゴンドリエーレになるには父親の仕事を継がずとも、18歳以上であり、
その為の特殊な学校に通う事でOKで、

ただ、ボート漕ぎと泳ぎに優れている事、そして救急援助の免許を持っており、
3~5年毎にある競争にパスすると学校に入れるそう。

こうして授業には外国語1ヶ国の習得と、ヴェネツィアの芸術の歴史が含まれ、
学校の最後の試験は大変難しいと!

こうして試験をパスすると、プロのゴンドリエーレの元で6~12ケ月の実習があり、
この後5人の審判の前での、実技の試験があり、

これがOKとなると、「代理」の位置につき、同僚たちの代替えの仕事があり、

この「代理」の位置にある限り、誰と一緒に仕事をするか、どの地域で働くか、
選択でき、

こうしてプロの経験ができると、限定の地域の中での「定位置」を望める
ライセンスの取得ができる様になるのだそう。

とりわけゴンドラは平底で、水面下の船体がないため軽く、あの長い船体でも
狭い水路に進むこともできる代わり、漕ぎ手が櫂1本で船体を扱うための
修練が必要といい、

かなりの手数、修練、年数、が必要な仕事の様子。


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そして「ヴェネツィアのゴンドリエーリ組合・Associazione gondolieri di Venezia」
があり、これには他の様々な協同組合の会長参加も含まれ、1年毎に
「バンカリ・bancàli」と呼ばれる会長が選ばれ、

この会長は皆と同じゴンドリエーレであり、仲間全部の仕事の位置や、
仕事と休日のローテーションを決めるのだそう。

そうなんですよね、昔スケッチしていた時ゴンドラに無料で載せて貰った時、
ゴンドリエーレはいつも同じ場所で働いているのではなく、順繰りに場所が
回るのだ、と聞いたことがあるので、その様ですね。


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所で、かってのゴンドリエーレは1年中働いていなかったのをご存じですか?
1990年代の初めまで、5月から9月の約3ヶ月間だけ、つまり観光客のやってくる
夏の間だけの仕事だったのですと。

で、そのシーズンが済むと、彼らは自分の基本の仕事である、画家とかパン屋、
左官、水道管業などに戻っていたのが、

突然に仕事状況が変わり、観光客がたくさん、年中通してやってくるようになり!
ゴンドリエーレの仕事はいつも、どの季節でも変わりなくあるようになったと。

こうしてゴンドリエーレの仕事は朝の9時に始まり、最後のお客が舟を降りたら、
仕事が終わるという訳で、

夕暮れの時刻にサン・マルコ小広場前から見ていると、仕事が済んだゴンドラ内で、
せっせと掃除をしているゴンドリエーレの様子を見ることが出来ますね。


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そして組合とヴェネツィア市との取り決めで、ゴンドリエーレの衣類は
決められており、
・ Tシャツ、ポロシャツ  2,5cm幅の縞 白と赤または紺
・ ズボン 黒の、クラシック・スタイル
・ 靴  どのような色でもOk
・ ワラ帽子 (好みの物)
・ 冬季 ジャンバー 長袖または袖なし 色は黒 マフラーは縞

という事で、これはサン・マルコ区の特定のお店で売られているそうで、
お土産にも良いかも!と。


ゴンドリエーレは一般に親密感に富んでおり、話しかけると喜んであれこれと
彼らの愛するヴェネツィアについて話してくれるし、
また何人かはとても歌うのも好きだと。

はぁ、まぁ、話し相手が出来るほど、こちらも話せればの事ですしね、はは。


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ゴンドラに乗って遊覧するのはかなりお金を払わないといけませんが、事前に金額と
時間を確かめること、ハイ・シーズンの場合は予約も良いですし、
乗る場所を、あまりたくさんの人が待っている場所にしないことも大切と。

ゴンドラに乗られたことがある方はご経験と思いますが、ゴンドラに乗って座ると
周遊する自分の目線がとても低くなり、椅子に座ったよりも低くなり、
これがとても新鮮な感覚でヴェネツィアの街を眺められますので、

こちらにゴンドラでゆるゆると行く様子のヴィデオを。

ヴェネツィアにお出での時、お時間ありましたら是非どうぞ!!


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